ノルマンディでの最初の3日間は、雨。そして今日は曇り。よく雨が降るから、どこもかしこも緑なんだね。写真は、セーヌ川を渡っているところ。
次の目的地Bayeuxに行く途中、Caen(カーン)でランチ休憩をとることにしたんだけど...そこでちょっとしたハプニングが...トイレ...そう、フランスでトイレに困ったっていうアメリカ人や日本人って結構いるのでは。
大人だけならばタイミングを見計らってホテルやレストランで済ませておくことも可能だけれど、子供は、そうはいかない。
「ママ、トイレ!」と車でお目当ての日本食レストランを探している最中に、サムがもよおした。路上駐車をしなければならない街中。とりあえずレストランの前でサムと私だけ降りて、レストランに駆け込むということにしたのだが、レストランが見当たらない。角を曲がったところにあるはずのレストランが...ない。「ちょっと待ちなさい、もうすぐだから」と言ったものの、公衆トイレも見当たらない。ガ~ン!!
とりあえず角の薬局に駆け込み、トイレを貸して欲しいとお願いしたけれど...もちろんダメ。それ以上交渉する時間もなく、あわてて店を出ようとしたところで、買い物客の一人が「マクドナルド知ってる?あそこならあるわよ」と教えてくれた。「私ね、この街に住んでいるんだけど、どこにどんなお店があるかよく知らないのよ。でも確かこの先をちょっと行くとマクドナルドが...」と説明してくれている。Merci beaucoup!と言ってお店を飛び出した。
アメリカに住んでいても滅多に行かないマクドナルド...まさかフランスで行くことになるなんてね。
お店に入るや否や、サムの手を引っ張ってダーッと一気に3階まで駆け上り、トイレにたどりついた...のは、いいけれど、トイレに入るのに、コードがいるらしい。なんと、買い物をしたレシートにプリントされてある番号を打ち込まなければドアが開かないというではないか!ひぃ~っ、「サム、もうちょっとだよ」と言い聞かせ、ダニエルにフレンチフライを買ってきてもらい、ようやくレシートを手に入れた。
そして、なんとかサムをトイレに連れて行くことができた。ホッ!めでたしめでたしなのだけど...
トイレがね
フランスのトイレってね
なんだか...
がってんがいかんのです!
なんだか...
がってんがいかんのです!
原始的とかっていうんじゃないんです。原始的といえば...以前、コロラドの山の中で、自分で自分のトイレを掘って用を足して土をかぶせたという経験があります。そういうのは、私、平気なんです。そういうのは、がってんがいくんです。
そのマクドナルドのトイレはね、一見ふつうの洋式のトイレなんだけど、蓋も便座もない。どこに座ればいいの?座らないとしたら、どうやって用を足すの?中腰?それとも細い枠に両足でのっかってしゃがむの?たまたま便座がなかったというわけでもなさそうだし...。
男の子の小の場合は、いいわよ。でも女の子はどうやってするの? 私の前に入っていた女子高生らしき人は用を足して平気な顔をして出てきたけれど...どうやって使うのかなんて聞けないし...で、私は使うのを断念したのであります。
そこだけじゃなくて、たとえば高速道路の休憩所のトイレ...白くて四角い便器の中に足が乗っけられるようなところが2箇所あって、前(後ろかも?)にこぶし大くらいの穴が開いているだけ。あたりは水浸しなんだけど、どうやって流れているのかわからない。レバーやボタンが見当たらない。果たして流れるのか?小も大もその穴に命中させなければ、平らになった部分に残るし...。マリを連れて入ったときは、大変だった。和式トイレを使ったことがないので、しゃがむということを知らない。(教えとかなきゃね)失敗すれば下着も靴も靴下もぬれそうだし。たとえうまくやったとしても、便器が平らすぎて跳ね返りがこわい。で、結局がってんがいかないまま、ぎっくり腰を恐れながらマリを半分抱えるような感じでさせました。もちろん、私は、そこでも用を足すことができなかったんだけどね。(^^;)
そうそう、結局、その日本食のレストランは見つからなかったんだよ。で、ベトナム/中華料理店でランチをすることに...そこで私はやっとふつうのトイレにありつけたのです。ホッ
アメリカとは、ずい分と勝手が違うフランスのおトイレ事情。でもアメリカのトイレってね、座ると足がぶらぶらしてしまう高さのものがあってね。それにドアの下の隙間が大きいので、入っている人の足が丸見えだったり...荷物やドリンクをトイレの床の上にドサッと置いている人もいて、びっくりします。(@@)
フランスのトイレの使い方、次回はちゃんと聞いてみよう。