Thursday, December 27, 2007

母と継父のプチアメリカンライフ

                                                
母と継父が日本から遊びに来て2週間が過ぎようとしている。毎日何をして過ごしているかというと...買い物。ここ数日モールに通い詰めている。母は買い物が楽しくて仕方ないという様子で、店の中をめまぐるしく動き回り、継父はただフンフンと頷いてそんな母を見守っている(?)。私は、運転手、通訳、ファッションアドバイザー(?)、荷物持ちというところだろうか。この時季、このあたりで楽しめることといったら買い物くらいしかなくてね。(^^;)


右は、メキシコ料理のレストランでファヒータース(グリルした肉や野菜を皮で包んだもの)を食べているところ。

アメリカンフードといっても、これぞといったものがないので、アメリカナイズされたメキシコ料理が一番それ(アメリカンフード)らしい気がする。継父はアメリカに来ると、必ずマクドナルドのバーガーを食べたがり、必ず「あー、やっぱり日本のほうが美味しいね」と言う。(^^;)でも継父にとっては、マックのバーガーとコカコーラが、The American!なんだよね。         
                                       

Wednesday, December 26, 2007

とほほ...

          
今年こそは...とクリスマスらしい写真を使ってオンラインでクリスマスカードを作成し、50枚注文した。しかも、即日配達。(ギリギリだったので、そうせざるを得なかったんだけど...)

ところが...届いてみると、そのカードに誤ってピンぼけした写真を使っていたことに気がついた。一瞬ド~ンと落ち込んだけれど、もうやり直している時間はない。なので、そのままそれを送ることにした。その夜は遅くまで宛名書きに徹することになるはずだった。

ところが...宛名書きをする段になって、ダニエルがステッカーを作ろうといいはじめた。それでは、と引き出しをゴソゴソと探って、10年近く前、私が仕事をしていた頃に使っていたラベルに宛先の住所をプリントした。                          
ところが...ラベルが古かったせいで、封筒に貼ってもすぐにはげてしまう。その時点でラベルの案を却下してしまえばよかったのだけど、せっかく作ったのだからと、接着を強化するためにアイロンをあててみることにした。やってみると効果的!見事にラベルは封筒にしっかりと張り付いてくれた。それならばと、ダニエルはこのアイロンがけのプロセスを手際よくやってくれた。

ところが...短時間でこの作業を終らせようとしたせいか、力いっぱい押さえられた封筒の真中に三角のアイロンの痕がついてしまった。う~ん、これは醜い...でも、そんなことを言っている余裕はない。これも愛嬌だと自分に言い聞かせながらこれにも目をつぶった。

ところが...カードにサインをしていた私の横で、封筒の切手貼りを終えたダニエルが、「うわー!」と叫んだかと思うと、ひっくり返って爆笑しはじめた。

ふっ、封が閉じてしまってるぅ~~!!

そうなのよ。中身のカードを入れる前に封が閉じてしまったの。アイロンがけしたせいでね。すっごい、まぬけ~!ショック→ 怒り→ 焦り→ 悲しみ→ 投げやりという順番で感情が動き、最後には泣きたくなったけれど、なぜか私もひっくり返って笑ってしまった。ちょっと泣き笑いね。

そして一言、「もうやめよう」って、今年はクリスマスカードをキャンセルすることにした。やりなおす気ゼロ...だったんだけど、今ちょっと気を取り直して、クリスマスレターを作成しているところ。果たして、これが無事に投函されるかどうか...。(^^;)
                       

Tuesday, December 25, 2007

Merry Christmas! 2007

Merry Christmas!


Tuesday, December 18, 2007

The birthday party for Jesus

                     
先週の土曜日に教会であったイエスさまのお誕生会。うちの教会が毎年やっている子供たちのためのクリスマスプログラム。

大勢の中に入るのが苦手なマリが、珍しくこのプログラムに自分から行くと言い出したので、サインアップしたのだけど、いざ行ってみると、クラフトとスナックの時間以外は、ずっとしかめっ面をしていた。年齢別にグループが構成されたために、サムと一緒にいることができなかったのだ。左はマリとDavid。


                          
← オーナメントトス(オーナメントを紙袋の中に投げ入れるゲーム)をしているところ。


 
→ サムとEthan(Davidの兄)

サムはこの日バレーボールをしていて、スッ転んで床で膝を打ったらしい。(苦笑)私達が子供の頃は、その程度の怪我は日常茶飯事だったよね~。

それにしてもこの年齢の男の子同士の会話っておもしろい。挨拶代わりなのか、サムはEthanにHiと言った後、自分の傷(腕のひっかき傷とか)を見せて、わざわざその傷ができた経緯を説明する。そして最後に自分が平気だったことをつけ加える。それを真剣に聞いているEthanが、これまたかわいい。で、たまに傷の見せあいこなんかしている。どっちの傷がすごいかってことだ。いやはや、これもテストステロンの作用か。(^^;)              
                          

Thursday, December 13, 2007

国際結婚よもやま...ファミリーディナー

                                               
ア メリカ人とに限らず、国際結婚をしていると、家族や親戚の集りなので、よく日本食を作ってくれと頼まれると聞く。うちの場合、ダニエルの親戚は典型的なア メリカンファミリー(?)で、あまり外国の料理(変わったもの)を好まない。しかも、日本食といえば生魚とか臭いもの(納豆のこと?それともキムチと勘違 いしてる?)というイメージがあるようで、いつだってリクエストされるものは、アメリカンなデザートやサイドディッシュだった。

い つだったか、ダニエルのファミリーと日本食のレストランで1度だけ食事をしたことがある。幕の内系のお弁当やてんぷらなどをdifferentとか interestingとか言いながらも食べてくれたのだが、そのレストランの帰り道、マクドナルド(ハンバーガーの)に寄るはめになってしまった。食事 のやり直しといったところだろうか。(^^;)

感謝祭のディナーも、郷に入らば郷に従えという気持で、うちでも数年前までは、ロースト ターキー(七面鳥)、クランベリーソース、マッシュポテト、インゲンのキャセロール、スイートポテト、コーンブレッド、パンプキンパイのような定番料理を 作っていた。結婚したばかりの頃はダニエルが日本食を全く好まなかったので、食卓に並ぶのは一般的なアメリカ料理が主だった。料理の鉄人を見てからだと思 う...ダニエルが日本食に目覚めたのは。以来うちでは日本食がほとんど。

ところで、今年はケンタッキーで、感謝祭翌日のディナーを任せ られてしまった。20人分のディナーを用意してくれという指令である。「感謝祭は、Kikoは料理の心配しなくていいのよ、私達で手が足りてるから」とお 義姉さんに言われたので、なんてラッキー!と思っていたら、それはつかの間のこと。「嫌だったら、できないって言えばいいんだから、プレッシャーを感じる ことないよ」というダニエル。クーッ、そう言われると、絶対に「できない」と言えない私を知っておるだろう。しかしながら、この提案、それほど悪い Dealではない。実は心の奥底では、残り物を食べずに、日本食が食べれることを密かに喜んでいた。
の~ん気なダニエル(三男坊)は、感謝祭の翌日は、みんな自由行動なのだからと、レキシントン近辺を観光して周るつもりでいたらしい。できた嫁の 私は、そんなことは微塵も予定しておらず(冗談)...というより、感謝祭の翌日に観光なんて常識的に考えて無理だろうと思っていた。むしろ、エプロンを スーツケースにパックし、炊事/掃除/その他の雑用に専念するつもりでいた。いや、そこまでの心構えはなかった...エプロンをパックしたのは事実だけど ね。みんなもご主人の実家に行くときにはそうする?とにもかくにもダニエルの兄弟姉妹の集りでは、私が唯一の嫁なので、そうそうのんびりはしていられない のだ。ちなみにダニエルのお兄さん二人(長男と次男)は離婚しており、次男は再婚したけれど、私たちはまだお嫁さんには会ったことがない。三男のダニエル の嫁である私が一番辛抱強いってことだわね?、それは違うか。(苦笑)

ここで感謝祭の翌日の話にもどると...その朝は、ホテルでの朝食 をそこそこに日本食材の買出しに出かけ、その足でShaker Villageでランチを食べ、観光っぽいことをして、午後は義姉の家でディナーの準備をすることになった。義姉の家についてみると、見事にもぬけの殻。 感謝祭の翌日は、どこのお店もクリスマス前の大セールをやっているので、みな買い物や映画に繰り出していた。想像していたとおり、キッチンは、ひっくり 返っていた。そこで今から食事の支度をはじめる私を不憫に思ったのか、ダニエルが汚れた食器を片付けてくれ、床の掃除をしてくれた。これはとってもありが たかった~。

メニューは、焼きそば、ぎょうざ、とんかつ、ちらし寿司、ブロッコリーの胡麻和え、かぼちゃの煮もの、和風サラダといったもの である。日本食といえば寿司だと思っている人たちに、庶民の味を...と思い、こういうメニューにしてみた。しかしながら、これだけの品を1人で作るのは 大変なので、ぎょうざはAjinomotoさんに、ちらし寿司は、永谷園さんにお世話になることにした。かなりズルした。でも、とんかつの二度揚げには、 ちゃんとこだわったので、ゆるしていただこう。

料理は思ったより好評で、嬉しかった。多めに作ったつもりだったけれど、何ひとつ残っておらず、びっくり!!15年前、お嫁に来たばかりの頃には、ダニエルのファミリーがこんなに喜んで日本食を食べてくれるなんて、想像しがたいこと だった。ここ数年のアジアンフードブームに煽られて、日本食にそれほど抵抗を感じなくなってきたのかもしれない。おそらく、義妹や姪が日本人が多いカリ フォルニアで仕事をはじめたり、学校に行き始めたことも影響しているのではないだろうか。時代の流れを感じた。

17年前、三男坊のガール フレンドと紹介され、なんとなくこのファミリーの中で居心地の悪さを感じていた私が、今ではすっかりキッチンの主となり、自分の居場所を確保している。今 までほとんど話しをしたことがなかった同じくキッチンクルー(というより料理長という感じ)の義兄(義姉の夫)のお母さんと、妙に話しが合い、彼女に何か 通ずるものを感じた。一緒に食器の仕分けをしていると、「17年前、あなたとはじめて会った日のことを今でも覚えているわよ」と言われた。彼女自身も、 きっと私と同じく時代の流れを感じていたに違いない。まさか、あのどこから来たかもわからないような小娘と、今こうしてキッチンで意気投合しているなん て...てなことを思ったのかもしれない。だとしたら、もう世代交代の時が来ているってことかな。夏にケンタッキーから遊びに来た姪に、彼女のお婆ちゃん (その義兄のお母さん)が天に召されてしまう前に、レシピやおもてなしのあれこれを伝授してもらわんといかんよ~って、念を押していた自分が、なんだか とってもオバサンに感じたのを思い出す。って、実際オバサンなんだけど。

なぜだか、アウトサイダーである嫁の私が、このファミリーの将来 について、ちょっとした危機感を抱いている。現在二人いるキッチンを仕切ることができる料理人が、そろそろ引退しつつあるのだ。なのに、次のジェネレー ションの中には、その仕事を受け継ごうとする者がいない。近い将来、ファミリーディナーに、KFCやチャイニーズレストランのお持ち帰りがテーブルに並ぶ ことになるのか。だとしたらすごく残念。上記のレストランのことをどうこう言っているわけではないんだよ。食事のことだけではないけれど、ファミリーに受 け継がれてきたよいものが、だんだん消えてなくなってゆくのが寂しくて...ね。

なぜだか、アウトサイダーである嫁の私が、このファミ リーの将来について、なんとか改善策を打ち出そうとしている。そしてそれがおもしろいと言って、ダニエルが笑っている。自分でアウトサイダーといっている 私が、一番インサイダーのようなことを言っているのがおもしろいらしい。確かに。でもダニエル、笑っている場合じゃないっしょ、おぬしのファミリーだが ね。私は知らんよーと言いながらもやっぱり気になる。アウトサイダーだからよく見えるってことあると思う。
       

Monday, December 10, 2007

こんなはずじゃぁ...

57°F
Clear
Wind: SW at 7 mph
Humidity: 93%
Today
Mostly Sunny
77° | 53°


なんだか変。12月も半ばになろうかというのに、初夏のように暖かい。ダニエルは「いい天気~!」と喜んで出勤して行ったけど、なんだかなぁ。

変だけど、私は真冬の早起きが全く苦にならない。それどころか、真っ暗で冷えたキッチンに降りてゆくのが毎朝楽しみでならない。でも、真夏はダメ。日の出が早いし、ギラギラした太陽が上がると、何もしたくなくなる。アザラシのような脂肪がついているからだろうな。

今朝はダニエルのお弁当が出来上がる頃に、すでに外気がぬくもってしまった。あっという間に一日がはじまってしまった。こんなはずじゃぁなかったと、読みかけの本(一日5分程度しか読めない)を置いて、学級委員としての仕事開始。

今日のブレックファストストーリーは、アンデルセン物語の「The Wild Swans」。

Friday, December 07, 2007

餅つき機

 
うちに餅つき機がやってきた!こ~んなに簡単にもちができるなんて、感激したよ。餅が大好きな子供達のために、切り餅を買っていたのだけど、マシンとはいえ、つきたてが食べられるなんて嬉しい。

もち米を一晩水につけておいて、水切りしたものをマシンにパラパラいれるだけ。40分程度で、もちができあがる。

ほら、このとおり、美味しそうにできたでしょ。

子供達は、砂糖醤油で、私は、これこれ...醤油+ポン酢+七味唐辛子+大根卸しに、つきたての餅をからめたのが好き!ちょっと変わった朝食になった。

気がついたらサムもマリも3つずつ餅を食べていて、この日は10時のおやつもランチも食べたがらず、結局3時のおやつにリンゴを食べただけで、夕刻になってしまった。やっぱり餅は、腹持ちがいいね。
         

Thursday, December 06, 2007

お気に入りのFarm Books

                           
左のA Farm Through Time (Illustrated by Eric Thomas and written by Angela Wilkes)は、UKのWhitby Abbeyの博物館のギフトショップで出会った大判の絵本。イラストがとても細やかで、美しく、中世から現代に至るまでの農家の歴史がTime Lineになっている。ひとつの項目にフォーカスを置いて、歴史をたどるという学び方が面白い。

ギフトショップでこの本を見つけたとき、ついつい読みいってしまった。これは買って帰らなければと思って、それを抱えてレジに向かったのだけど、DK(Dorling Kindersley Book)はアメリカにもあるので、わざわざ£で倍の値段を出して書うのもどうかと思い、買うのをやめ、タイトルだけをメモして帰ってきた。

ところが、この本、アメリカでは倍の値段がついた中古しか見つからない。こんなことならUKで買っておけばよかったと後悔した。他に、A Port Through Time やA City Through Time...などのシリーズがあり、それらはAmazonでも新しいものが出ているのに。検索の末、ペーパーバックなら、予約しておけば手に入ることがわかったけれど、あの博物館のギフトショップで見たハードカバーの重みが忘れられない。って、こだわるほどのものでもないんだけど。結局、ebayで中古を探し、先日なんとか手ごろな値段で手に入れることができた。そういえば、日本のAmazonの洋書カテゴリーで、この本を探したところ、やはり中古しか見つからず、なんと、最安値が11600円で出ていた。びっくり!こんなにいい本なのに、なぜだか地域の図書館にも置いていなかったんだよね。

Our Animal Friends At Maple Hill Farm (Alice and Martin Porvensen)は、マリのためにとSonlightのカリキュラムの中から彼女が喜びそうなものを数冊選んで購入した中の1冊。Farm Lifeの、あるあるというような現実を簡素でウィットにとんだ文章で綴ってあり、これが実におもしろい。

たとえば...4匹いる農家の猫の1匹Maxは、獲物(ねずみなど)をとって食べ、獲物の頭や内臓を玄関の前に残すとか、Big Shotという雄鶏は子供が嫌いとか、牛はワイヤーの柵を飛び越えたりしないけれど、寄りかかって、柵の隙間を大きくし、抜け出すことがあり...というようなFarmで飼われている動物の日常が、おもしろおかしく書かれてある。Ages 3-7と書いてあるけれど、私は41で読んでいて楽しい。
                     

Thursday, November 29, 2007

クリスマスの準備

                
旅行の疲れが押しよせてきた。私の誕生日(11月26日=いいふろの日)も、食事に行くでなし、いい風呂に入るでなし、ただダラダラと過ごしてしまった。

マリがひどい咳をしはじめた週明けから外出を控えているので、子供達のエネルギーは有り余る一方。マリのきんきんする声が耳につくし、部屋は散らかるしで、いいこと無し。うずうずしている小さな4本の手に、何か仕事をさせなければ...と、思いついたのが、秋の飾り付け(パンプキンとか落ち葉)を片付け、クリスマスツリーを飾ること。これには子供達ものってきた!今年は、このとおり、マリもがんばって飾り付けを手伝ってくれた。

今年買ったオーナメントは、これ→ 小さなティーポットとカップ&ソーサー。毎年ひとつずつ買い揃えているのだけど、今年のは特に気に入っている。

今週末は玄関周りの飾り付け(ライトアップするリースと小さなツリー二つ)をしなければならない。お向かいさんもお隣さんも、表の通りはみなクリスマスカラーになっているのに、うちの玄関の階段には、まだパンプキンが飾ってあるし、リースは秋色のまま。来週の土曜日は、うちで最初のクリスマスパーティー(年内に3つ予定している)があるので、のんびりしていられない。

Wednesday, November 28, 2007

はるみさんち

                       
ケンタッキーで、その昔(12年以上前?)、新婚時代によくご飯をご馳走になったファミリーのお宅...はるみさんち。もう10年ほど前に日本に帰ってしまい、現在は後任のファミリー(もう3回くらいは代わっているのかな)が住んでおられるのかな。
          

Monday, November 26, 2007

むっちゃんのBoys

                       
この写真は、小中学校が一緒だったむっちゃん(東京在住)のBoysで小学校5年生と2年生。お兄ちゃん、頼もしそうね。次男君はむっちゃんに似てる気がするよ。むっちゃんとは、中学校以来だから、26年くらいは会っていないよね。
      

Saturday, November 24, 2007

Happy Thanksgiving!

                                                         
お義母さんとマリ
                                
今年はThanksgiving(感謝祭)をダニエルの3番目の姉の家で過ごした。今、帰り道のホテル。うちからケンタッキー州にある義姉の家まで車で11時間かかるので、交替して運転しても、とても一日ではドライブして帰れない。なので途中のAshevilleで一泊。

8年前、カリフォルニアとコロラド(片道24時間)を往復したときには、トイレ休憩1回のみで10時間近くを私一人で運転したことがあった。あのときは若かったし、子供がいなかったので可能だった。

それにしても、こういうThanksgivingは久しぶり。去年の春に、義姉の家には遊びに来ているけれど、Thanksgivingの家族の集りは、なんと11年ぶり。

さて、ここでダニエルの兄弟姉妹の紹介をしておこう。


1番目...兄David
2番目...姉Susanと夫のDick
3番目...姉Lindaと夫のVic
4番目...姉Karenと夫のLeonard
5番目...兄Alanと妻のMaricelle
6番目...Danielと妻のKiko
7番目...妹Julieと夫のMichael


写真は右上が3番目、上↑ が4番目、右→ が7番目。

今回欠席だった1番目と2番目はコロラド州に、5番目はフロリダ州に住んでいる。



                   

Monday, November 19, 2007

赤いウニ

                  
マリが私のすぐ後ろを指差して「ママ~、見てぇ~、おもしろいよ~!!」と、大きな声を出すので、振り返ってみたら、ものすごいヘアスタイルの(ウニのように毛を立たせて真っ赤に染めた)パンク系の格好をした青年が立っていた。日本語とはいえ、こういうときだけやたらと声が大きいマリ。気がついた青年は、指をさされてとまどい顔でこっちを見ている。その青年としっかり目が合ってしまったけれど、マリが指差す先にどんなおもしろいものがあるのかと好奇心いっぱいのスマイルを今さら引っ込めるわけにも行かなくなった私は、そのまま顔をひきつらせながら「うん、確かにおもしろい...」と言うしかなかった。

しばらくして、サムに「ママ、さっきの、マリちゃんが髪の毛が変って言って笑ったのは、よくなかったと思う...僕だったら笑われるのは嫌だから...なのに、なんでママも笑ったの?」と言われた。「そうねぇ...」と言葉につまっていると、ダニエルが「いいんだよ、あの人はあのヘアスタイルをみんなに見て欲しくてやってるんだから...マリちゃんが気づいて喜んでると思うよ」とフォローしてくれた。「ふ~ん、でも僕だったら髪の毛見て笑われるのは絶対嫌だよ」とちょっぴり腑に落ちない様子のサム。

サムは将来...ああいう人目を引くような格好は決してしないだろう。

マリは将来...おもしろい!と言って、ああいう人目を引くような格好をした青年を好むにちがいない。
             

よ~いドン!

                    
空港で飛行機の待ち時間に、サムとマリが廊下を走っていて気がついた。マリの走り方が変。何が変かというと、どうも脚がひょこひょこ上がり過ぎていて、見ていておもしろいのだけど、どうも不自然。なんだか田んぼの中を走っているような走り方をするのだ。

ダニエルいわく、裏庭の長めに刈った芝生の上ばかり走っているからじゃないかと。確かにアスファルトやコンクリートのような硬いところは、転んだときのことを考えて、走らせないようにしていたもんなぁ。

旅行中、しきりにサムと「よ~い、ドン!」をやったのは効果的だったようで、だいぶ効率的に走れるようになってきた。(上の写真)  
                

Thursday, November 15, 2007

子連れでちょっくらイギリス⑧

                                                
James Herriot's Children's Treasuryに出会っていなかったら、ここには来ていなかったと思う。今回の旅のメイン(私の中で)は、実はピーターラビットの湖水地方ではなくて、James Herriot が愛して止まなかったというヨークシャー地方。

ところで、ヨークシャー地方を東海岸に向かうと、ノースヨークムーア(North York Moor)という、私にとっては住んでみた~い土地No.1の条件が揃っている場所がある。

ちなみに住みたくなる条件は以下。

まず、四季があって冬が寒いこと...冬が寒いと良質の小麦が育つ。ちょっくら⑦で紹介した農家も小麦(ビスケット用のソフトなタイプ)を作っているというから、小麦の調達が楽にできそうだ。年に二度、モンタナ州からデリバリーしてもらっている現在のことを考えると、これはかなり魅力的。

海岸が近いこと...漁業が盛んな海岸が近くにあるのがよい。ビーチリゾート化していないところが何よりよい。観光化されたホワイトサンドは、見た目には美しいけれど、なんだかむなしい。(春にVirginia Beachで、やどかり一匹見つけることができなかったことをまだ根に持っている。)

酪農が盛んなこと...うちには、牛乳を水代わりに飲む人たち(私以外の3名)がいるので、これは助かる。

スコットランドが近い...だから何だと言われそうだが、それだけで私は嬉しい。タータンチェックが好きだし、ベイシティーローラーズのレスリーのファンだったし...。(ちなみに従姉妹のなっちゃんはウッディのファンだった。)ま、浅はかな理由ではあるけど、これも魅力のひとつと言っておこう。

あぁ、もうここに移住するしかないな。

と思ったところで、ここでファミリーで農家をやるってのはどうだろうとダニエルに言ったら...

「養っておくれ~~!」

と言われた。やはりここは、私のDream Destinationで終りそう。
                  

子連れでちょっくらイギリス⑦

            
朝起きると、コテージの前に、こんな風景が広がっていた。牧草地と小麦畑がどこまでもどこまでも続いているNorth York Moor。そうそう、ここに来たかったんだ。

「羊はいいね。なぁんにも考えないでただ美味しそうな牧草地をたらふく食べて...あんな毛皮着てたら寒くないだろうし...悩みなさそうだし...」と言うダニエルがおかしかった。

私は知っている...その言葉の裏に、ちょっとばかりの皮肉と神様への感謝の気持ちがこめられていることを。

最初の宿だった農家で、2月は羊の出産のシーズンで猫の手も借りたいほど忙しいと聞き、「そういう時期にお手伝いに来れたらいいねぇ」とダニエルに言ったら、おもむろに嫌な顔をされた。少年時代に羊飼いをしていたことがあるダニエルは、羊とかかわるのを嫌がる。家畜の世話はどれをとっても大変だけれど、他の動物に比べて羊は特に自分の身を守る本能に欠けているようで特にやっかいだと言うのだ。羊はもう懲り懲りなのだそうだ。

主は羊飼いというならば、かなりやっかいな仕事を引き受けてくださっているということか...感謝だな。

ところで、この写真→の右上に移っている白い建物が、今回私たちが借りたコテージ。











オーナーは、こんな人たち。ちょうど私たちの親の世代のカップル。コテージの内装も、なんとなくダニエルの実家を思わせるような70年代風。つい旅行に来ていることを忘れてしまういそうな居心地だった。

息子さんに農家の仕事の手ほどきをしていたので、「いいですね、後継者がいて」と言ったら、「そうだといいのだけど、まだわからない...」とため息をついていた。 後継者問題は、どこもシリアスなんだね。
       

Wednesday, November 14, 2007

子連れでちょっくらイギリス⑥

                             
The World of Beatrix Potter Attractionは日本人で溢れていると聞いていたのに、実際に行ってみたら日本人には会わなかった。それどころか、この旅行中日本人を見かけたのは、たったの一度だけ。

右は、Tailor of Gloucesterのワンシーン。体調を崩してしまった仕立て屋が、頼まれた仕事のことを気にかけながら暖炉の前でぐったりしている様子。このストーリーは実話を基に作られたものらしいけれど、ボタンかがりの糸が足りなくなったことを心配しながら、体調を崩して3日間寝込む...なんていう現実の厳しさをそのまま綴ってあるようなストーリーライン。Beatrix Potterの作品の魅力はそういうところにあると思う。ピーターのお父さんが捕まってウサギのパイにされてしまったというのも、子供にはちょっと残酷かと思われるけれど、そうでもなさそう。マリは、これをシニカルに受け止めている。むしろ、この現実(人間がウサギを食べるということ)が、彼女のツボにはまったようで、こわ(怖)おもしろがっている。
           
さて、ここのティールームは、スタッフがとても親切でよかった。子供たちにはキッズミールのようなもの、私はツナのバゲット、ダニエルはブリーチーズとりんごのバゲットをオーダーした。湖水地方のこだわりなのかもしれないが、地元で取れた新鮮な素材を使っているというのをここでも売りにしていた。 なかなか美味!

それにしてもここThe World of Beatrix Potter Attractionは、今年来ることができて本当によかったと思う。男の子の場合、楽しめるのはせいぜい6歳くらいまでだと思うし、女の子でも小学校の低学年くらいまでだろうから。まれに、私のように40歳になっても来たいという人もいるかもしれないけれど。ダニエルは、こういうアトラクションは興味ないと思っていたけれど、Beatrix Potterのことをあまり知らなかったので、彼女の生涯についての展示物がとても興味深かったと言っていたな。
             

Tuesday, November 13, 2007

子連れでちょっくらイギリス⑤

                
                           
湖水地方の天気は変わりやすい。これってイギリス全土で言えることなの?こんな雲がいきなりふかふかとやってきたかと思うとさーっと雨が降り、10分後には、↓ こんな晴天。

雨具の準備はして行かなかった。必要であれば現地で購入すればいいことだし、それほどまだ寒くないこの時期の雨に濡れることを子供たちは楽しんでくれると思ったからだ。 案の定、子供たちは雨を喜んだ。車での移動だったので、私たち大人もちっとも苦にならなくて、 むしろ雨が嬉しかった。水不足だった今夏の後遺症かな。











Beatrix Potterの Hill Top Farm の近くでMr. McGregorを見つけた。ピーターラビットのストーリーの中でもマリのお気に入りは、Mr. McGregor。ピーターのお父さんがこのMr. McGregorの奥さんによってウサギのパイにされてしまったところが特に好きらしい。Mr. McGregorは嫌いと言いながらも、彼のキャラクターが出てくるのを異常に喜ぶし、物真似もよくする。

Sunday, November 11, 2007

亭主元気で...

                             
先週、「いつ帰れるかもわからないから、来週の水曜日あたりまでいないと思ってくれ」とダニエルに言われた。バケーションのつけがまわってきた。覚悟はしていたけれど、いざこんなふうに言い渡されると、なんだかなぁ。

「じゃぁ、子供達連れて、私も好きにさせてもらう(どこかに行くとか...)」と言うと、「いや、それはダメだ。君はここにいてサポートしてくれなきゃ」と言われる。そうは言っても、この期間(ソフトウエアの締め切り前)は、ほとんど言葉を交わすことなく過ぎていくのだから、私たちがいてもいなくても別にいいでしょと思う。むしろいないほうが、私たちに気兼ねすることなく仕事に専念できそうだし。子供達は、仮眠を取るようにひょこっと帰ってきては、シャワーを浴びてまた飛び出してゆくダニエルの後ろ姿を追うけれど、相手にしてもらえずにがっかりする。出張ならあきらめもつくが、中途半端にいられることが、つらいのだ。マリはそうでもないようだけど、サムはパパに話をきいてもらえないのが悲しいという。

と、まぁ愚痴はこのくらいにして。この時期をどうやって過ごそうかと、毎回色々な工夫を凝らしている。今回は、ダニエルがいつお腹を空かせて帰ってきてもいいようにと、↑こんなアメリカンなスナックを用意してみたりした。子供達と、パパが何を喜ぶかを話しあいながら買い物をし、ダニエルの好物のラザニアも焼いた。→

ところが、この日午前3時に帰ってきたダニエルは、電気をつけずに寝室に上がってきたらしく、キッチンのアイランドに置いておいたスナックに気がつかなかった。そして、また忙しそうに出勤していったので、ラザニアも食べてはもらえなかった。トホホ...。

しばし「亭主元気で留守がいい」と思うことにしましょか。(^^)
                

Thursday, November 08, 2007

子連れでちょっくらイギリス④

          
起きがけにサムが「ママ~、おなかがいたい...」と言った。あぁこれは来るなぁと思い、ゴミ箱にビニール袋を入れて、ベッドのそばに置いてサムの足をさすった。昨夜、夕食代わりといって、ナッツ系のスナックをたらふく食べたサム。ナッツはこわい...私もクルミであたったことがあるので、よくわかる。

「だいじょうぶだよ、1人で寝かせておいて、すぐにもどってくればいいんだから」とサムを置いて朝食に行こうとするダニエルに、「そりゃぁいかんよ...こんなときは、1秒たりとも目を離さないほうがいい」と言って、まずダニエルとマリに朝食に行ってもらった。とりあえず私が部屋に残り、ダニエルが食べ終わったら、途中でサムの付き添いを交代することにしたのだ。

ダニエルが半分ほど朝食を食べたところで、マリをダイニングルームに置いて部屋に戻ってきた。それではと、今度は私がダイニングルームに行った。まもなく、宿の奥さんが温かい朝食の注文を聞きに来たので、ダニエルの注文を聞きに部屋に戻ってみると、ダニエルがゴミ箱を抱えてサムの背中をさすっていた。やっぱり...1年に1度あるかないかだが、サムの胃の調子が悪いときはすぐにわかる。そしてありがたいことに、非常にわかりやすいので後始末が楽。

といっても、湖水地方に向う朝だ。4時間近く車に乗ることになるし...と、ビニール袋をセットし、下からのことも気になったので、ガソリンスタンドでオムツを買っておいた。結局それからサムは2度車の中で吐いて、唇を真っ白にさせて2時間ほど眠った。ランチ休憩で立ち寄ったMotoでは、バゲットの端っこを齧り、水を飲んだだけだったけれど、顔色がもどってきたので安心した。それにしても心配していた下からのものは、全く見られなかったのは幸いだった。(ホッ)

というわけで、この日は観光をせずに、宿でゆっくり過ごすことにした。夜は、サムが「ご飯と海苔が食べたい」と言ったので、とりあえず白飯が手に入る中華料理店で夕食をとることにした。レストランでは、ろくに食べなかったサムも、宿にもどって持ち帰った白飯を海苔で包んでやるとたくさん食べた。やっぱり日本人よね。

お風呂に入って、ふかふかの布団にもぐりこんだサムが「ママはどうして僕がそんなに好きなの?」と照れくさそうに言った。体調が悪いときにありがたがられるのは、やっぱり母親。夜中に子供たちの寝室からき聞こえてくるのは、「ダディー」でなく「マミー」だもんね。

サムにはかわいそうだったけれど、これも家族旅行のよい思い出となった。
               

Wednesday, November 07, 2007

子連れでちょっくらイギリス③

                                                                        イギリスの朝食...今回、とびっきりおいしい朝食に出会った。この目玉焼き、一見普通の目玉焼きなんだけど、ものすご~~く美味しかった。景色とか雰囲気とかじゃなく...卵が良質なんだと思った。マッシュルームは全く水っぽくなくて香りがよい。味付けも丁度よい。トマトは凝縮されたような甘みが感じられ、何度でもお変わりしたかった。湖水地方で取れた新鮮な素材を使っていると聞いてはいたけど、納得の味!












この朝食は、最初の宿のB&Bのもの。小さな農家のB&Bで、子供が喜びそうなシリアルのセレクションにフルーツ、そしてこれまた農家でとれた新鮮な素材で作った温かい朝食を用意してくれた。朝食のテーブルで、農家の話をしていて、ここに長くいたペットのようにかわいがっていた豚が最近いなくなった=お肉になってしまったことを聞かされた。で、このベーコン...なんだかなぁ...。(苦笑)
          

Tuesday, November 06, 2007

子連れでちょっくらイギリス②

                                     
Warwick Castle(ガイズタワーからの眺め)


ダニエルがいきなり「イギリスに行こう!」と言いだしたのは、出発の1ヶ月ちょっと前。こんなことしょっちゅうできることじゃないけれど、仕事で海外出張が続いていたので、てっきり10月のイギリス出張に私たちを便乗させるつもりだと思っていた。ところが、チケットも宿も全て私が好きなように手配してよいというので、びっくり!え、ホントにバケーションとるつもりなんだわ。

それならば...とバタバタとチケットを購入し、ホームスクールのフィールドトリップとしてカリキュラムを組み立て、その上で宿さがしをはじめた。よく考えてみるとこれは結婚15周年のアニバーサリートリップにもなるのだけど、子連れとなるとそんなロマンティックなことは言ってられない。どうしても学級委員としての使命が先立ってしまう。

ホームスクールの観点から言うと、今年はまさにイギリスの年だった。サムが今夏からはじめた文学ベースのカリキュラムでイギリスのヨークシャー地方を舞台に書かれたJames Herriot's Children's Treasuryに出会い、ヨークシャー地方の暮らしや獣医としての仕事などに興味を持ち始めた。学期のはじめには、James Herriotについてのプレゼンテーションをするほどの熱の入れようで、そのときに探し当てたThirskというところにあるJames Herriotの博物館(イギリスでたったひとつの獣医学の博物館)にいつかきっと行きたいと言って、地図に印までつけていた。

マリにとってもやはりイギリスが身近になった年だった。もともとピーターラビッは好きだったのだけど、ダニエルが出張のお土産にと全ストーリーが収集された本とピーターのぬいぐるみを買ってきてくれたものだから、すっかりBeatrix Potterの世界にはまってしまった。これは私にとっては好都合!幼稚だと言われようが、ミーハーだと言われようが、私はピーターラビットが好き。そしてあのピーターラビットのストーリーが生まれたイギリスの湖水地方にあるBeatrix Potterの Hill Top Farmに、いつか行ってみたいと思っていた。母娘で行けるなんて幸せなことだ。

というわけで、ヨークシャー地方と湖水地方を訪ねることが確定した。そしてもうひとつ忘れてはならないのが、お城。今年Classical Conversationsでは中世ヨーロッパ史を学んでいるので、中世のお城見学をつけ加えることにした。これに関しては、ダニエルと私で意見が分かれた。ダニエルは、完全に修復されて展示物が充実しているWarwick Castleに行きたいと言い、私はかなり破壊されているけれど、今にもドラゴンが火を噴いて出てきそうなウェールズにあるConwy Castleに行きたいと言った。しかし、ここはダニエルにも十分楽しんでもらいたいので、私が譲ってロンドンから車で3時間足らずで行けるWarwick Castleに決めた。

宿のほうは...農家の暮らしを子供達に見せたいという目的もあったので、農家のB&Bとコテージを探して予約したのだが、これが結構大変だった。ファミリーが泊まれるようなB&Bやコテージでは、ペットを許可しているところが多く、動物アレルギーのあるマリは泊まることが出来ない。しかし、農家の中には、羊犬や家畜によくないからとペットを断っているところが数軒あったので助かった。

さて、これでとりあえず行ってしまえばなんとかなるというくらいまで準備はととのった。そして向こうでの生活のあれこれは、イギリス在住の郁子さんに色々なアドバイスをいただいた。(ありがとう、郁子さん!)