Monday, December 23, 2013

くるみ割り人形2013







松の妖精の役をもらったマリ。12歳の中(合計4人)でただ1人10歳...この一番チビが、みんなが去った後にステージに残って雪の女王に挨拶をし、グランジュテ(片足を投げ出して跳躍する動作)をする役をもらった。観客はこのチビのグランジュテをとても喜んでくれる。コミュニティープログラムであれ、ドレスリハーサルであれ、マリが飛ぶと「ハッ」という息づかいが観客席から聞こえた。雪の女王がピルエットを完璧に決めることは誰もが期待するが、こんなチビがちょろちょろと女王の周りを踊り、最後に飛んだ瞬間観客に向かってスマイルを贈るなんてことは想像しないのだろう。バレエダンサーの友人が「技術的に優れたダンサーが難しい動きをするより、未熟なダンサーが基本的なダンスを決めるほうが観客には受けることが多いのよ」と言っていたのを思い出す。舞台の後、今年は観客から、先輩ダンサーから、ダンサーのママたちからたくさん声をかけられた。以来マリに変化があった。ウォーミングアップでは自ら入念に前後左右の開脚をし、オーバースプリッツ(180度以上の開脚)までするようになった。これをやっておくとグランジュテが楽にできるとか。観客に魅せる(?)喜びを覚えたってことか。



最終公演日の夜、マリは目に涙をいっぱいためて「もっともっと踊りたい...といって泣いた。今年の夏に引退したディクレクターの先生が公演を見に来てくれたのに、ロビーで会えず、このトゥシューズのオーナメントを現ディレクターが元ディレクターからマリへとあずかってくれていた。会えなくて残念な気持ちと「くるみ割り」のシーズンが終わることの寂しさに煽られて、ポロポロと涙を流した。次回のオーディションまで8ヶ月...泣いてる時間があったらレッスン、レッスン!!(^^)

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