「ぼく、なんだか悲しい...なみだが出てくるよ...」と、急に涙声になって目を押さえるサム。ヘイスティングスの戦い(1066)について読んでいたときだった。
男 の子だからかな?最近のサムは武器や戦いが盛り込まれたストーリー(武勇伝)がおもしろくて仕方がない様子。すもうだって何だって、勝つほうがいい。朝青 龍が勝てば、朝青龍のファン、白鵬が勝てば、白鵬のファン。ボードゲームでも競争心丸出しで、勝つまでやめたくないという。なんでこんなに勝つことにこだ わるのか。Power(力)に惹かれるのか。
← と ↓ の写真は、イギリスのWarwick Castleで撮ったもの。
スクールにおいても、強いほうが格好いい!と言いながら、先日学んだばかりのヘイスティングス の戦い(1006)で勝利をおさめたノルマン公ウィリアムがつけていたタイプのヘルメットを真似したものを紙とアルミホイルで作った。そしてそれを金曜日 のCCのクラスでプレゼンテーションすると言い出した。
それならばと、English Heritageのサイトで見つけた英と仏の両方の観点から書いてあるヘイスティングスの戦いのストーリーをサムに読み聞かせた。
し ばらく読んでいるうちに、サムが目をこすりはじめた。泣いていた。人が死んでゆくことがつらい、戦いはおもしろくない...と。ハロルドが殺されたという ことが悲しすぎて、プレゼンテーションではとても言葉にできないと。「僕はこれを言ったら、きっと泣いてしまうから」と。
争うことは...悲しいね、苦しいね、と言いながら、私も一緒に泣いてしまった。私の横で小さな心が敗者を思い、両者においての戦争の傷跡を悲しんで涙を流している。
子供達と学ぶこの大切な時間を神様に深く感謝せずにはいられない。
ちなみにプレゼンテーションでは、ウィリアム公が勝利をおさめたという言い方をして、なんとか泣かずにすんだと言ってた。(^^;)
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