Wednesday, April 27, 2011

今日の発見!

子ども達が毎日楽しみにしているのが...今日の発見!なのです。
たとえば...これ↓


カエルの卵とエビとか


 サラマンダーとか


亀の子とか

 春から夏にかけて両生類や爬虫類のお客がやたらと庭にやってくるのですが、それが「今日の発見」となって、子ども達のその日の理科の教材(おもちゃ)となります。写真をとって、写生をして、生態を学び、庭に返します。

ちなみにこの亀の子、River Cooterという種類の亀で、ふつうは春に産卵され秋に孵化するそうなのですが、北部(フロリダより北という意味かしら)にいるものは晩夏に産卵され、越冬するのだそうです。まさにこの亀は春孵化組。観察し終わって、裏のビーバーダムに見送りに行きました。「あらいぐまに食べられないようにねぇ〜!」

まなびや通信 Spring 2011

田舎に越してきて一年が過ぎようとしています。この一年間は、これまでとはちょっと違ったホームスクールを行ってきました。スクールの内容を半分以上カットして、後は子ども達を野放しにしてきました。それをアンスクーリング(スクールをしないという意味)と呼ぶ人もいますが、うちの場合完全にアンスクーリングをしているわけでなく、ただ字のごとくのばなしにしていたというだけです。土地探し、引っ越し、片付け、キャンプもどきの生活(オーブン無しのキッチンの都合で)、家の修理、ファームの立ち上げで、親の私達が新しいことに順応してゆくのが精一杯だったので、子ども達もそれに引き込むことになったのです。でも、ようやく...よーやく普通の生活にもどりつつあります。って、ふつーの生活ってどんなんでしたっけ?というくらいライフスタイルが変わってしまいました。
お兄ちゃんの目がすごく大きく見える!
カエルの卵と
エビがたくさん!
子ども達は、朝起きたらまず家畜の世話をします。ひよこ、雌鳥、雄鶏、羊、牛の順番に餌や水を与えます。牛舎の掃除は、「臭いから苦手」と言ったサムにわざわざやってもらっています。だんだん手際よくはなっているのですが、子ども達だけでこの作業をやらせると2時間はかかります。途中、サラマンダー(イモリみたいなの)や産まれたばかりの亀の子を見つけたりすると、午前中いっぱい外で過ごすことになってしまいます。(^^;)それから畑の水やり。そして朝食。全部終わる頃は11時くらいで...お昼近くです。

それでも毎日2〜3時間くらいで以下だけはなんとか続けてきました。野放しといっても、これだけはやっておかないとホームスクールに必要な出欠記録を残すことができないと思いまして...。ホームスクールを登録して二年を過ぎる頃からVisitation(州政府から訪問)されることがあるらしいので、そのときに提出しなければならない出欠記録とスタンダードテストスコアだけはきちんとファイルしています。

日本語の学習
 進研ゼミのチャレンジ

英語教科
Singapore Math
Maps
Nature study(外で発見したものの写生と生態調べ)
Science class(サムは週に一度、実験を中心とした集まりに参加)
Reading(大草原の小さな家シリーズと歴史書)

外国語
French (Rosetta Stone)  マイクロフォンが壊れたのでただいま修理中ですが...。

体育
雄鶏との格闘 (瞬発力養成?)
隣の子ども達と自転車で競争
干し草の運び出し(ただの力仕事?)

フェンス渡り (フェンスを平均台感覚で渡る)

ははは...↑は、ライフスキルとしたほうがいいかも(?)

習い事

Ballet
Violin


5月の新年度からは、また新しいスケジュールを組み直しです。ちょっと気合いを入れないとなぁ。


マリとブラッサム


さて、こんな田舎にいると習い事に通うのが結構大変になりますが、サムのヴァイオリンとマリのバレエだけはかろうじて続けさせています。往復1時間半で、1時間のレッスンと着替え諸々で3時間はかかります。うちは子ども2人だからいいけれど、4人とか5人いるママは大変ですね。

1月のリサイタルで演奏したのは...
Vivaldi's Concerto in A Minor, First Movement

マリのバレエクラス...リサイタルを来月に控えています。
「不思議な国のアリス」のチェリータルトをやるそうです。
でも、ストーリーにチェリータルトなんてでてきたっけ??
さてさて、うちはこれからが新学期...今年もがんらなくては!(^^)

Friday, April 22, 2011

この田舎にきてくれる友人達

「行くから」と電話なりメールなりして、ここまで遠出をして会いにきてくれる友人たちに感謝です。ホームスクールをしていると、またこんな田舎に住んでファームなんかやっていると、なかなか家族そろってこちらから会いにいくということができません。



Sethと Millieは「あのお茶(Sethのお気に入りでルピシアのTOKIO)が飲みたくて、日本食が食べたい!」と、自分たちの都合のよい土曜日をささっと リザーブしてやってきました。私達の性格をよく知っているんだわ。(^^)「いつがいい?」と言う代わりに積極的に「今週末行くからね」と言い、食事のメ ニューもリクエストしてくれます。全く合理的で無駄がない。そういう人たちなのです。私達とは正反対。だからよいのです。デザートが得意なMillieは、この日は美味しいクッキーを焼いてきてくれましたが。あっという間になくなって写真が撮れませんでした。Annie Louは3歳。6ヶ月のWilberforthくんは、この日は遊びにきていたおばあちゃんとお留守番でした。



HeatherとBrianna とAidanは、子ども達が通うサイエンスクラスで週に一度は会っているのですが、ガーデニング、ホームスクール、神様のこと...と話が尽きな いので、時々クラスの後うちに寄ってもらって、子ども達は一緒に遊び、私達は散々お茶しておしゃべりして楽しいひとときを過ごしています。はい、ここでもまたスマッジに ミルクをやってもらいます。(^^)



はい、またスマッジにミルクをやってもらっています。うちに来たら、これをやらずには帰ることができません。写真はあきみくんとひなこちゃん。すみえさんとかんたくんとひなこちゃんとあきみくんは、子ども達の学校がお休みになると必ず連絡をくれて、Caryから遊びに来てくれるのです。Caryにはアジアの食材や日本食品のお店があるので、田舎にいる私達のために買い物までしてきてくれるのです。ありがたいことです。

その他、電話もメールもなくて、動物がいるから外泊をすることはまずないだろうということでいきなりやってくる友人たちもいて、これまた感謝です。携帯やネットがなかった昔を思い出しますね。「ちょっと寄ってみた」といきなりやってくるお客さん。母はあわててもう一品、お客さんのためにちょっと見栄えのするおかずを作ってましたっけ。私の知ってる日本(昭和の時代)ってそうだったなぁ。少なくとも小倉のうちの近所はそうだった。そんなカルチャーの中で育ったからか、忙しくしていても突然の来客を楽しめる/おもてなしができる余裕があったらいいなと思います。あー、掃除してな〜い!とか、あー、おかずが足りな〜い!なんてことになってもよいよいと思える心のゆとりがあればよいのです。パンひとつでもみなで分かち合うことができればそれでよいのです。←私自身に言い聞かせています。(^^;)

Thursday, April 21, 2011

干してます!

裏の木にかけてあるこれ、韓国のお店で買ったもの。この中に野菜をスライスしたものを入れて干したりしています。



さて、今日はこの中に何がはいっているでしょう?



これ、さばのみりん干しなんですよ。初めて挑戦してみました。みりん、酒、砂糖、醤油に一晩漬けたものを2日ほど干せばできあがるのだそうです。

お味のほどはいかほどか?あさってまでおあずけです。

と思っていたら、今朝雨が降りだし...あわてて軒下に入れました。見ていると、すでに美味しそうで、朝食に一枚焼いてみることにしたのです。

一夜干しのお味のほどは??  絶品!美味しかったですよ〜〜!!

Wednesday, April 20, 2011

竜巻

土曜日...なんだか雲行きがあやしいと思って天気予報を調べたら、竜巻が来るというではないですか。ハリケーンはよくあるけれど、竜巻なんて...ここノースキャロライナ州にも来るのですね。しかも、多数あって、今回のはかなり勢力のあるのが通りました。ローリーの南では、住宅やビルだけでなく亡くなられた方もおられます。

うちは、ちょうどその朝、ブラッサム(子牛)を綱で引く訓練をはじめていたので、コンクリートで立ち往生したものの、わりとすんなりと裏のバーンに誘導することができました。スマッジ(子羊)は至って簡単!私の行くところはどこでもついてくるので。


すっからかんだったバーンの中に、とりあえずゴムのストールマット(馬小屋用のゴムのマット)を敷き、ボードを張り、ゲートを取り付け、小さな二つのストールをつくりました。これに藁を敷きつめたら出来上がりです。

しかしながら、とりあえず牛と羊が数時間ここでしのげるようにしたものの...バーンの奥の窓やドアのないところに作ってしまったので、これでは掃除が大変ですね。

新しい鶏小屋

さて、動物たちを避難させた後、いきなり停電になりました。木が倒れて電線が切れたもようです。ということで、電動のポンプが設置されているため井戸水をくみ上げることができず...水がなくなってしまいました。

あぁ...やっぱり手動のポンプをとりつけねば...と、DIYリストは長くなるばかり。

子ども達は窓のないスペースを探して...結局、食品庫に落ち着きました。ぬり絵、色鉛筆、本、寝袋、枕などを持ち込み、「ママとパパも入ってよ、パントリーには食べ物も水もあるからさぁ」と言って、まるでキャンプでもしているよう。だけどヘルメットをかぶっているところを見るとなんだか尋常じゃない様子。

ダニエルと私は、玄関前のポーチのロッキングチェアに座って、風→大嵐→快晴と5分おきに繰り返される不気味な空を眺めておりました。気になったのは、写真の新しい鶏小屋にいるちびチキンたち。今月のはじめの突風では古い小屋が風で持ち上がり、2羽が被害にあったばかりです。でも今回はなんとか飛ばされず無事でした。


翌日、近所を走っっていて大きな木が何本も根っこからなぎ倒されているのを見ました。あきらかに竜巻の通り道です。

竜巻で被災された方々、そしていまだ余震が続き、原発に脅かされ、安定した生活が送れていない東日本の地震と津波の被災者の方々を思います。健康が守られ、日々の生活の糧と新しい希望があたえられますように。

Saturday, April 16, 2011

白いハナミズキ



去年は5月にここに引っ越して来たからか、ハナミズキが庭のあちこちに蔓延っていることに気がつきませんでした。桃の花が終わった頃、この白いハナミズキの花が顔を出すのですが、最初は卵色に見えます。まぁ、こんなやさしい色のハナミズキがあったのかと枝を一本持ち帰り、玄関に飾ってみたところ、2週間ほどして花が白くなりました。(^^)卵色の壁にマッチした卵色の花が日々白くなって浮きでてくるのが素敵でした。


外では、こんな感じに広がっているのですが、花もたくさんあると、ほのかに甘い香りが漂ってきます。

畑 2011


一般的にノースキャロライナの土は赤土で有名ですが、うちはどちらかというと砂質です。どちらにしてもこの辺りの土地は痩せているので、家畜を入れ、時間をかけて土のコンディションを改善しなければなりません。
2月のはじめ、土を掘り起こし、その上に木枠でベジタブルベッドを9個つくりました。そこに、たい肥が半分混ざったトップソイルを入れ、野菜畑完成!


マリも大活躍!


4月...小松菜が収穫できるようになりました。


フォーカルポイントになるように、ウィスキーの樽を半分に切ったものにナスタチウムを植えてフェンス沿いに置いてみました。葉や花をサラダにいれると美味しいのだとか。それにしてもこの樽、まだほんわかと甘いウィスキーの香りがするのですよ。ウィスキーの味がするかも?(^^)


ヨーロピアンミックスという数種類の葉ものの種が入ったものを植えてみたのですが、この紫の茎の葉っぱは、なんでしょう?Purple Kale?サラダに入れていますが...。


ルーバーブの栽培は、この辺りでは難しいと言われています。夏が暑すぎるのです。このままでは6個の株すべてがダメになるかもしれないので、暖かくなったら(なる前に)せめて半分だけでも裏の日陰に移そうと思います。


数日雨が降り続いて、いきなり氷点下になった翌日、イングリッシュワンダーピーが、こんなことになっていました。茶色になったところは枯れているのですが、それでもなんとか育っているのでこのまま様子を見る事にします。


Tuesday, April 05, 2011

早朝の雷雨

並んで草を食むブラッサムとスマッジ
午前4時。シャラシャラシャラ...という妙な音で目を覚まし、外を見ると木々が波打ちはじめている。前日の気温の上昇に、今朝は雷雨を想定していたが、やっぱり...。

ダニエルと二人で外に飛び出して、動物のチェックをする。こわいのは雨ではなく風。 先週末、突風で動いた小屋の下敷きになってヒヨコ一羽が犠牲となったなった。細心の注意を払って、小屋を地中に固定させる対処をしておけば防げたはずだった。

羊農家のCarvel叔父さんの言葉を思い出した。

We bury our mistakes...失敗を隠すという文章だが、それにひっかけて「失敗を埋葬することになる」ということだ。

この雷雨の中...

チビチキンたち(生後2ヶ月)は、昨日新しい小屋に移動させたのだけど、わざわざ雨が降り込む角にみなで身を寄せ合っていた。(なんで?)とりあえずモモのケンネルを移動させ、風雨が防げるようにスクリーンになっている窓をふさいだ。

ビッグチキンたち(7ヶ月〜10ヶ月)は、チビチキン一羽が犠牲になった同じ小屋で一晩明かしていた。テント用のフックを地中に打ち込み、風で小屋が持ち上がらないように固定させてはいたけれど、雨はかなり降り込んでいた。でも、だいじょうぶそうだ。

羊のスマッジは私を見ると「えーん、えーん」と鳴き、寄って来る。竜巻が来ない限り、外にあるテンポラリーシェルターでだいじょうぶな様子。

牛のブラッサムも同じくこのまましのげそうだ。でも...ブラッサムは雷雨がかなり嫌らしく、シェルターの隅っこに入ったまま私達を見ても出て来ようとしない。ふ〜む、これは困ったぞ。今回はよいとしても、次回はこの程度の雷雨でおさまるとは限らない。もしハリケーンが来るようなことになれば、嫌がるブラッサムをバーンまで誘導しなければならないのだ。一ヶ月ほど前、Jodiにハルタートレーニング(ハルターをつけて引き綱につないで移動させる訓練)をはじめたほうがいいと言われていたことを思い出した。ショーやオークションに出すわけでなし、搾乳ができるようになるまでには、2年はかかりそうだし、で後回しにしてしまっている。これではいけない。早速ハルターをオーダーすることにしよう。

腹痛があるといってソファーに座っていたサムが、今横で熟睡している。胃腸に問題があるというより、夜な夜な鶏小屋つくりを手伝わされていたので疲れがたまっていたのだと思う。マリは、その傍らで今日割り当てられた学習を一人でこなしている。クラスルームがやけに静か。サムにはかわいそうだが、こういうのもたまにはいい。