Monday, June 28, 2010

田舎暮らしのルール...その1



顔見知りの近所のお宅は裏口から訪ねる。

引っ 越しして間もなく、ご近所に引っ越しの挨拶に行きました。 日本ならば引っ越してきた人が向こう三軒両隣(?)に挨拶をする習慣がありますが、ここアメリカでは先住の人が挨拶に来るというのが普通です。私達もこれ までの引っ越しで、隣近所の人に歓迎の意味がこめられたギフト(手作りのクッキーやキャセロールなど...ワインというのもありましたよ)+電話番号と家 族構成が書いたカードを受けとったことがあります。しかし、今回に限っては、日本式にうちから挨拶に行く事にしました。なんといっても、家が林の奥にある ので、引っ越しても誰にも気づいてもらえないと思ったからです。

ある日曜日の午後、家族そろって、小さなギフト+電話番号と家族構成が書いたカードを近所のお宅三軒に届けることにしたのです。

そ の中の一軒...はだかさん(上半身はだかだったので、マリがそう呼ぶのです)のお宅は、玄関のドアが開いた途端に、はだかさんが仁王立ちで、怪訝そうな 表情で迎えてくれました。^^;私達が新しい隣人だとわかると、急に表情が穏やかになって、「農具や工具はたいてい揃っているし、修理は得意だ からいつでも声をかけて」と歓迎してくれました。道具を借りにおいでとか、手を貸してやるよというのは、田舎の一般的な挨拶なのでしょうか。よく聞きます。みんな何かし らプロジェクト(畑、改築、修理など...)を抱えているというのもありますが、開拓時代のなごりかもしれません。先住の人のほうから新しく来 た人を温かく迎え入れ、生活の基盤ができあがるまで何かとお世話をするというのは、ごく自然のことのように思えます。

さて、そのはだかさんに最後に言われました。

「お願いだから次回からは、裏口から来ておくれ...この辺で玄関から来るのは、借金取りと宗教の勧誘だけだから...」って。なるほど、どうりで警戒されていたわけです。

そう言われてみると、他二軒のお隣さん宅も、玄関より裏口のほうが入りやすいです。大した用事があるわけでないのに、わざわざ呼び鈴を鳴らして出て来てもらうのは申し訳ないような、よそよそしい感じがするのです。田舎とはそんなもの?


2 comments:

Unknown said...

いや~、お久しぶり~。

お引っ越ししたんだねぇ。マカロニウエスタンの映画に出てきそうな素敵なおうち。虫やら獣と仲よく出来そうですね。どんな香がするんでしょう?田舎には田舎のルールがあって、少しづつ慣れてください。

           靖

きこ said...

やっくん、

マカロニウエスタン...ヨーロッパで作られた西部劇ってそういう呼ばれ方をしているのですね。知りませんでした。

松や杉のさわやかな香りと同時に、朽ちてゆく(発酵しているような)香りもします。しばらく家の周りのバラの香りが甘かったのですが、マメコガネが襲撃に来て以来、甘さが激減しました。(^^;)