東に来て9ヶ月。サンディエゴに居た頃の彼を知っている友人は、最近の彼を見て「ずい分リラックスしてるね」と言う。この長髪に、なんとものほほ~んとした面持ち。仕事のストレスがぐ~っと減ったことが一見してわかる。
団 塊の世代のちょっと手前だけれど、高度成長期にサラリーマンをしていた父。平日は身を粉にして働き、休日は動く元気もない…そういう父(=日本の男性) の姿を見ていたからなのか、私は幼い頃、「大きくなったら外国人と結婚する」と父に言ったことがあるそうだ。想像していたのが、異国の島の村長の息子だっ たか、はたまたヨーロピアンの絵描き風か…今となっては思い出すこともできないけれど、私が結婚相手に選んだのは、借金を抱えた貧しいアメリカ人学生(た いていのアメリカ人学生は学費のローンを抱えている) だった。そしてその彼は、私の父(当時の日本のサラリーマン)をはるかに超える仕事魔だった。
ソ フトウェアのプログラミングという仕事には終わり がない。時間があれば、限りなく新しい機能を付加えることが可能なため、仕事に関して潔癖なダニエルはど こで区切りをつけるかいつも悩んでいる。自分が満足するような完璧なソフトウェアを作るのは不可能だとわかっていながらも、あの機能を、この機能を…とク ライエントから頼まれた以上のものをついプログラミングし たくなるのだそうだ。彼にとってこれは天職といえるような仕事なのかもしれないが、サンディエゴに居た頃は、1日20時間勤務という日もあって、からだを 壊しはしないかと心配だった。現在はそれほど過酷なスケジュールを強いられることもなくなったのでホッとしている。
そういえば以前、彼が 「私の話を聞いていないことがある…」とブログに書いたことがあったが、ソフトウェア のデッドラインの時期には、これに拍車がかか る。いつだったかダニエルに「ちゃんと話がしたいんだけど…」と言ったら、「何日の何時っていうのを決めてアポイントメントを取ってくれる?」と言われた ことがあった。(ぎゃふん!)私はアポイントメントを取ってまで話さなくていいとカチンと きたけれど、なんだかとても彼らしくておかしかった。「その方法だと、自分もコンピューターにリマインダーを入れておくから確実だし、合理的なのに…」と まじめに言う彼。そういう人なのだ。そういえば最近私は自分が発言したいときに挙手をする。かなり効果的。(笑)夫婦似るっていうけれど…。
2 comments:
や!
誰かと思いました!!
面影がないといってもいいくらい(笑)。
でも、きこさんが書いているように、ホント
リラックスな表情だね。
ますます素敵なご主人になられましたね!
でしょ~?!今このコメントをダニエルと読んでいるの。この髪、本人は床屋に頻繁に行かなくていいから気に入っているんだよね。5月にお義母さんに会いに行くのだけど、絶対びっくりすると思う。(^^;)
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