朝起きると、コテージの前に、こんな風景が広がっていた。牧草地と小麦畑がどこまでもどこまでも続いているNorth York Moor。そうそう、ここに来たかったんだ。
「羊はいいね。なぁんにも考えないでただ美味しそうな牧草地をたらふく食べて...あんな毛皮着てたら寒くないだろうし...悩みなさそうだし...」と言うダニエルがおかしかった。
「羊はいいね。なぁんにも考えないでただ美味しそうな牧草地をたらふく食べて...あんな毛皮着てたら寒くないだろうし...悩みなさそうだし...」と言うダニエルがおかしかった。
私は知っている...その言葉の裏に、ちょっとばかりの皮肉と神様への感謝の気持ちがこめられていることを。
最初の宿だった農家で、2月は羊の出産のシーズンで猫の手も借りたいほど忙しいと聞き、「そういう時期にお手伝いに来れたらいいねぇ」とダニエルに言ったら、おもむろに嫌な顔をされた。少年時代に羊飼いをしていたことがあるダニエルは、羊とかかわるのを嫌がる。家畜の世話はどれをとっても大変だけれど、他の動物に比べて羊は特に自分の身を守る本能に欠けているようで特にやっかいだと言うのだ。羊はもう懲り懲りなのだそうだ。
主は羊飼いというならば、かなりやっかいな仕事を引き受けてくださっているということか...感謝だな。
息子さんに農家の仕事の手ほどきをしていたので、「いいですね、後継者がいて」と言ったら、「そうだといいのだけど、まだわからない...」とため息をついていた。 後継者問題は、どこもシリアスなんだね。
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