12月に入ると毎月行っている老人ホームのダイニングルームもクリスマス一色になる。玄関先には、ツリーが飾られ、そこに入居者の名前が書いた札が飾られている。それらは、その方たちへのプレゼントを用意するために自由に持ち帰ってよいもので、サムとマリにそれぞれ男性と女性2名の札をもらってきた。
普段からここを老人ホームと呼んでいるが、実際には特別養護施設にあたるもので、入居者は、身体上、もしくは精神上に障害がある。大半が65歳のシニアだが、中には、私とさほど年齢が変わらないと方もおられる。
このプログラムに参加するようになって2年。最近になってようやく子供たちは、この場所がどういうところなのかを理解できるようになり、おじいちゃんおばあちゃんと接することに違和感を感じなくなってきた。最初は、消毒液や芳香剤に混じった排泄物の匂いに鼻をつまんだり、車椅子の上で眠っているように見えて、時々大きな声で叫ぶお年寄りの姿を怖がっていた。そのうちに、子供の目から見ても良好とはいえない環境(特別養護施設の中でも、ここはあまりよい評価をされていない)に疑問を持ったり、からだが自由に動かないということ、老いるということについて考えるようになった。
今回のクリスマスプレゼントを準備する際にも、子供たちなりにカードの裏に書いてある注意事項の「プレゼントしてはいけないもの」について考えた。
なぜ固形の石けんはダメなのか...すべって使いにくいから?マリは「かわいい石けんだったら、キャンディとまちがえて食べちゃうよ、きっと」と言っていた。それもはずれていないと思う。
なぜシュガーフリーキャンディーでなければダメなのか...血糖値や歯の健康を考慮してのこと。キャンディーにおいては、飲み込むときに、喉を詰まらせたりしないような質感や大きさのものを話し合って選んだ。
クリスマスのオーナメント...クリスマスが終わっても飾ってもらえるようなオーナメントを子供たちにそれぞれ選ばせた。サムは、子供のときに行った楽しいキャンプを思い出すかなと、ランタンに松ぼっくりとひいらぎの飾りがあしらわれているものを選んだ。マリは、思わず「うわぁ、きれ〜〜〜い!」と言って、淡い透明ピンク色の雪の結晶の形のものを選んだ。女の子なら誰でも(80歳でも)思わず手に取りたくなるようなピースだ。(^^)
このクリスマス、あらためてホームのおじいちゃんおばあちゃんにも、パパとママがいたんだと気づいた子供たち。ここまで生きて、わたしたちの師として居てくださることに感謝だな。
賛美の一番人気は、やはりAmazing Grace。誰ひとりもれることなく、この驚くばかりのお恵みにあずかることができますように。
I consider that our present sufferings are not worth comparing
with the glory that will be revealed in us.
今の時のいろいろの苦しみは、将来私たちに啓示されようとしている
栄光に比べれば、取るに足りないものです。
(Romans ローマ8:18)
with the glory that will be revealed in us.
今の時のいろいろの苦しみは、将来私たちに啓示されようとしている
栄光に比べれば、取るに足りないものです。
(Romans ローマ8:18)
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