Tuesday, June 06, 2006

かまきり

こ の写真、よく見ると葉っぱの上にかまきりのベイビーがのっかっている。2週間ほど前にメールボックスのClematisにまだあめ色の生まれたばかりの小 さなかまきりがたくさんはりついていた。おそらく、近くに卵があって孵化したのだろう。あれから何度か嵐がきたにもかかわらず、この写真のかまきりはいつ 見てもこの葉っぱの上にいる。脱皮した皮も見つけたし…ここをHabitatにしたんだね。

虫 が好きなのは、サムではなく、マリでもなく、決してダニエルではなく…この私。幼い頃から虫が好きで、てんとう虫、せみ、かまきり…などの卵や幼虫を見 つけてきては、家で飼育して成虫になるのを見るのが趣味だった。ダ ニエルと出逢ってからも、川原を歩けば自然と目が川原の石に行き、それをひとつひとつひっくり返してみないと気がすまなかった。何か石 の下に生物(特に幼虫)が潜んでいやしないかと思うのだ。木を見つければ、木の皮をめくってみたり、コケの採取をしたり…とかなりマニアックといえばそうかもしれない。

2ヶ 月ほど前、友達のホリーが庭で奇妙なものを見つけたから…と何やら茶色のふわっとした塊を見せてくれた。かまきりの 卵だった。「6月くら いだったかなぁ、かまきりの卵が孵化するの。出てきたら大惨事になるから、今のうちに大きめのジャーにでもいれておいたほうがいいよ」と適当なことを言っ てしまった私。ホリーはといえば、そのままそれをカウンターの上に置き忘れてしまったのだ。そして4月のある日、なんとその卵、置き忘れたカウンターの上 で孵化してしまった。「たくさんの小さなかまきりがキッチンの床を歩いていて、まさにあなたの言ってたとおりだったわ」とホリーは驚いていた。「ご、ごめ ん、4月~5月に孵化するみたいだね」と謝りつつ、ふと亡き祖母のことを思い出した。

かまきりの卵の孵化に関しては、私には前科がある。 小学校2年生くらいだっただろうか、はらびろかまきりの卵を見つけて持ち帰り、それを机の引出しの中に 入れっ放しにしておいたのだ。ある雨の午後、母方の祖母がほうきを振りまわして「蚊じゃあー、蚊がいっぱいでてきたけん退治せんにゃー」と言って、じゅう たんの上に広がる無数の虫と格闘していた。よく見ると、小さな小さなかまきり。「あ~、おばあちゃん殺さんでぇ~、それ私のやん!!」と半泣きでとめた。 その後どうなったかは記憶にない。小さくても肉食のかまきりをそのまま飼育し続けることはできなかっただろう。結局その大惨事を生き延びたものは外に逃が したのだと思う。

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