Friday, July 29, 2011

蜂の巣モドキ

春になるとフロントポーチにスズメバチが巣を作ります。刺されたら嫌だなぁと思い、今年はそれを阻止するために↑こんなものを下げてみました。これは、提灯のような形の蜂の巣モドキ。大きな蜂の巣に見せかけたものをぶらさげておくと、テリトリー争いを避けて、蜂が近くに巣を作らないのだそうです。

ところが...2つぶらさげている中のひとつに蜂が入り、中に巣ができているようなのです。風雨を避けることができるパーフェクトなシェルターということでしょうか。しかも、近くに遠慮なくもう1つ巣ができているではないですか。

効果なし...。
スズメバチのリゾートをつくってやったようなものです。

でも、ある日畑で↓こんな光景を見たのです。スズメバチがじゃがいもの葉につく害虫(ポテトビートル)を食べているのです。



すっかり見とれてしまいました。刺されたらこわいスズメバチを排除(というより完全駆除)することばかり考えていましたが、居てくれるとありがたいこともあるのですね。ハチ毒アレルギーはないだろうと安心していてはいけませんが、注意しながらもこれともまたうまく共存してゆこうと思いました。

Thursday, July 28, 2011

結膜炎に牛乳とティーバッグ?


春から夏にかけてブラッサムの目から涙がよく出るようになり、先日は右目から膿みが出ていました。ふむふむ...牛は結膜炎になりやすく、この時期は特にほこりとハエで目のトラブルが起きやすいと本に書いてありましたよ。さてどうしましょう。

とりあえず生まれつきの疾患や持病のない牛なので、獣医さんに頼る前に、家でできることで自然治癒を促す方法はないかとあれこれ模索してみました。そこで思いついたのが牛乳。

母乳を目薬代わりに使う人がいると聞いた事がありますよ。うちの冷蔵庫に入っている自然農法で育てられた牛の生乳ならば、子牛の目の病気に聞くかもしれないと思ったのです。

いや、待てよ...ふつうの生乳よりコロストラムが入った初乳のほうが効果があるはず。近所の農家(車で30分)に初乳を分けてもらうことも考えました。でもとりあえず家にあるものでまず試してみることに...。そういえば紅茶のティーバッグが犬や猫の結膜炎にティーバッグがよいと言っていた人がいたっけね。え〜い、これも試してしまえっ!ってことで牛乳をペーパータオルにひたひたに浸して、熱いお茶を入れた後のティーバッグを軽くしぼって、治療にあたることにしました。ヘリオット先生(イギリスの獣医)もびっくりにちがいない!いや、もしかしてヘリオット先生なら、牛乳とティーバッグを処方したかもしれないなぁ。(^^)

幸いブラッサムは、とっても触られるのが好きな牛。人に触られたくて触られたくてたまらないので、私を見るとすりよってきます。でも、さすがに牛乳を目に入れられるのは嫌がるんじゃないかと思いましたが、そういう素振りは見せませんでした。そこでティーバッグも難なく目の周りをぐるりと一周させることができて完了しました!

翌日...膿みはとまっており、涙も夕刻には出ていませんでした。わ〜〜い!(^^)全くの自然治癒で、牛乳とティーバッグで目を洗浄した翌日に偶然治ったというだけかもしれませんが、とにかく治ったのですからめでたしめでたし。

Wednesday, July 20, 2011

うちで、うちのにわとりを...


* にわとりを
にするという話題ですので、苦手な方はパスしてくださいね。作業中の写真はありません。

うちで、うちのにわとりを...率直に言いますと...ころしてたべるということです。

これまで何度聞いたことでしょう...首を切り落としたらしばらく首がないままにわとりが走り回ったというこわ〜い体験談。そういう話に怯えながら、にわとりを殺すなんて...ひぃ〜っっ、絶対できない!いや、やりたくない!と思っていました。自分がひよこから育てたにわとりならなおさらできない!と。でもね...ここでにわとりを育て、卵を産ませ、そのライフサイクルを子ども達と学んでいるうちに、よそで買って来たチキンでフライドチキンやチキンティカマサラを作っていることが、とても不自然なことのように思えてきたのです。

にわとりのライフサイクルの肝心な部分にかけていたヴェールを取り除くときがやってきました。

そこで養鶏農家をしているJanに、にわとりのプロセスの仕方を教わることにしました。Janのファームでは、ほぼ毎週のように16〜30羽を手作業でプロセスしているので、業務用のカウンター、羽毛取りの機械、熱湯が沸くタブなどの設備が整っています。しかし、今回は、あえてそれらを使わずに、私たちの生活スタイルに応じた家庭で簡単にできるやり方をJanが再現してくれたのでした。

ナイフの研ぎ方、頸動脈の切り方、熱湯の温度調整、捌き方、衛生管理など、丁寧に手ほどきを受け、私も一羽プロセスさせてもらいました。古くからの言い伝え(Old Wives' Tale)に満月の翌日は雄鶏の息が絶えるのが早いというのがあるそうで、やはりそのようにタイミングをあわせるとプロセスがスムーズに進むと教わりました。なぜでしょう?Janも理由はわからないそうです。にわとりの中をクリーニングするにあたっては、Janはまるで解剖学の先生のようで、私もすっかりラボにフラッシュバックしてしまいました。楽しいと言うのには抵抗を感じますが、はじめから終わりまで心地よい空気に包まれ、緊張することなく穏やかな時間を過ごすことができました。これだったら私にもできる!と思えたのは、Janのおかげです。(^^)

私が弟子入りしているあいだ、子ども達は夏休みで家にいるJanの子ども達の手伝いをして待っていてくれました。特にサムには是非見せたかったプロセスでしたが、よそのファームの手伝いをすること/同年代の子ども達と一緒に作業をすることは、それはそれでとても貴重な体験ですので、とても助かりました。

さ〜〜てそれから2週間後...いよいようちでの本番!

羽を処理するための熱湯
前日、私がJanに弟子入りをしたことを知った近所のファーム仲間から「にわとりを処理することは、祝福なんだよ、だいじょうぶだから」という温かいメールをもらいました。きっと私が「心の準備をするためにも弟子入りしてくるよ...」なんて言ったから心配してくれたのかもしれません。当日は、そのメールやJanが教えてくれたトリックのひとつひとつを思い出しながら、鶏が苦しまないように、命を無駄にしないように、手早く(でも丁寧に)作業ををすすめることができました。

作業工程は...頸動脈を切り、捨血をし、息絶えたところで熱めのお湯に数秒つけ、羽をとる。頭をはずして、内蔵をきれいにして、水で洗い流して終わり。手早くといっても、器具を準備するところから片付けを終了するまでに、なんと4時間近くもかかりました。途中、プロパンガスがないことに気づきあわてて炭火を焚いたり、にわとりを固定する器具(コーン)の口が小さすぎて作り直したりといったハプニングはありましたが、一番時間がかかったのは、準備と片付け、そして慣れない内蔵の処理でした。Bayeuxは肉用の鶏ではないので肉厚ではありませんでしたが、骨太な上に皮がかなり厚かったのです。おまけに足の筋肉が発達していて、まるでロードランナー(ミチバシリ)のような肉のつき方をしていました。(^^;)Janのところで飼われている肉用に改良された品種は、2ヶ月ちょっとで食べごろになるそうですが、Bayeuxは9ヶ月生きていたので、筋っぽくても仕方ありませんね。
ダニエル手作りのコーン

うちでうちのにわとりを...このことを子ども達はどのようにとらえたでしょうか。2人とも大切に育てたにわとりをころしてたべということは理解しており、準備も手伝ってくれました。でもいざ作業がはじまると、マリは離れたところでずっと泣いており、サムは近くでただじ〜っと作業を見ていました。最後のほうは、サムもマリが泣いているのを見て「ぼくも悲しいけど、それよりマリちゃんがかわいそう...」とべそをかいていました。しかしながら翌日にはマリはすっかり元気になり、「Bayeuxは、スープじゃなくて、からあげにしてね」と言っていました。これを機にベジタリアンになるかと思いき や...雑食のままでいたいそうです。(^^;)考えていたよりも子ども達はうまく受けとめてくれたのかもしれません。にわとりの内臓チャートを 見せながら、Bayeuxの臓器がJanの鶏のものよりずっと大きかったこと、また肉は薄かったけれど、骨太で重かったことを話すと、サムもマリもとても 誇らしげでした。

完全なベジタリアンにでもならない限り、人間が食べてゆくというのは、こういうことなんだよね。

私自身、これまで自分が食べる鶏を他人が殺すことには違和感がなかったけれど、いざ自分が 殺す立場になると、かわいそう/残酷/汚いと思ってしまう自分の心と向き合うことができました。さらに、どこかで責任を問われることを恐れて、子どもを教え るということに少々逃げ腰になっていたことにも気づかされました。それとこれがどう関係あるのか?と思われるかもしれませんが、あらためて教育の根本について考えさせられ、新たな覚悟のようなものがかたまってきました。

ダニエルは今回は、器具の準備、羽毛とり、片付けを手伝ってくれました。今度は自分がプロセスを引き受けると次回のための意欲も見せてくれていましたが、はじめてのことに疲労困憊していました。私?ダニエルとほぼ同じ状態でしたが、作業終了後は達成感と感謝の気持ちでいっぱいになりました。まさに祝福を身をもって感じ、メールをくれた友人の言葉をここではじめて理解できた気がしました。次回?この話を友達にしたところ...数人のパパ達が反応してきました。「今度やるときは知らせてね。見学したいから...」って。見学ですと?とーんでもない!せっかく来てくれるのなら一人一羽やってもらいますぞ!!(^^)


写真は、手作りのKill cone(にわとりを逆さまに入れて固定させる器具)と羽毛を取りのぞくために準備した熱湯が入ったポットです。

Monday, July 04, 2011

クィーン・アイリスのたまご


3ヶ月ほど前にうちに迷い込んで来た孔雀のアイリス(Iris)が、2日ほど姿を見せないと思っていたら...草原の真ん中に巣を作っていました。

これが孔雀のたまご

「アイリス、ケガしてるのかもしれない、ずっと座り込んだままなんだよ」とサムが言うので、様子を見に行ってみましたら、なんと卵を4個抱えておりました。オスがいなくても卵を産むのは鶏と同じです。昼間は草原を歩いていますが、夜は必ずフェンスの上か木の枝にとまって寝るので、巣もてっきり木の上なのだと思っていましたら...地面に巣を作るんですね。えーっ、こんなところに?と不意をつくように牧草地のド真ん中に巣を作っていました。天敵から卵を守るためには、かえってこういうところのほうが見つかりにくいのかもしれません。現に私達もアイリスはいなくなったと思っていました。

右は鶏のたまご

さて、無精卵のこのたまご達はこれから28日間、巣の中で腐ってゆく運命。それはあまりにももったいない!ネットで調べてみますと、孔雀の卵は食べられるとのこと。鶏の卵より味が薄くて「おいしゅうないよ」と言う人もいまして...でも、日本では一個2800円で販売している農家もあるとかで(縁起物ということで?)どんな味だかトライしてみたくなりました。



左の鶏のたまごの黄身と比べてみると大きさが全然違います。孔雀のたまごは鶏の3倍くらいあります。殻は固くてなかなか割れませんでした。子ども達の希望で、今回はオムレツにしてみましたが、食べた感想は...う〜〜ん、アイリスには申し訳ないけれど、なんだか淡白で味がないと思いました。鶏のたまごのほうがずっと美味しい気がします。

たまごを全部とられてしまったかわいそうなアイリスですが、たまごがなくなったのを確認するとまた一日中優雅に草原を歩き回るようになりました。


このアイリスも鶏たちが日々繰り広げるトップになるための熾烈な挑み合いに巻き込まれることがあります。上は若いJavaの雄鶏が攻撃をけしかけてきた瞬間です。


でも、さすが女王!軽い身のこなしで反撃にでたので、Javaはすっかりひるんでしまいましたよ。どうやら鶏たちのペッキングオーダーのトップにいるのはクイーン・アイリスのようです。