Wednesday, September 30, 2009

た・ま・ご

                           
このUFOみたいなものは、ふ卵器。中に入っているのは、た・ま・ご。昨日からこの3つのニワトリのたまごを温めている。イギリスから来たなんとかという品種のたまごで、マリのお気に入りの絵本に出てくるようなニワトリがうまれるハズ(?)うまくいけばの話。(^^)でもこのふ卵器、あまりにも原始的なタイプで、室温の変化に対応できない。温度調節が難しい。ワット数の低い電球に替えたり、ホイルをはりめぐらしたりして、マニュアルで調節しなければならない。おまけにたまごを転がす機能もついておらず、少なくとも一日三回、たまごを転がして、雛が粘膜にひっついて成長してしまわないようにしなければならない。雌鳥は、頻繁にくちばしでたまごを回転させているのだとか。はぁ~、卵はお腹に抱えているほうがずっと楽ね。(^^;)うまくいけば、マリのお誕生日の頃に、雛が出てくることになるが、その後は、しばらく雛を飼って観察し、最終的には近くの農家にひきとってもらう予定。うちの住宅地では家畜を飼うことができないので...あぁ残念...と獲らぬたぬきの皮算用(^^;)それは、うまれてから心配すればいいのよね。          
                                

外でおやつ...チーズストロー

                     

今週はクウォーター休み(スクールの1/4が終った後の休み)で、金曜日にClassical Conversationsがないので、ゆっくりできるなぁと思っていたら...ここのところ子供達がそれぞれ喉が痛いとか鼻が出るとか、はたまた足が痛むとかで、夜中に起され続けている。なので昼間は、なんだか時差ぼけ状態。季節の変わり目っていつもこう。

夜中に目を覚まして体調不良をうったえるときは、昼間にしっかりおひさまにあてたほうがいいと思ったので、今日は外でおやつをすることにした。

グラノラバーとチーズストローは手作り。グラノラには、クランベリー、アーモンド、フラックス、ピカンナッツ、オートミールが入っている。チーズストローは市販のパイ生地に粉チーズ(グリュイエールとパルメジャーノレッジャーノ)をかけて、ひねって焼いたもの。本当は赤唐辛子の粉を入れると美味しいんだけど、サムが唐辛子系のものがダメなので、黒胡椒を少々。庭にあるハーブを入れてもいいかも。チーズストローは焼きたてよりも数時間経ったほうが、チーズの風味が増すので、ピクニックにお薦め。(^^)
                 
秋の空のディープなブルー、コップやクロスのブルー...昔好きだった絵本「すみきった青い空」(牧村慶子)を思い出した。子供達に読んでやりたいと思ったので、ネットの書店をあちこち探してみたけれど...ない。実家にもおそらくないだろうなぁ。中古を探すしかないかな。
                           

Sunday, September 20, 2009

まなびや通信 September 2009

                                                    

フランスから帰ってきて2ヵ月の間、サムが一週間ほどRunner's Camp(陸上競技のキャンプ)に参加した以外は、相変わらずホームスクールを続けていた。8月中旬からClassical Conversationsの新学期が始まり、また一段と忙しくなったところで、ちょっと早めの秋休みをとって、10日ほどメイン州に休暇で行っていた。旅行記はまた後ほど。まだモンサンミッシェルとパリが終っていないので、書き出せないでいる。なんだか最近忙しいんだよね。

さて、今年のClassical Conversationsのグループは、顔ぶれが一段と変わってしまった。またもや仲がよかった友達ファミリーが抜け、私たちはすっかり古株ファミリーとなってしまった。でも今回は仕方ない。Cycle1、Cycle2、Cycle3と3つのサイクルを3年かけて終えると、4年目からは同じ内容を繰り返すことになるので、ここでやめるファミリーはとても多い。うちもとりあえず3年のつもりではじめたので、今年は抜けることをオプションに入れていた。けれど...、学年末に「なんか新しいことにトライしてみようよ!」と提案した私に、ダニエルも子供達も首を横に振った。ダニエルは、このグループの古典教育がたいそう気に入っているようだし、子供達は、お友達とお弁当を食べる時間がなくなるからとグループを抜けたがらない。結局多数決。

土壇場のクラス替え...


新学期のはじまりのキックオフパーティーが終った夜、ディレクターから一通のメールをもらった。クラス替えについての確認メール。これまで3年間一緒だったクラスメイトと離れてしまうことに戸惑いを感じているのではないか、もしよかったら欠員が出たので、クラスを一つ上げてはどうかというものだった。アメリカでは、クラス替えで親の希望が考慮される。うちのホームスクールグループも同じで、学年末が来る前に、母親がディレクターに希望を伝えておくのだそうだ。ちなみにうちは、これまで一度も希望を出したことがない。いつも決まってからのお楽しみにしている。もしかしたら、希望を出さない=関心がないと思われていたかな。

実はこのグループに入ったとき、なぜだかサムは1~2歳上の子供達のグループに入れられた。何かの間違いでそうなってしまったのか、そこのところは、謎のままなのだが、サム自身が全く違和感がないようだったので、クラス替えの希望は出さなかった。翌年は、同年齢の子供達のグループに入ったという知らせをもらったので、それはそれでよかったかと思っていたら、土壇場の人数調整でまたもや同じ年上の子供達のクラスに入れらてしまった。そして3年目もまた同じことがあった。今年4年目も、誕生月でクラス替えがあったことを知らされ、キックオフの夜までこぎつけいていた。ところが...その夜、去年までクラスが同じだったK君のママが、ディレクターに「3年連続同じクラスだったサムが一人だけ違うクラスに行ってしまうことをKがとても残念に思っている」と告げたのだとか。それでディレクターがわわざわざメールをくれた。去年まで一緒だった子供達とサムが同じクラスになれるようにしたほうがよいのではと。二度あることは三度あるのね。

というわけで、また土壇場になって、サムは去年までのクラスメイトと同じクラスに移動することになった。神さまがそうしてくださったんだろうね。

マリは比較的女の子の多いクラスに入り、楽しくやっている。はきはきとものを言うタイプではなく、のほほ~んとマイペースな彼女。自分のペンやマーカーを拭く布を持ってこなかった友達に貸してあげるのが嬉しくて仕方ないよう。

さて、今年のサイエンスは、生物。写真は、メイン州のポートランド。貝、ヒトデ、カニなどの無脊椎動物の分類を学ぶために、海岸で半日を過ごした。

写真からわかるように、ここメイン州では9月の海は寒くて入れない。大荷物になったけれど、三人分の長靴をつんできてよかった。ダニエルは長靴を持っていないことを残念がっていたのでクリスマスに一足プレゼントしようかな。(^^)


















                       

Saturday, September 05, 2009

Bayeux

           
あの70メートル近くあるというバイユータペストリーを見に、ここBayeuxにやって来ました。



残念ながら、バイユー美術館では、タペストリーの写真を撮ることは禁じられているので、街の様子を写真で紹介します。


美術館のすぐ近くに病院があって、救急車がひっきりなしに出入りしていました。右上の写真は、コロンバージュという木組みの建物です。ノルマンディーよりアルザス地方に多いですね。



大聖堂を眺めながらLe Pommierのテラスにてランチ


 





ポークロースト、鴨のロースト白身魚のカレーのクリームソース、チキンの串焼き。ポークとチキンは、子供サイズだそうです。

ダニエルは、デザートにアップルのフィロ包みキャラメルアイスクリーム添えをたのみました。リンゴのデザートに目が無いダニエルは、リンゴの産地であるノルマンディでは、デザートをパスすることはありません。

さて、お昼を食べた後は、いよいよタペストリーを見に美術館へ。タペストリーの説明をオーディオのヘッドセットで聴きながら、70mのタペストリーを歩いて見て周れるのですが、これはなかなか快適でした。子供用のオーディオもあったので、子供達に邪魔されることなくタペストリーを鑑賞することができました。オーディオは日本語訳もあります。ウィリアム1世のイングランド征服のストーリーが大好きなサムにとっては、ここが今回の旅のハイライトでした。

Bayeux Cathedral(大聖堂) は、外観もすばらしいけれど...

今回サムはステンドグラスにはまっていました。聖書や歴史で習った人物が描かれてあり、まるで美しい絵本を見ているようですね。

  

そして、また食べ物の話題...これ ↓、Bayeuxの名物のお菓子(どうしても名前が思い出せない)だそうで、メレンゲの中にカスタードクリームが入っています。かなり甘いけどエスプレッソにあいそうです。(^^)

子供達はパン屋に入ると必ずバゲットを、ダニエルはケーキ類を買います。私も美しいフルーツのタルトやヘビーなチョコのデザートが食べてみたいと思うのですが、どうせ子供がパンを残すし、ダニエルが分けてくれるし...で、自分のために買うのを躊躇してしまうのです。


           

Thursday, September 03, 2009

Children's musical 2009

                    
今年もチルドレンズミュージカルがありました。Parablelooza...聖書の「たとえ話」をもじったタイトルです。サムはこれが三年目。マリは二年目。サムもマリも毎年このミュージカルを他の誰よりも心待ちにしています。今回も公演が終った帰路の車の中で、すでに来年の参加について二人で盛り上がっていました。今度はソロや寸劇のオーディションを受けようかなって。(^^)年齢ごとに分けられたグループでの1時間半の練習が楽しくて仕方がないらしいです。同じ年齢の子供達と一緒に何かをするということが、嬉しいのでしょう。

練習の後、練習どうだった?と聞くと、サムは眉間にしわを寄せて「〇〇は先生の言う事を聞いていなくてうるさくて迷惑だった」と学級委員のようなことをよく言いますが、マリは女の子のお友達について楽しそうに話してくれます。ルールをきっちり守らなければ気がすまない(人にも守ってもらいたい)サムと、守れなかった友達について「〇〇はルールをすぐ忘れちゃうのよね~ヘッヘッヘッ...」と、いたって寛容なマリ...二人を足して2で割ったら丁度いい感じです。ところで自分たちはどうなんだいっ?!ちゃんとお喋りせずに先生の言う事を聞いてたんかなぁ?

この松葉杖をついているのは、うちの牧師Pastor Milioni です。ミュージカルの寸劇の中であったゲームのドクターごっこでこんな姿になりました。ちなみに、彼はイタリアーノ。先日知り合ったママ友達の一人が神学校でPastor Milioniのセミナーをとったことがあったそうで、「いい先生よね。ビシバシと夫婦のあり方について教えられたわぁ...つらくなるくらいね」と言っていました。確かに。聖書に忠実な教えは、時に耳に痛いことがあります。人に受け入れられるかそうでないか...ではなく、ただ忠実にメッセージをしてくださるPastor Milioniに感謝しています。
 

Sunday, August 30, 2009

Robert Fulton & Rascal

  
Robert Fulton Boy Craftsman by Marguerite Henry
&
Rascal by Sterling North

ここ半年、サムがはまっている本がこの二冊。両方とも私が一度読み聞かせたものだけど、暇をみては、何度も何度も自分で読み返している。やめられないんだってー。

ロバート・フルトン...蒸気船や潜水艦の発明家。サムの中では、エジソンやライト兄弟を抜いて、彼がダントツ一位らしい。彼の少年時代のストーリーを読んでいて、なんとなくその理由がわかってきた。このロバート・フルトンという人、サムによく似ている。似たような人種かも。サムは船やスペースシャトルや戦闘機(なんでかねぇ;;)のデザイナーになりたいという。でも船のキャプテンやパイロットや宇宙飛行士には絶対なりたくないって。つくりたいだけ。そういうところも似てるかも。

ラスカル...日本のアニメで見たけれど、本はサムと読んだのがはじめて。正直、淡々と書かれてあるこの物語をサムがそれほど気に入るとは思わなかった。すごいクライマックスが訪れるということもなく、さらりとラスカルと別れて終ってしまう。しかし、その最後のシーンをサムは「ここだけはどうしても読めない」と言ってそのページを開かないようにして読み返している。泣きたくなるのだそう。意地悪な母(私)は、その箇所をわざと言ってみたりする。「ラスカルのほうを振り返ることなく、カヌーを漕ぎ出しました」と。すると「あー、ママそこは言わないで!」と耳をふさぐ。スターリング少年と自分を重ねているよう。

子供のための本選びは、なるべく親の好みで左右されないように、リストを上から順に借りたり買ったりするほうがよいですね。私が選ぶとついカバーやタイトルに惹かれたものを与えてしまいがちで、上の二冊のような本を発掘することはなかったと思うので。

以下は私が利用しているホームスクール教材関係のサイトです。本のリストは、ちょっとわかりにくいのですが、学年(もしくはホームスクールの年数)別になって出ています。図書館に置いていない本もありますが、そういうのがお宝だったりするので、出版社のサイトや古本屋でさがしてでも読む価値はありますぞ。(^^)

Ambleside

sonlight

Veritas press

      

Thursday, August 27, 2009

The Story of the World

                  
最近子供達がはまっている歴史の本がこれ、The story of the world by Susan Wise Bauer 。古代から現代までが4冊のシリーズになっている。これを読み聞かせ、子供達は聞いている間に、紙に頭に思い浮かぶ絵や字を書かせていたことは、いつかのまなびや通信で書いたっけ?そして今月、このシリーズのワークブックを薦められたので古代と中世のシリーズを購入してみた。ワークブックには、ぬりえができる地図やクリップアートなど、プレゼンテーションに使えそうなアイディアが満載でなかなかよい...が、なんだか物足りない。なるほど素敵な画材がたくさんなんだけど、それをそのまま色を塗って切って貼り付けることが、なんとも味気なく感じてしまう。だったら...と、ワークブックのアイディアを参考にして、イラストや地図は自分たちで画用紙にフリーハンドで描いてみる。これがなかなかよい。

CDは長時間のドライブによいかなと2セット購入。好きな箇所を何度も聞けるのがよい。CD購入前は、何度も子供の好きなところを読まされていたので。(^^;)

Monday, August 24, 2009

Le Landais その2

                







右上は、スグリとチェリーのタルトです。とっても美味しかったので、オーナーの奥様マリーにレシピを聞いてみたら...「なんにも特別なものじゃないの」とコーンスターチの箱を出して、「生地は市販のものだし、中はコーンスターチと卵、それにフルーツをのっけて焼くだけよ」と教えてくれました。色がきれいで素朴な味のこのタルト...なんとも心あたたまるデザートでした。

テーブルの奥のお二人は、同じ宿のお客さんで、ベルギー人のお父さんと娘さん。ノルマンディー上陸の記念日6月6日をノルマンディで迎えるために、毎年この宿に来ているそうです。

Sunday, August 23, 2009

妖精なんだって

                            



なんだか、ふわんふわんと...


妖精...行っちゃいました
               

Le Landais

                                              
Le Landaisは、Lingevresという小さな街にある農家の宿。Bayeuxまで車で20分。Le Mont-Saint-Michel(モンサンミッシェル)まで1時間15分。ニワトリもいるけれど、牛、牛、牛...どこも牛ばっかり。ここでは、ノル マンディー牛よりはるかにホルスタインの数のほうが多い。

出 迎えてくれたのは、いかにもグランパ、グランマ風のチャールズ&マリー・ポリドールご夫妻。規模的には、所有されている土地も広く、農家そのものも大きい けれど、酪農家の忙しさを全く感じさせない雰囲気に驚かされた。それもそのはず、ご夫妻は農家を息子さんに継いでもらい、現在は小さな宿屋をしながら隠居 生活をされているのだとか。

子牛ちゃんたち、かわいいでしょ♪


牛さんたちにはさわれなかったけれど、ロバの親子と仲良くなりました。ペリーヌ物語に出てくるロバのパリカールにずっと憧れていたマリは、大満足!

宿 の奥さんが毎朝子供達にかたくなったバゲットを袋いっぱいくださったので、その袋をかかえて、ロバの小屋に通いました。ロバがバゲットをほっぺに含 んでカリポリ噛む音があまりにも大きくて、ロバの歯がまたかわいくて、思わず顔がほころんでしまいます。

Monday, August 17, 2009

記憶、想像、判断

                     
ファーマーズマーケットで買ったブラックベリー

ファーマースマーケットの帰り、風邪でダウンしていたダニエルのために咳止めを買いに薬局に寄った。棚には、咳止めシロップ、解熱剤が入ったもの、痰のからみや鼻炎にも効くもの...とさまざまな効用が書かれた薬が競うように並んでいる。え~っと、咳がひどかったけど、痰が絡んだものだったけ?もっとドライな咳だったっけ?熱はないって言ってたし...。考えるのがめんどうになってきて、ダニエルに電話をした。それぞれの薬の箱に書いてあることを読み上げ、最終的には彼に判断を任せた。

これと似たようなことをダニエルもよくする。会社の帰りにスーパーに寄り買い物をしてきてくれるのだが、買い物リストは持たない。お店から私に電話をしてきて、私が指示するものをバスケットに入れてゆくという方法。電話越しの私はまるでリモコン操作でもしているように喋り、ダニエルもリモコン操作されているかのように動いてくれる。こういう人たち、スーパーでよく見かけるよね、最近。(^^;)

そこのアイルの上から2段目の棚の左のほうにある〇〇とか、赤いパッケージじゃなくて、青いやつなどという指示を出す私に「これかなぁ...写真撮って送ろうか?」と言うダニエル。

百聞は一見にしかず。もはや細かい説明は必要ない。買い物リストやその他詳細もを記憶する必要ない。相手のことを考えたり様子を想像するようなこともしない。電話さえあれば、脳になかった情報がインスタントに入ってくるのだ。自分が持っている知識をもとに判断しなくてもよい。相手も電話の向こうで写真で判断できるし、決めかねるときには、パソコンでその商品について検索すれば、さらなる情報を得ることができる。

情報、情報、情報...あればあるほどよい?それを簡単に手に入れることができることで便利になっている?

かつて日本でコンビニがうちの冷蔵庫のエクステンションとなったように、携帯やパソコンが脳のエクステンションになっているではないか。

記憶したがらない→想像できない→判断できない脳になったら困るなぁと

ダニエルに言ったら...

たまに風邪をひくといいこともあるねって。(^^;)