Sunday, June 18, 2006

Classical Conversations


写 真は9月から始まるClasscial conversations(クリスチャンのホームスクールのグループ)で使われる教材。科目は歴史、科学、地 理、数学、英語(文法)、ラテン語で、4歳~17歳がほぼ同じ科目を勉強するため、個人の能力にあわせてどのくらい深くまで学ぶかをコントロールできるよ うになっている。月~木曜日は家庭で学習し、毎週金曜日はスクールがあり、個人のプレゼン テーションを中心とした授業がTutor(先生のようなもの)によって行われる。1クラス6~7人制で、知能の発達レベルに応じた大まかな年齢別にクラス が編成され ている。そのため学年というものがない。

Classical Conversationsは、その名のとおり、かなりクラシカルなTrivium(文法、修辞学、論理学の三科で、中世ヨーロッパの学校で教えられた教 養七科目の最初の三つ)を土台とした教育法を取り入れている。毎週、各教科毎にトピックを与えられ、それを図書館などに行って、自分ができる範囲でしらべ レポートを作り、クラスで発表しなければならない。なんとも時間がかかるプロセスだ。1900年代前半頃は、まだ一般的だったTrivium。現代のアメ リカの公立校では、もはや流行らないコンセプトらしい。しかし、この遠回りのようにも思えるオーソドックスな教育方針が、サムにはあっているような気がす るのだ。

「捕った魚を与えず、魚の捕り方を教えよ」

先 月、第一回目のClaassicalConversationsのペアレントミーティングがあった。そのときに紹介された科目と教材のひとつひとつを見て いくうちに、気がつい たことがある。上記した科目を私がサムに教えるのではないということだ。私が得た知識をサムに教え与えるのではなく、サムが自分で学ぶことができるように 指導しなければならない。確かに私が自分の知識から教えられることは限られている。

「なんでホームスクールを?」

最 近、サムと同じ年齢の子供を持つママ友達によく聞かれる。理由は小出しにすれば色々とあるけれど…何より、「こなひき屋」の私は自分で素材 を厳選 し、自分でその小麦を挽く、失敗しながらでもパンを自分自身で作るということが楽しくて仕方がない。ホームスクールも同じで、ホームスクールをした結果が どうとい うことより、そのプロセスを楽しみたいというのが正直なところだ。私たちにとっては、これもまた以前トピックになった反Instant Gratificationのクエストのひとつと言えるかもしれない。でも、もしこの先ストレスを感じ、眉間に皺を寄せている自分に気が着いたときには、 あっさり とやめてしまおうとも思っている。そしてそれと同時に、9歳くらいまで…と思ってはじめたホームスクールが、もしかしたらもっと長く続いてしまうかもしれ ないなという気にもなってきた。

Classical Conversations

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