Sunday, October 26, 2008

ホームスクールパパって...

マリの誕生日の月曜日、ダニエルが会社を休んでくれた。何か特別なことをするというわけではなく、ただいつものようにパパを交えてスクールをすることになった。こんなことはじめてかも。

ホームスクールをしているファミリーの父親って、子煩悩で、色々なことに協力的で、科目のひとつやふたつは担当してくれているようなイメージがあったが、実際にホームスクールワールドに足を踏み入れてみると、そういう父親の話はあまり聞かない。母親がホームスクールを一手に引き受け、父親はひたすら家族のために外で稼いでくるという形がうちのグループでは一般的だ。このご時勢、母親に100%家にいてもらって、ホームスクールを実行するために2つ仕事をかけもちしている父親もいれば、稼ぎのよい長距離トラックの運転手に転職した父親もいる。

うちもご多分にもれず、普段やっているホームスクールに関しては父親不在状態。「ダニエルって色々やってくれそうなのに」とよく驚かれるが、とにかく時間がないというのが現状。彼は一応「まなびや」の校長なので、出欠表のチェックとスタンダードテストのスコアの管理は引き受けてくれているが、科目に関しての学習の進め方などを相談しても「任せるよ」の一言。ただ、夕食に間に合う時間に帰宅したときは、聖書を読んでくれる。これだけでもかなりありがたい。

しかし最近サムと話をしていて気がついた。「プロトンは、クウォークでできていて...」とか「ママ、ワコヴィア(銀行)がシティーグループに買収されるんだって(実際にはこの後ウェルズファルゴに買収された)」というようなことをサムが言う。一体あんたはどこの誰?というような顔で話を聞いていると、一応つじつまが合うことを言っているではないか。もちろん私はプロトンがどのようにできているなんてことは知らないし、うちのアカウントがあるワコヴィア銀行がシティーに買収されるかもしれないこともその日の夕方サムに言われるまで知らなかった。

よくよく聞いてみると、週に1度のバイオリンの送迎をしてくれているパパが、車に乗っている間ずっとサムとNPRを聴きながらあれこれ話をしてくれているのだとか。往復40分、化学、物理、政治、経済と分野は様々だが、パパは色々な質問に答えてくれるらしい。父と息子の貴重な時間。たまには外でキャッチボールでもやってくれればと思っていたけど、これがダニエルとサムのキャッチボールのスタイルなんだね。

2 comments:

Anonymous said...

おおダニエルさんすごい!そんな内容を理解できるサムくんも・・うちの娘どもには金融危機も量子化学も理解の外です。

ちなみにプロトンは日本語で「陽子」といいます。今は亡き「理科I」で出てきましたが、さすがにクォーク(素粒子)は大学で習うことですね。

最近の金融危機のおかげで、世の中の経済のからくりが大分わかってきたイーストリーのだんなでした。

きこ said...

イーストリーのだんなさん、

量子化学というのですね、そういう分野の学問を。ダニエルはその分野の知識をイーストリーのだんなさんのような人たちと共に仕事をしているうちに得たようです。ありがたいことです。

サムはどれだけ理解できているのかわかりませんが、分子構造などに異常な興味を示します。このあいだは、メラミンの分子式を調べ、モデルを自分で描いていました。レゴを作っている感覚なのだと思います。

金融関係は...普段から「自分の懐にないお金は存在しない」と唱えているダニエル。なのでうちは、この金融危機をも他人事のようにとらえておりましたです。金融安定法案なるものが打ち出されれてはじめて「なんじゃそりゃ?」と、色々なことが見えてきた次第です。