Monday, June 22, 2009

旅の途中のお洗濯

                             
なるべくスーツケースの数を少なくしようと思うと、どうしても旅の途中に洗濯をしなければならなくなる。どうかするとコインランドリーを探しているうちに半日が過ぎ、洗濯が終るまでにまる一日がつぶれてしまうことがある。それでも終ったときは、洗濯物の山が片付いて清々しい気持になる。

朝食の後、Agnèsにコインランドリーの行き方を聞いたら、「コインランドリーは、決してきれいなところじゃないよ。こんなところ(田舎)で洗濯機を持っていない人たちのためにあるのだから、どんなところかわかってる?」と言われた。以前、Toulouseのコインランドリーを利用したことがあったけれど、違和感は全く感じなかった。むしろ、その存在自体が、ただただ有り難いと思うばかりだった。私たちも結婚して6年くらいは洗濯機を持っていなかったしね。

大きなボストンバッグに洗濯物を詰め込んでいざ出陣!子供達も洗濯は旅を続ける上での大切なアクティヴィティだとわかっているかのように、待ち時間に遊ぶための玩具をそれぞれバックパックに詰めていた。

昨夜食事をしたレストランの隣に、個人経営の日用品や電化製品が置いていある店があった。そこにコインランドリーがあるという。外から見ただけではどこにそれがあるのか絶対にわからない。Agnèsがオーナーにわざわざ電話をしてくれて、私たちが行くことを知らせてくれたので、お店を覗いたら、年輩の女性がすぐに裏へと案内してくれた。え~っこんなところに?なんとコインランドリーは、そのお店の裏の物置小屋に洗濯機と乾燥機が一台ずつあるというようなところだった。その女性(オーナーの奥さん)は洗濯機の使い方を説明してくれ、すでに洗濯機に入っていたどなたかの洗濯物は、終ったらすぐに出して、洗濯機を使ってもよいと言う。その洗濯物の持ち主がもどってくるのはいつになるかわからないからと。
                

旅先で洗濯をしている時間はいい。外は土砂降り。洗濯をしているあいだ、子供たちは、この小さな小屋でアステリックスのミニチュアを並べて遊んでいた。コインランドリーといっても、修理不可能な大型家電製品が、無造作に置かれているようなところで、小さなテーブルがひとつあるだけ。椅子はない。
ダニエルと私は楽しかったことや失敗談で盛り上がり、旅の後半の予定を立てる。

洗濯をしている途中に、オーナーのご主人が出先から帰ってきて、裏庭にいる私たちを見て、何度か振り返りながらお店の中に入っていった。こんな小さな街のこと、洗濯をしに来る人たちは顔見知だろうし、アジア人は珍しいのかもしれない。数分後にお店から出てきたおじさんは、小屋までやってきて洗濯機に故障はないか、何か困ったことがあったらすぐに知らせてくれと声をかけてくれた。

洗濯が終了したところで、午後2時。ランチタイムに閉まっていたお店が開き始めた。お昼を逃してしまったけれど、夕食に中華を考えていたので、軽く食べられるものを買いに小さな食料品店に入ってみた。外国でスーパーマーケットに行くのは楽しい。アメリカにもあるメーカーのものでも、パッケージングが違っていたり、見たことがないフレーバーがあったりする。たとえばボン・ママンはこっちにないルーバーブやすぐりのジャムがある。

さて、今夜はRouenの大聖堂の周りや旧市街を散策したいと思っていたけれど、平日のラッシュアワーにRouenの中心街に入ってしまったので、とにかく人・人・人...車・車・車...で、2時間ほど迷った挙句、引き返して宿の近くの小さな町で中華を探すことにした。Rouen,きっと見所満載なんだろうけど、あの雑踏に紛れ込む勇気がなかった。子供達は二人ともずっと寝ていたので、Rouenのことは全く記憶にない。後でサムは何で起こしてくれなかったのかと残念がっていたけど...。こんなこともあるさ。
   

1 comment:

きこ said...

Thanks, Mahmood!