Sunday, September 17, 2006

今秋お気に入りのCheese

ア メリカ…東側ではヨーロッパの輸入チーズがふつうのスーパーに豊富に出回っているので嬉しい。
戦 後の物の無い時代にアメリカの乳製品を口にした 年輩の友人達の中には、「こんな美味しいものが存在するのか」と驚いたという人が多い。私自身もアメリカには牛がたくさんいて、乳製品といえばアメリカだ と長いこと信じていたところがある。しかし、実際にこちらで生活してみると…アメリカのナチュラルチーズはなんだか風味が足りない感じがするし、プロセス されたものは塩分が強すぎて味がよく わからない。

とは言ってもアメリカの食卓に並ぶグリルドチーズサンドウィッチやマカロニ&チーズに使われるチーズは、そのプロセスチーズ の類が使われていて、それはそ れでチーズとは別物と考えれば、美味しいと言えるかもしれない。友人の中にはチーズバーガーにはあのアメリカの黄色いプロセスチーズじゃなきゃダメという 人もいるので、それはそれでアメリカンチーズとして誇れるというものなのだね。

さてチーズフリークの私は、それでもあきらめずに、アメリカの 美味しいチーズを求めてファーマーズマーケットなどで、近隣の牧場で作られたチーズを何度か 試してみた…が、やっぱりダメ。ハンドメイドと謳うチーズでも、Waxyな感じ(塩辛いロウを食べている感じ)で風味に欠ける。これを後何年熟成させても ヨーロッパのチーズには絶対にかなわないだろう。

考 えてみると、美味しいチーズは農作業の片手間に作れるものではない。しかもこのアメリカで放牧しながら厳選された乳牛の ミルクで… となれば、この時点 でもうすでに無理な気がする。それにチーズの熟成をじっくり待ってというような気の長いビジネスを合理性とスピードを重視するこの国で誰がやろうと思う だろうか。というわけで、チーズはやはりヨーロッパの長い歴史の中で職人の手によって育まれた方法で作られたものがよいと思う。

上 の写真 は、上がRembrandtというオランダのゴーダチーズで、下がKaltbachというスイスのグリュイエールチーズ。どちらもとっても美味でお薦 め!! 熟成期間は長ければ長いほうが風味が増してよい。4ヶ月のものより2年以上のものが断然コクがあって美味しい。そのまま薄くスライスしてクラッカーの上に のせてもよいし、パンに混ぜたり、グラタンやオニオンスープのトッピングにGood!

右の写真はComte(コンテ)。ComteはGruyereによく似たチーズでGruyereと同じ要領で使うことができる。

Gryuere, Comte, Goudaは、全粒粉でチーズパンにするとさらにナッツっぽいフレーバーが増して美味しい。あたりまえのことかもしれないが、いつだったか 熟成しきって いないGoudaを買ってしまい、味気なかったので、パンにしてみたら、やっぱり味気ないパンが焼きあがった。Goudaならどれでも美味しいというわけ ではないんだよね。そういえば、どこのブランドだったか忘れてしまったけれど、外側のRindのゴムの匂いがしみついたようなGoudaを買ってしまった こともある。

イタリアのチーズの王様と言われるParmigiano-Reggiano(パルミジャーノレッジャーノ)というチーズが左の写真。このチーズには外側に必ずParmigiano-Reggianoというスタンプが押してあるのでわかりやすい。

私 はよくパンのトッピングのチーズの風味をさらに強くするために混ぜ込んでいるが、パスタやサラダのトッピングに最適。特にエンダイブやクレソンなどの ちょっと ほろ苦い癖のある葉っぱのサラダに薄くスライスしたこのチーズをのせ、コーン(缶詰でもよい)を散らすと、なかなかいける。お試しあれ~!

と ころで、新しい種類のチーズに挑戦するときには、買う前に味見をさせてもらうとよい。私は普段からチーズを買う用がなくてもチーズのコーナーに行って、 その日の試食品を味見するようにしている。ソフトタイプのチーズはそうもいかないけれど、硬質のものなら長持ちするので、気にいったものは、とりあえず 買ってみる。こんなことしてるからエンゲル係数が上がりっぱなし…(^^;)。

ここで紹介しているチーズ、気に入っていただけただろう か。でもね、チーズだけは自分の舌で味を確かめて買うことをすすめたい。以前HollyがGoat Cheeseが絶対に美味しいと言うので、そこまで言うならと、はりきって買いに行った。しかし…実際にサラダにしてみると、あのモサモサした舌触りと山 羊のミルクの独特の香りが、私にはどうもダメで、残りをパンに混ぜ込んでみたら、さらにあの香りが気になって仕方がなかった。こういうこともあるんだよ ね。他のブランドも試してみるべきかもしれないが、問題は山羊だからかもしれない。山羊のミルクには忘れられない思い出がある。それはまたいずれ…。

1 comment:

きこ said...

yukikoさん、

サンディエゴでは、Whole Foodsによく行っていました。グリュイエールはポピュラーなチーズなので、わりとどこにでもあるかもしれません。コンテは専門店にでも行かないとないかなぁ。

ゴーダチーズ、yukikoさんもこのブランドを買っていたのですね。美味しいですよね~、これ。ちなみにゴーダチーズってパルミジャーノの親せきなので、フレーバーがよく似ています。

カリフォルニアには美味しいチーズがあるのですね。そういえば、ワインも成功した州ですもんね。チーズ作りもマイスターがいるのでしょうか。

確かに、チーズは高いです。もしかしたらこっちはヨーロッパに近いせいか、チーズの種類は豊富な気がします。パルミジャーノは高価ですよね。でも硬質なので、なかなかなくならなくて、半年くらい冷蔵庫に入っていることもありますよ。(^^)