Sunday, October 28, 2007

僕はだいじょうぶ

               
ウォーリック城からの帰り道 、サムが足が痛いと言い出した。前日に長いフライトで疲れ、今日は丸一日歩きっぱなしなので無理もない。しかめっ面をして、ふてくされてとぼとぼ歩いているサムの横で、マリがこれぞとばかりに「マリちゃん見て~、笑っておりこうにしてるよ」と言って、踊るように軽いステップを踏んでみせる。マリは、疲れたといえばダニエルにおんぶをしてもらっているのだから当然なのだが、それを見てサムが益々不機嫌になった。

ストローラーを持っていないし、同じくらいに疲れているダニエルにサムのおんぶを頼むのも忍びないと思い、しばらくサムのとぼとぼにつきあって、だまって横を歩いていた。

ところがしばらくすると、サムは顔を上げて元気に歩き始めた。「急に元気になって、足はもう大丈夫なの?」と聞くと、「うん、神様が大丈夫にしてくれた」と言う。「神様、足の痛いのを治してくれたんだね、よかったね」と言ったら、「違う、まだ足は痛い。神様は足の痛いのは治してくれなかったけど、僕の心を変えてくれてがんばれるようにしてくれたんだよ...だから僕はだいじょうぶ」とサムはちょっとだけ微笑んで、また真剣な顔つきになった。それを聞いて胸が熱くなった。

神様がくださるものは、テンポラリーな応急処置ではなく、永遠へと続く一番よいものであることをあらためて思い起こした。私自身が、こうであって欲しい/こうあるべきだと思うことが、神様の目にはその場しのぎの応急処置でしかないってことだ。人の心も将来も、私には見えないことだらけなのだから仕方ない。ただ言えることは、何が一番よいか知っておられる神様に委ねていれば、間違いないということだ。

今日のこの神様からの恵みも、目には見えないけれど、まるでドミノを倒したかのようにカタカタと音を立てて彼の中に築かれようとしているものに触れ、私の心に働きかけてきた。そしてまたどこかに触れて何かを変えている...これまた最善のこととして。

ところで、今週はイギリスでブログを書いている。その報告はまた後ほど。

      

Tuesday, October 23, 2007

4歳のこだわりとおばばのこだわり

                   
マリはなぜか、こういう髪型を嫌がる。髪の毛を束ねたものの重みが鬱陶しいのかもしれない。なのでいつも髪をくるくるとねじって、ダンゴにしてしまわなければならない。そんなにポニーテールやピッグテールが嫌なら、髪の毛切ってしまおう!というと、「ダメ、クララみたいなリボンができなくなるから...」という。4歳には4歳のこだわりがあるらしい。

先日電話で「マリ、ワカメちゃんカットみたいなの可愛いよねー」と、日本の母に言ったら、「マリは顔が長いから、のぺーっとなっておかしいよ。あんたとこの子、なんか顔が妙に縦長いやろう」と言われた。

返す言葉もない...。私はこの母に育てられたのだった。(^^;)
                 

Monday, October 22, 2007

山羊のチーズ(Goat Cheese)

                               
あ~っ、これ!山羊のチーズ(Goat Cheese)の匂いがすると思ったら、そこに山羊がいた。家畜の匂いというと、腐敗した野菜や糞尿の匂いと勘違いしてしまうことがあるけれど、そうではなくて、純粋に山羊の匂いがするのだ。うまく説明できないのだけど、Vollmer Farmは、私がこれまで嗅いできたような(変な言い方だけど)あのファーム独特の匂いがしない。他のファームとの違いは...十分に人手が足りているということだろうと思う。

とまぁそんなことをダニエルと話しながら、なぜ山羊のチーズが苦手なのかを思い出した。そうそう、この独特の香りがダメなのだ。生のチーズをサラダに入れても、ピザの上にのっけて焼いても、山羊のこの香りがダメなのだ。

ちなみにダニエルは、この山羊の香りが全くわからないという。私が、目隠しをしても、山羊と馬と牛と豚を嗅ぎ分けることができると言ったら、信じられないというような顔をした。そもそも家畜の匂いを嗅ぎわけるなんていう行為自体が異様だと思ったらしい。

それならと、ハチミツの例を出して、ハチが集めてくる花の蜜の種類が違うとハチミツの香りが違うように、家畜も食べているものや、からだの中のケミストリーで、匂いが違ってくると説明したら、ハチミツの香りの違いなんかわからんと言った。う~ん、説明のしようがなくなった。(苦笑)

ただ山羊の乳製品が苦手だと言いたかっただけなんだけどね。
                    

ホルスタインと乳搾り

                       
Vollmer Farmの宣伝パート3
                    
ホルスタインの仔牛

いや~ん、かわいい~!かわいすぎる!!と飛びつきたくなる衝動にかられる私とは、全く逆に、「ただのホルスタイン...かわいく見えるのはバンダナのせい...」と味気ないことを言うダニエル。(苦笑)


本物をというわけには、いかないけれど、ちょっとした乳搾りが体験できたよ。

山羊の乳を搾っていたあのアルプスの少女ハイジになりきって、マリもしばらく乳搾りを楽しんだ。

                                                      

巨大な枕とコーンクリブ

           
Vollmer Farmの宣伝パート2!

←このオレンジのトランポリンみたいなのは、巨大な枕のようで、砂に埋まっている。この上をビョ-ンと飛び跳ねるのが、おもしろくて、ダニエルとサムは、すっかりはまってしまった。


マリと私はこっち→
バニラアイスクリーム。Vollmer Farmのアイスクリームは、シーズンによってイチゴやピーチが出るのだけれど、今回はパンプキンアイスというのもあったなぁ。でも、なぜかバニラが食べたいって日があるよね...なのでバニラ。


下はコーンクリブといって、乾燥したコーンが入ている大きな砂場のようなところ。子供たちはこの中で泳ぐ真似をしたり、埋めてもらったりしておおはしゃぎ!良心的なのは、この大きな箱型のアトラクションの横に、縁側のようなベンチがついていて、入りたくない大人も座って子供達を眺めていられるようになっている。










こういうアトラクションのひとつひとつがとっても楽しそうなんだけど、この日は、からだを動かすのがたまらなく億劫で、私はほとんどベンチに座って見ていた。40にもなると(来月で41歳)、からだが思うように動かないわねぇなんて思っていたら、この後、熱を出して寝込んでしまった。風邪だったよう。
             

Sunday, October 21, 2007

Vollmer Farmに行こう!


Vollmer Farmのパンプキン畑

Vollmer Farmのパンプキンパッチに家族で出かけた。春にはイチゴ狩りでお世話になり、夏には新鮮な野菜を毎週届けてくれていたあのVollmer Farm。

入場料が大人も子供も15ドルというのには、ちょっと高めだなと思ったけれど、行ってみて納得。見事に手入れされた広大な敷地にある農場に、手作りのアトラクションがすばらしい。変に遊園地化されていないところもよい。そして何より驚かされたのは、従業員の働きぶり。仮設のトイレをペアで数分おきに掃除して周り、ゴミ箱もいっぱいになる前に、さっさと取り替えていた。

ダニエルも私も感動~!

Vollmer Farmのサイト→ http://www.vollmerfarm.com/


        

レストランHayashi

                      
マリにお誕生日の前夜は何が食べたいか聞いてみると、エビフライかエビの天ぷらと言った。確かサムも同じことを言った記憶がある。なので、金曜日の夜は、近くの日本食レストランHayashiに行った。

ダニエルと私はここのChicken Bento(テリヤキチキン定食みたいな感じ)、子供達は鉄火巻きとエビの天ぷら、そしてデザートに抹茶のもちアイス(大福の中身が抹茶のアイスクリームになっている)をオーダーした。

ところで、このChicken Bentoは、にぎり寿司か刺身を選べるのがありがたい。テリヤキチキンの下にご飯があって、カリフォルニアロールが4つついてくるので、それににぎり寿司ってのは、ちょっとご飯ものが多い気がする。なので私は断然刺身派。

そういえば、この日は、とっても感じのよいサーバーの人にあたった。ぬるくなってしまったお茶を熱いものに取り替えてくれ、お店が混んでいて待ち時間が長くなっていることを、「すみません、お子さんたちは、待ちくたびれてしまいますね」とひどく心配してくれた。こっちのほうが恐縮してしまったほど。アメリカで店員に謝られることなんかまずないと言っても過言ではないだろう。まるで、いかなる場合も自分の非を認めてはいけないとトレーニングされているかのようだよね。

以前から、どういうわけだかこのレストランのお茶は、いつもぬるかった。私より断然猫舌のダニエルが、ぬるいからと言って、取り替えてもらったことがあったことがけど、取り替えてもらったその2杯目もやはりぬるかった。ポットに入っていたお湯がすでにぬるいのだと思う。そのことを韓国人の店員さんに一生懸命説明したけれど、聞き入れてはもらえず、まっここはアメリカだし...とあきらめていた。ところがこの日は違った。日本人の店員さんだったからなのか、お茶の温度はパーフェクトで、何も言わなくてもぬるくなってきた頃に、ささっと湯のみごと取り替えてくれた。やっぱり日本のお茶は日本人にいれてもらいたい...なんて、ダニエルは言っていたけれど、もしかしたら、韓国でよく飲まれているコーン茶なんてのは、ちょっとぬるめのほうが美味しいのかね。
                      

マリ4歳!

                        
今日4歳になったマリ。「もう4歳になってしまうなんて、ママは寂しいよ~」と言ったら、「だいじょうぶだよ、自分で車運転してどっかに行かないから...」と言った。自分で車を運転してどこかに行く=自立と思っているよう。

それにしてもこのケーキ、すごくない?!これでもかっていうくらい色がどぎついフロスティングが飾られた見事なアメリカンケーキ。本当は手作りしてやりたかったのだけど、マリの希望で今日は一日パンプキンパッチ(農場がやっている)で過ごしたため、ケーキを焼く時間がなかった。ごめんよ~、マリ。なので、近所のスーパーマーケットで買ってきたケーキにマリの好きなラズベリーを飾ってやった。味??中がチョコのスポンジなんだけど、すっごく甘くて、苦いコーヒーがなければとても流し込めない感じ。案の定、マリもサムもフルーツだけを食べて後は残した。あぁもったいな~い。
             

Friday, October 19, 2007

男の子きら~い!

                        

男の子きら~い!というマリ...だけどベイビーJonathanは特別。

マリの動作のひとつひとつに興味津々のベイビーJonathanは、マリを見ると嬉しそうに笑う。

男の子きら~い!というマリ...だけどDavidは特別。

Davidはおともだちだからだって。

男の子きら~い!というマリ...だけどEthanは特別。

Ethanはマリを笑わせてくれるのだそう。

マリが言う男の子って一体誰のことなんだ???
                      

Tuesday, October 16, 2007

蕎麦が好き!

                             









うちは、このとおりみ~んな蕎麦が好き!パスタより、うどんより、そうめんより、蕎麦が好きな子供達。でもやっぱりアメリカンのダニエルは、麺をすすって食べるのに多少抵抗があるみたい。

ダニエルはスパゲティーミートソースを2cmくらいの長さにナイフで切り刻んでから食べる。彼の実家でもお父さん以外は、そうやって食べていたし、大学のカフェテリアでもこういう食べ方をしているアメリカ人が他にもいた。結構いるんだよね、そういう食べ方する人。

フォークですくって上品に食べているつもりかもしれないのだけど、せっかくこんもりと美味しそうに盛られたスパゲティーがソースとぐちゃぐちゃに混ざって、親の敵といわんばかりに切り刻まれてぺったんこになっているのを見るのはあまりにも悲しい。作ってくれた人(私)に申し訳ないとは思わないかい?ダニエルはダニエルで、麺をすすって食べる人(私)には言われたくないと思ってるかもしれないけれどね。
                 

今このときが...


二人でデュエット

バイオリンをはじめて2年目のサム。こわ~いダニエルに練習をみてもらい、2回に1回はべそをかいていたサムが、ここ1週間ほど笑顔で練習をしている。奇跡か?またひとつ壁を乗り越えたようだ。

「子供はからだの成長が著しいですから、せっかく覚えた姿勢やボウの持ち方がすぐに乱れて、その度に調節するのが大変なのです。でも、今までできなかったことが急にできるようになるのもこの時期です。」という先生の言葉を思い出した。今までよりずっとよい音が出るようになっているのは確か。

サムが「もう僕練習するの嫌だよ」と言えば、「Good! 練習は難しくてちっともおもしろくなくてあたりまえ。そうじゃなくちゃぁ意味がない!」と言い返すダニエル。何度となく「もうこれやりたくない!」というサムに「じゃぁ、文句を言ったから、1回やり直すところを10回!」と言い。それでも文句を言えば、「20回!」と練習回数を増やしてゆくダニエル。父親が絶対にひきさがらないことを知ったサムは、最近では文句を言わず、数が増えないうちに弾くようになった。いつだったか、同じメジャーを50回も繰り返し弾かされたことがあった。べつにプロのバイオリニストをめざしているわけでないけれど、つらくても継続させることに意味があるように思う。

以前は、将来マリ(チェロ)とサム(バイオリン)で合奏できるようになったらどんなに素敵だろうとか、後どのくらいしたらできるようになるかななどと、ずっと先のことを夢見て、サムにバイオリンを練習させていた。しかし、サムの練習に関わってゆくうちに、今こうやって練習しているこの瞬間がサムにとって大事なときで、今このときがいいんだと思えるようになった。まだ見ぬ将来のために...なんていうのは、実にもったいない気がしてきたのだ。

私自身が変えられたのかもしれない。ホームスクールをしていても、これを今マスターしておけば、次のステップに進みやすいとか、数年後にこれを学ぶときの基盤になる...なんていう考え方は全くしなくなった。むしろ、ひとつのことをとことんまで掘り下げて学びたがれば、分子レベルのことまでも、子供達につきあって一緒に学ぼうという姿勢ができてきた。こういう学び方をしていると偏りがでてきて、年に1度受けなければならないスタンダードテストのスコアに影響するかもしれないが、たとえそのことで咎められるようなことがあっても、「心配いりません、だいじょうぶですから」と大きく構えていられそうだ。あつかましくなったということか?このことに関しては、またいつか書くことにしよう。

バイオリンの話にもどるが、やはりダニエルも同じことを言う。「サムが将来バイオリンを全く弾かなかったとしても、なんとも思わないよ。今、練習しているこの今が大事なんだから...」と。

ある晩、バイオリンの練習を終えたサムがベッドに入り私にこう言った。「ママ、僕はいつかきっとこんな日がくると思っていたよ」と。6歳の子供の口からこのセリフ...ひっくり返って爆笑したくなるのをこらえながら、何のことを言っているのか聞いてみた。「パパがね、僕のバイオリンがとっても上手になったって、よく練習してえらいって言ってくれたんだ。そしてハグもしてくれたよ。こんな日がいつかくると思っていたんだ僕は...」ってとっても嬉しそうなサム。うまく口では言い表せないし、文章にもできないんだけど、サムの表情を見ていると、これなんだなぁ、このために継続する必要があるのだと思わないでいられなかった。

この頑固な父親とのバイオリンの練習(プチ修行とでも言おうか)が、サムの中に何かを育んでいる。それが何であるかはわからないけれど、厳しい父親への恨みつらみではないのは確かのようだ。(ホッ)
               

バックパック

                       

サムとマリにバックパック(幼児~小学校低学年用サイズ)を買ってやろうと思い、お店に行ったら、こんなかわいいバックパックを見つけてしまった。本当は、もっとしっかりしたふつうのバックパックを買ってやろうと思っていたのだけど、このロバのバックパック、背中にちゃんとクッションが入っていて、見かけよりもずい分としっかりしている。それに、色もデザインもマリらしくてなかなかよい。しかもセールで半額以下!!

サムのは、このとおり、彼にぴったりのサイズの濃いエンジというかマルーンというのか、こんな色。これもやはり背中にあたるところにクッションがしっかり入っていて、なかなかよい。そして、やっぱり半額以下!!
       
サムのこのバックパックの外側のポケットには、ペンが数本並べて入れられるようになっているのだけど、それを見たサムは「ママ、これ、Bullets(銃弾)が入れられるようになっているよ...」と言っていた。そんなわけないやん。(^^;) 

まったく、男の子の考えることは、ようわからん。       
                           

Nook

    
サムのNook

アメリカに来た最初の年にNookという言葉を知った。幼稚園の本棚の前にクッションがいくつか置かれていて、そこを先生たちがNookと呼んでいた。誰にもじゃまされず、1人で本を読むのにはよさそうな、隅っこの隠れた場所...それがNookだという。

そしてこの写真のここがサムのNook。本を取り出すのに棚にのぼり、そのままそこで読みふけってしまう。そんな暗いところで...と思うのだが、ここが彼にとって誰にもじゃまされないNookらしい。しばらくするとお尻が痛くなるのか、降りてきて、L字になったソファーの角に丸くなって本を読んでいる。

ちなみに私のNookはバスタブの中。アメリカはバスタブの外にお湯が出ることがないので、タブの横に、雑誌や読みかけの本を積み重ねてある。時々、手が滑ってドボンと落とすことがあって、とっても几帳面なダニエル(本に開けた皺がつくのを嫌がって60°以上は開かない人)に呆れられる。
      

Saturday, October 13, 2007

やっと秋がきたような

          
今年の夏は異様に長かった。暦の上ではもうすでに秋。空の色も深くなってすっかり秋。なのに日中の気温が真夏のようで、実は一昨日まで冷房を入れていた。暑いのが苦手な私には、とてつもなく長い夏だった。

だったと言いきってよいかどうかわからないけれど、とりあえず今日は、夏が過去ったことを思わせるような、ちょっと風がひんやりする秋晴れ。私にとっての秋第一日目。こんな日を待ちこがれていた。

いつだったか、サムが「ママは、夏になるといつも北の寒いところに行きたがるでしょ、それって渡り鳥みたいだよ...つまり移動!パパは、冬の寒いときには、いつも布団から出てきたくないって言ってるから、熊と一緒...それは冬眠!そして、僕は冬の寒い日には、ウサギが冬毛になるように、コートを着て外で遊んで、帰ってきたらホットチョコレートを飲んだら寒いのなんか平気だから、適応!」と、言っていた。動物が環境の変化にどのように反応するかというようなコンセプトを身近な生き物を観察して考えようと言ったら、こんな答えが返ってきたのだ。そっか、彼にしてみれば一番身近な生き物は、家族だもんね。それにしても、よく観察しておるではないか。

さて、ご近所は、もうすでに秋色の飾り付けを玄関にほどこしているので、暑いのが苦手な渡り鳥(夏はグリーンランドやアイスランドに渡るという英国の雁)ワナビーの私も、いつまでも留守のふりをしているわけにはいかない。

ところが、久しぶりに玄関に出てみたら、なんと家の前の低木が、窓の高さを超えるほどに伸びてすご~いことになっていた。ふだんはガレージがある裏から出入りしているため、自宅を表から見ることなど滅多にない。あんまりすごいので、この低木をまず切りそろえることにした。園芸のセンスなんて全く無い私...とりあえず玄関前のポーチの手すりより低いところで切りそろえてみた。以前よりも子供達のクラスルームに陽射しが入るようになって明るくなったので、見かけはともかく、これでよしとしよう。

写真は、ダニエルと子供達が、裏のフェンスの横の雑草がはびこってしまったところを掘り起こして、ウッドチップをしきつめているところ。おつかれ~!

まったく秋の飾り付けどころではない私たちにとっての秋第一日目となった。
           

Thursday, October 11, 2007

和佳奈ちゃんとティーパーティゲーム


和佳奈ちゃんとティーパーティーゲーム

木曜の午後、忠子さんと和佳奈ちゃんが遊びに来てくれた。和佳奈ちゃんって、ホントかわいい~。抱かせてもらうとずっしりぷにゅぷにゅで、ものすご~く抱き心地がよいのよね。

ティーパーティーゲーム、しきり屋のサムとホストワナビーのマリに圧倒されて、和佳奈ちゃんはあまり楽しめなかったかもしれないね。ごめんね~。

これに優司くんが加わっていたら、しきり屋×2(?)で、どうなっていただろう。優司くんは、まとめ役に回ってくれてたかな。優司くん、今度一緒にやろうね。(^^)
             

Psalm 121:2,3

私の助けは、天地を造られた主から来る。
My help comes from the Lord,
the Maker of heaven and earth.

主はあなたの足をよろけさせず、
He will not let your foot slip-

あなたを守る方は、まどろむこともない。

he who watches over you will not slumber;
(詩篇Psalm121:2,3)


Wednesday, October 10, 2007

自宅からミーティング


こぎつねコンコン、やまのなかぁ~♪

これは、ダニエルが自宅から毎朝8時にあるスタンドアップミーティング(立ってやる会議は、時間短縮のための工夫だそう)に参加している様子。昨夜ダニエルが帰宅したのは、午前1時近くなので今朝はちょっと遅刻気味。

何人と話しをしているのかは知らないけれど、海の向こうで数人とつながっているよう。点呼をしているように名前を呼んで、Good morning!とひとりひとりに挨拶をしている。まるでチャーリーズエンジェルのよう。とはいっても、無論、ダニエルはエグゼキュティヴチェアに座れる立場ではなく、相手はジェーン・フォンダでもない。あしからず。

携帯電話を片手に、Bluetoothを耳につけて、左手はまるで指揮をしているように小刻みにハンドモーションをしている。こんなふうに目をつぶった状態で話をしているけれど、相手の顔もコンピューターのスクリーンも見えているんだろうな。

そのうち、ミーティングの参加者がホログラムのような3D画像になって現れたりするようになると面白いよね。(^^)
                   

Monday, October 08, 2007

プレゼントありがとう!

おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう!

日本のおじいちゃんとおばあちゃんからパッケージが届いた。マリの誕生日プレゼントだったのだけど、なぜかサムにもプレゼント(ウルトラマンダイナ)が入っていた。

マリが欲しがっていたクララのリボン(ブルーのサテンのリボン)と黒のよそ行き靴(私が頼んだ)がプレゼント。

「アルプスの少女ハイジ」に出てくるクララの髪型に憧れているマリは、あのクララがしているようなブルーのサテンのリボンが欲しいと、おばあちゃんにお願いしたらしい。

でも、現代の日本で、あんなリボンは流行らない。どこを探してもマリがイメージするようシンプルなリボンがなかったので、母がサテンのリボンにカッチン止めをくっつけて作ってくれた。ありがとう!

黒のエナメルの靴は、教会/クリスマス用の定番。年に1度、新しいのを買い換えているので、これは大助かり。黒いリボンがクリップで取り外しできるので、なかなかよいね。

10月20日がマリのお誕生日なのだけど、今年はお友達を呼んでのパーティーを特に計画していない。何か彼女が喜ぶことをしてやりたいとは思っているのだけどね。

Saturday, October 06, 2007

Developerになろう

                                                    
久しぶりにのんびり過ごした土曜日の午後
二人で何をしているかというと...

これ、Legoのゲームなんだって
火星探知のミッションだとか...

ゲームといえば、うちではボードゲームが主流。普段PCゲームをやらせてもらえないので、今日はちょっぴり特別。

PCゲームに関しては、「そんなにゲームがやりたければ、自分で作ること」と子供達に言うダニエル。UserになるよりDeveloperになれというのだ。息子にも自分と同じ職について欲しいってことなのかな。あれほど残業に残業を重ねて、過労で倒れるんじゃないだろうかと思わせるような、いつもギリギリの状態で仕事をしていても、やっぱりソフトウエアエンジニアという仕事が好きなんだね。

そういえば、ダニエルと出会ったばかりの頃、彼の自作のゲーム(空手ゲームとか、ターザンゲームとか...)をたくさんさせられた。スクリーンが白黒だったのがなんだかとっても懐かしい。

マリのプレゼンテーション

               
去年、金曜日のホームスクールグループに参加したばかりの頃、マリは人見知りがひどくて、グループには全く溶け込めなかった。

そして先生ともクラスメイトとも、ほとんど口をきかずに学年末を迎えた。

あれから一年...3時間のクラスは長すぎると文句は言うものの、今では金曜日を楽しみにしている様子。自分のプレゼンテーションを心待ちにし、クラスメイトのプレゼンテーションについて質問をしたり、暗唱したものを1人で前に出て発表したりもする。しまいにはジョークまでとばすありさま。

写真は、プレゼンテーションの練習をしているところ。毎週のことだが、グループの集りがある前日の木曜日は、サムもマリもこのプレゼンテーションの練習に余念が無い。

まず自分の名前と、何について話をするのかを言わなければならない。そして自分のことばで、それについて説明する。歌を唄ってもよし、ポスターなどのビジュアルなものを持って来てもよし。スタイルは様々。

さて、マリの場合、あの性格だ。放っておくと、自分のスピーチのところどころにジョークを盛り込もうとする。これ、私には全く理解できない...なんでこんな緊張する場面でジョークをとばせるのか。

今週のトピックは、彼女が好きな絵本の中の1冊。"My name is Marisa. Today I am going to talk about The Christmas day kitten by James Herriot."と始め、そこから一ページずつ彼女が自分のことばで絵本を解説してゆく。

これは、獣医/作家のJames Herriotが書いたストーリーのひとつ。家に遊びにきていた野良猫が、クリスマスの日に弱ったからだで子猫を抱えてやってきて、子猫を残したまま死んでしまう。やがてその子猫はBusterと名付けられ、王様のようなカラフルな首輪をつけてもらって可愛がられるというようなおはなし。

そのBusterにちなんで、マリも自分のネコのぬいぐるみにBusterという名前をつけた。プレゼンテーションのしめくくりには、マリのBusterをみんなに見せるという段取りまで自分で考えて、練習をしていた。

そして、もちろん、ジョーク...こんなちょっぴり悲しくて、それでいて心温まるお話しの中で、どうやってマリが笑いをとろうとするのか、いささか興味があった。

で、やっぱり今回も、やってくれた。登場人物の名前Mrs. Pickeringをわざとミスターと何度も間違ったふりをして、みんなの反応を伺っていた。言った後で、本人がくすくす笑っているので、あきらかに故意にやっているのがわかる(^^;)なんでそこまでしておもしろくありたいのか...全く理解に苦しむ。

おまけに最後のしめくくりに一言。"I don't put this in the bath tub." (このぬいぐるみはお風呂のお湯に入れたりしないわよというような意味)と言って笑いをとった。

このバスタブのジョークは、マリがはじめたものだ。ある日クラスメイトがプレゼンテーションに持って来ていた玩具について、マリが「それはお風呂に入れて遊べる?」というような質問をした。その質問に対してその子が「冗談じゃないわ、お風呂なんかに入れたりしない!」と言ったのだが、それをみんな(3~4歳児)がおもしろいと笑い、今ではクラスの誰かが必ずプレゼンテーションのときに「それお風呂に入れる?」というような質問をするようになってしまった。

それを踏まえて、マリは質問をされる前に、自分から「これ、お風呂になんか入れないわ」と言って、プレゼンテーションを終えたというわけだ。

これがまた、他のクラスメイトに伝染しなければいいのだけど...。
                                   

Tuesday, October 02, 2007

木のぼり


サムとAidan

ものすご~く久しぶりにブルージェイパークでHeatherと待ち合わせた。Heatherとは子供達のホームスクールグループが一緒なので、毎週会っているのだけれど、ゆっくり話しをする時間がないんだよね。

話しに夢中になっていると、いつのまにかサムとAidan(エイデン)が視界から消えてしまった。どこからか声はするんだけど...と探してみたら、ひ~っ!なんと木の上!木のぼりは、登るより降りるほうがずっと難しいってわかったようだ。でもちっとも懲りていない。(^^;)

← この写真、Briannaとマリはかなり疲れている様子。Boysには、かなわんわね。

ノースカロライナに来て、木にも寿命があることをあらためて知った。木なんて植えてしまえば一生(少なくとも私の一生分の年月)そこにあるものだと思っていた。けれど、林に一歩入ると、自然の中で老衰したように枯れ果てた木があれば、雷に打たれて真っ二つになっている木があったり、弱くなってきているところを嵐でなぎ倒されたような木をよく見かける。

こっちに来た当時は、そういう木を見るたびに、「あら、大変!持ち主に知らせたほうがいいのでは...」とそわそわしていた。しかし、しばらくここにいると、やがて木が死んでゆくことを受け入れられるようになった。考えてみると、都会では、木はオーナメンタル(観賞用)というような理由で植えられていることが多いので、倒木は、大事件...大袈裟だけど。

でも、ここでは違う(少なくとも林の中では)。じゅんぐりじゅんぐりそうあるべきなのだと思える。大きな木が倒れることで、そこから太陽の光りが差し込み、新しい木がこぞって育ち始めるのだから。

だからなのか、子供達の木のぼりも「木が折れる~っ!」っていう心配は、ほとんどしないし、登ったら怒られるなんてことも心配していない。こういう親がいるから...と言われそうだな。(^^;)

でも、もし子供達が怒られたとしたら...それはそれでありがたいって思う。木にのぼったところを「こらーっ!」なんて、なんともクラッシックではないか。いや、ここはアメリカなので、"Don't you dare..."なんて言われるんだろうな。