Friday, January 25, 2008

詩との出会い

                         

なぜかこれまで馴染めないと思っていたNursery Rhymes(伝承童話というのかな)が、去年の秋のイギリス旅行以来、うちでヒットしている。子供達は40以上ある英のNursery Rhymesを覚え、歌詞を勝手に変えて、おもしろおかしく歌っている。特にマリ。どこからそんなおかしな詩が出てくるのか、言葉のエンディングを巧みに変えて笑わせてくれる。

きっかけとなったのは、イギリスの北部にあるWhitby Abbeyの博物館で見つけたこの一枚のCD Ring-a-ring o' roses↑。以前からNursery Rhymesは読み聞かせしにくくて嫌だと言っていた私のためによいかとダニエルが選んでくれたものだ。

Bingo!これはホントに優れもの!最近よくある電子音の伴奏でなくて、伝統的な楽器が使われているせいかもしれないが、繰り返し聴いても全然飽きない。何より嬉しかったのは、ひとつひとつの詩の歴史的背景の説明が書いてあるブックレットがついていること。マザーグースで有名なBaa baa black sheepが英国の封建制度について詠ったものだとか。Little Jack Hornerの歌詞(届けるように頼まれていたクリスマスパイに親指を突っ込んで、プラムを取り出し「でかしたぞ!」という)は、Glastonbury のBishopがヘンリー8世を贈賄するために、クリスマスパイの中に土地の権利書を隠し入れ、それをJack Hornerが見つけたという意味らしく、今でもそのクリスマスパイの中に隠されていた権利書の土地はHorner家が所有しているという。なんだかゾクゾクするような話。歴史に興味がなかった私も、ここのところサムと共に英国史に夢中になっている。もっぱらサムが夢中になっているのは、バイキングや中世の武器とか武具(何かと「戦い」に関したことばかり)なんだけど...。男の子ってなんでこうなのかね。ま、それはいいとして、この伝承童話に対する私のパッション(情熱なんて言うほどのものでもないけれど)が、他の英国詩(今度は歴じゃなくて)へのドアを開くことになり、マリのためとか何とか言いながら、最近は詩を読み漁っている。私の苦手分野だったのに...。詩を読んだり書いたりなんてことをホームスクールのカリキュラムに取り入れたいと常日頃から思ってはいたものの、実はワークブックやテキストにある詩や、書くためのインストラクションに興味が持てずに、遠ざかっていた。

以下は最近出会ったお薦めの詩の本。Winnie the PoohでおなじみのA. A. Milneの When We Were Very YoungとRobert Louis StevensonのA Child's Garden of VersesWhen We Were Very Youngは、特に可愛くて、とってもノスタルジック。自分の幼少期を思い出し、現在のサムやマリと重なって、なんだか胸がキュンとなる。こういう本って誰かにプレゼントされたら絶対に嬉しいと思ったので、2月末にVirginia Beachに引っ越してしまうサムのクラスメイトの女の子に1冊プレゼントすることにした。
                                                           

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