Thursday, July 13, 2006

地震かみなり火事おやじ

これらは昔はこわいものの代表と言われていたけれど、この中のおやじは、いつのまにか消えかかっているような気がする。ところが、先日、近くのモールで久しぶりにそういうおやじ的な人に遇った。

写真は近くのモールの中にあるインドアのプレイグラウンド。亀の形をした遊具がいつくかあるので、勝手にタートルプレイスと呼んでいる。

0 歳~だいたい7歳くらい(年齢制限はなかったような…)までが遊ぶこのプレイグラウンドでは、子供同士のハプニングが絶えない。たいてい活発な子供が走り 回って、小さな子供を突き飛ばすというものだ。小さな子供を持つ親はもちろんだが、そういう活発な子供を持つ親も冷や冷やしながら子供達を見 守っている。

そ んな中で2人の男の子(兄 弟か友達)が、鬼ごっこをやっていて、女の子達が順番に上っていたすべり台の中をすり抜けて、女の子を突き飛ばし てすべって行った。その瞬間、私のとなりに座っていた海兵隊風カットで、海兵隊を思わせるTシャツを来た、絶対に海兵隊だ ろうという肉付きの男性(海兵隊、海兵隊ってしつこい?)が、中腰に立って、突き飛ばした男の子を指差し、ものすごいにらみをきかせて「Hey!」と言っ た。もちろん男の子はひくっとなって顔が引きつっていた。突き飛ばされたのは彼の娘で、泣いてパパのもとにかけよる彼女に、「男の子達が悪いのは、 わかっているよ…」といって慰めていた。

も し、自分の子供があんな風に注意されたとしたら、私は親として申し訳ないという気持になると思うが、同時に感謝せずにはいられなかっただろう。私自身、よ その子供のことに関しては、親との関係が崩れてしまうことを恐れて何も言えないことが多い。そんな風に無関心(私の責任じゃない)な態度になりがちの上 に、自分の子供が被害にあっている場合でも、よその子供には注意しにくい。その場に親がいて、親が何も言わない場合はなおさらのこと。

以 前、サンディエゴのとある本屋で、インド人のママとロシア人のママが子供達のことで衝突したのを見たことがある。インド人の5歳くらいの子供が3歳くら いのロシア人の子を何度か突き飛ばしていたのをロシア人のママが止めようと、インド人の子供の腕を掴んで「やめなさい」と注意した。インド人のママは、自 分の子供がよその子供に危害を加えているのを見ていながらも、携帯電話で話しをしていたのだが、ロシア人のママが子供の腕をつかむと、電話を切って「放し なさいよ!私の子供に怪我をさせる気?」とロシア人のママに怒鳴った。ロシア人のママは…「そんなに強くは握っていないわ」と言い…結局ママ同士のトラブ ルへと発展してしまった。ここで私はそのママたちの国をあげているけれど、もしカルチャーの違いから生じる子育てにおいての方針や価値観の違いがそこにあ るとしたら、それはそれで大変興味深いと思ったからだ。

それにしても、あの中腰になって、しっかりと子供と目線を合わせるという技は、す ばらしい!海兵隊の教官経 験がある人に違いないな。(また言っているって?)もしあのロシア人のママが、にらみをきかせて「Hey!」をやっていたなら、それほどのトラブルにもな らなかったかもしれないが、やっぱりおやじでないと効果がないだろう。

1 comment:

きこ said...

そうだよね、そんな感じ。オーディンって穏やかそ~う。協調性第一主義かぁ、ホントそうだね。それも大事なことだしねぇ。うん、難しい!