Thursday, December 28, 2006

クリスマスの朝

ア メリカで、しかもクリスチャンファミリーに育ったダニエルには、クリスマスのあれこれにこだわりがある。彼自身の信仰とは全く関係のない ことがほとんどなのだが、たとえば...クリスマスツリーには、赤、青、黄、緑の色とりどりのライトを飾る、聖歌隊で歌う、イブの夜にクリスマスストー リー(聖書のルカの福音書より)をファミリーで読む、クリスマスの朝には、父親が起きてくるまでは、決してプレゼントを開けない、クリスマスの朝食は特別 なブランチ...というようなものだ。私と結婚するまで、そうやってきたのだからと、私も最初の数年は、なるべくその伝統を絶やさないようにと、出来る限 り 実行してきた。

し かしそのうちに、せっかく親を離れて新しい家庭を築いたのだから、二人が納得することをやってゆきたいと、思うようになって、まず、クリスマス ツ リーの色とりどりのライト を変えてみないかと提案してみた。これは、「ホワイトライトのほうがいいよ~、なんか色とりどりのがチカチカするのって落ち着かない」という私に、最初は 反対 していたダニエルも、6年くらいして(しつこい?)折れてくれ、去年、デパートでホワイトライトが枝についてあるタイプのツリーを購入したので、一件落着 したのだ。でも、いざホワイトだけになってしまうと、60~70年代に玩具屋にディスプレイされていたようなライトのチカチカが、懐かしく感じるのは、な ぜ? (^^;)

そ して、今年新しくリニューアルされたのが、クリスマスの朝の伝統だ。なぜか今年はダニエルが早起きをした。いつもなら、サムがプレゼントを早く開けたい がために、ダニエルを起こしに私達のベッドに飛び込んで来るのだが、今年は、私が起きてキッチンに行ってみると、テーブルに聖書が置いてあり、キャンドル が ついていた。朝が弱いダニエルが私より先に起きているのにびっくりした。さらに、ツリーの横に、三脚にのったビデオカメラがセットされていてたのには、 もっと驚いた。

さて、何が始まるのかなと思ったら、ダニエルがみなをテーブルに集め、クリスマスストーリーを読み始めた。そう、これまで イブに読んでいたクリスマスストーリーを、クリスマス当日の朝一番に持ってきたわけだ。子 供達は、最初は行儀よく座っていたものの、段 々退屈になってきたのか、テーブルのセンターピースで遊び始めた。(笑)サムは「僕、そのストーリーもう知っているよ」と言いながらも、いつOKが出るか とダニエルの機嫌を伺っているのがいじらしかった。

クリスマスの朝は、さすがにジョギングをしている人も見かけないし、車の音も全く聞こえない。それがとてもありがたかった。

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