Wednesday, April 27, 2011

まなびや通信 Spring 2011

田舎に越してきて一年が過ぎようとしています。この一年間は、これまでとはちょっと違ったホームスクールを行ってきました。スクールの内容を半分以上カットして、後は子ども達を野放しにしてきました。それをアンスクーリング(スクールをしないという意味)と呼ぶ人もいますが、うちの場合完全にアンスクーリングをしているわけでなく、ただ字のごとくのばなしにしていたというだけです。土地探し、引っ越し、片付け、キャンプもどきの生活(オーブン無しのキッチンの都合で)、家の修理、ファームの立ち上げで、親の私達が新しいことに順応してゆくのが精一杯だったので、子ども達もそれに引き込むことになったのです。でも、ようやく...よーやく普通の生活にもどりつつあります。って、ふつーの生活ってどんなんでしたっけ?というくらいライフスタイルが変わってしまいました。
お兄ちゃんの目がすごく大きく見える!
カエルの卵と
エビがたくさん!
子ども達は、朝起きたらまず家畜の世話をします。ひよこ、雌鳥、雄鶏、羊、牛の順番に餌や水を与えます。牛舎の掃除は、「臭いから苦手」と言ったサムにわざわざやってもらっています。だんだん手際よくはなっているのですが、子ども達だけでこの作業をやらせると2時間はかかります。途中、サラマンダー(イモリみたいなの)や産まれたばかりの亀の子を見つけたりすると、午前中いっぱい外で過ごすことになってしまいます。(^^;)それから畑の水やり。そして朝食。全部終わる頃は11時くらいで...お昼近くです。

それでも毎日2〜3時間くらいで以下だけはなんとか続けてきました。野放しといっても、これだけはやっておかないとホームスクールに必要な出欠記録を残すことができないと思いまして...。ホームスクールを登録して二年を過ぎる頃からVisitation(州政府から訪問)されることがあるらしいので、そのときに提出しなければならない出欠記録とスタンダードテストスコアだけはきちんとファイルしています。

日本語の学習
 進研ゼミのチャレンジ

英語教科
Singapore Math
Maps
Nature study(外で発見したものの写生と生態調べ)
Science class(サムは週に一度、実験を中心とした集まりに参加)
Reading(大草原の小さな家シリーズと歴史書)

外国語
French (Rosetta Stone)  マイクロフォンが壊れたのでただいま修理中ですが...。

体育
雄鶏との格闘 (瞬発力養成?)
隣の子ども達と自転車で競争
干し草の運び出し(ただの力仕事?)

フェンス渡り (フェンスを平均台感覚で渡る)

ははは...↑は、ライフスキルとしたほうがいいかも(?)

習い事

Ballet
Violin


5月の新年度からは、また新しいスケジュールを組み直しです。ちょっと気合いを入れないとなぁ。


マリとブラッサム


さて、こんな田舎にいると習い事に通うのが結構大変になりますが、サムのヴァイオリンとマリのバレエだけはかろうじて続けさせています。往復1時間半で、1時間のレッスンと着替え諸々で3時間はかかります。うちは子ども2人だからいいけれど、4人とか5人いるママは大変ですね。

1月のリサイタルで演奏したのは...
Vivaldi's Concerto in A Minor, First Movement

マリのバレエクラス...リサイタルを来月に控えています。
「不思議な国のアリス」のチェリータルトをやるそうです。
でも、ストーリーにチェリータルトなんてでてきたっけ??
さてさて、うちはこれからが新学期...今年もがんらなくては!(^^)

Friday, April 22, 2011

この田舎にきてくれる友人達

「行くから」と電話なりメールなりして、ここまで遠出をして会いにきてくれる友人たちに感謝です。ホームスクールをしていると、またこんな田舎に住んでファームなんかやっていると、なかなか家族そろってこちらから会いにいくということができません。



Sethと Millieは「あのお茶(Sethのお気に入りでルピシアのTOKIO)が飲みたくて、日本食が食べたい!」と、自分たちの都合のよい土曜日をささっと リザーブしてやってきました。私達の性格をよく知っているんだわ。(^^)「いつがいい?」と言う代わりに積極的に「今週末行くからね」と言い、食事のメ ニューもリクエストしてくれます。全く合理的で無駄がない。そういう人たちなのです。私達とは正反対。だからよいのです。デザートが得意なMillieは、この日は美味しいクッキーを焼いてきてくれましたが。あっという間になくなって写真が撮れませんでした。Annie Louは3歳。6ヶ月のWilberforthくんは、この日は遊びにきていたおばあちゃんとお留守番でした。



HeatherとBrianna とAidanは、子ども達が通うサイエンスクラスで週に一度は会っているのですが、ガーデニング、ホームスクール、神様のこと...と話が尽きな いので、時々クラスの後うちに寄ってもらって、子ども達は一緒に遊び、私達は散々お茶しておしゃべりして楽しいひとときを過ごしています。はい、ここでもまたスマッジに ミルクをやってもらいます。(^^)



はい、またスマッジにミルクをやってもらっています。うちに来たら、これをやらずには帰ることができません。写真はあきみくんとひなこちゃん。すみえさんとかんたくんとひなこちゃんとあきみくんは、子ども達の学校がお休みになると必ず連絡をくれて、Caryから遊びに来てくれるのです。Caryにはアジアの食材や日本食品のお店があるので、田舎にいる私達のために買い物までしてきてくれるのです。ありがたいことです。

その他、電話もメールもなくて、動物がいるから外泊をすることはまずないだろうということでいきなりやってくる友人たちもいて、これまた感謝です。携帯やネットがなかった昔を思い出しますね。「ちょっと寄ってみた」といきなりやってくるお客さん。母はあわててもう一品、お客さんのためにちょっと見栄えのするおかずを作ってましたっけ。私の知ってる日本(昭和の時代)ってそうだったなぁ。少なくとも小倉のうちの近所はそうだった。そんなカルチャーの中で育ったからか、忙しくしていても突然の来客を楽しめる/おもてなしができる余裕があったらいいなと思います。あー、掃除してな〜い!とか、あー、おかずが足りな〜い!なんてことになってもよいよいと思える心のゆとりがあればよいのです。パンひとつでもみなで分かち合うことができればそれでよいのです。←私自身に言い聞かせています。(^^;)

Thursday, April 21, 2011

干してます!

裏の木にかけてあるこれ、韓国のお店で買ったもの。この中に野菜をスライスしたものを入れて干したりしています。



さて、今日はこの中に何がはいっているでしょう?



これ、さばのみりん干しなんですよ。初めて挑戦してみました。みりん、酒、砂糖、醤油に一晩漬けたものを2日ほど干せばできあがるのだそうです。

お味のほどはいかほどか?あさってまでおあずけです。

と思っていたら、今朝雨が降りだし...あわてて軒下に入れました。見ていると、すでに美味しそうで、朝食に一枚焼いてみることにしたのです。

一夜干しのお味のほどは??  絶品!美味しかったですよ〜〜!!

Wednesday, April 20, 2011

竜巻

土曜日...なんだか雲行きがあやしいと思って天気予報を調べたら、竜巻が来るというではないですか。ハリケーンはよくあるけれど、竜巻なんて...ここノースキャロライナ州にも来るのですね。しかも、多数あって、今回のはかなり勢力のあるのが通りました。ローリーの南では、住宅やビルだけでなく亡くなられた方もおられます。

うちは、ちょうどその朝、ブラッサム(子牛)を綱で引く訓練をはじめていたので、コンクリートで立ち往生したものの、わりとすんなりと裏のバーンに誘導することができました。スマッジ(子羊)は至って簡単!私の行くところはどこでもついてくるので。


すっからかんだったバーンの中に、とりあえずゴムのストールマット(馬小屋用のゴムのマット)を敷き、ボードを張り、ゲートを取り付け、小さな二つのストールをつくりました。これに藁を敷きつめたら出来上がりです。

しかしながら、とりあえず牛と羊が数時間ここでしのげるようにしたものの...バーンの奥の窓やドアのないところに作ってしまったので、これでは掃除が大変ですね。

新しい鶏小屋

さて、動物たちを避難させた後、いきなり停電になりました。木が倒れて電線が切れたもようです。ということで、電動のポンプが設置されているため井戸水をくみ上げることができず...水がなくなってしまいました。

あぁ...やっぱり手動のポンプをとりつけねば...と、DIYリストは長くなるばかり。

子ども達は窓のないスペースを探して...結局、食品庫に落ち着きました。ぬり絵、色鉛筆、本、寝袋、枕などを持ち込み、「ママとパパも入ってよ、パントリーには食べ物も水もあるからさぁ」と言って、まるでキャンプでもしているよう。だけどヘルメットをかぶっているところを見るとなんだか尋常じゃない様子。

ダニエルと私は、玄関前のポーチのロッキングチェアに座って、風→大嵐→快晴と5分おきに繰り返される不気味な空を眺めておりました。気になったのは、写真の新しい鶏小屋にいるちびチキンたち。今月のはじめの突風では古い小屋が風で持ち上がり、2羽が被害にあったばかりです。でも今回はなんとか飛ばされず無事でした。


翌日、近所を走っっていて大きな木が何本も根っこからなぎ倒されているのを見ました。あきらかに竜巻の通り道です。

竜巻で被災された方々、そしていまだ余震が続き、原発に脅かされ、安定した生活が送れていない東日本の地震と津波の被災者の方々を思います。健康が守られ、日々の生活の糧と新しい希望があたえられますように。

Saturday, April 16, 2011

白いハナミズキ



去年は5月にここに引っ越して来たからか、ハナミズキが庭のあちこちに蔓延っていることに気がつきませんでした。桃の花が終わった頃、この白いハナミズキの花が顔を出すのですが、最初は卵色に見えます。まぁ、こんなやさしい色のハナミズキがあったのかと枝を一本持ち帰り、玄関に飾ってみたところ、2週間ほどして花が白くなりました。(^^)卵色の壁にマッチした卵色の花が日々白くなって浮きでてくるのが素敵でした。


外では、こんな感じに広がっているのですが、花もたくさんあると、ほのかに甘い香りが漂ってきます。

畑 2011


一般的にノースキャロライナの土は赤土で有名ですが、うちはどちらかというと砂質です。どちらにしてもこの辺りの土地は痩せているので、家畜を入れ、時間をかけて土のコンディションを改善しなければなりません。
2月のはじめ、土を掘り起こし、その上に木枠でベジタブルベッドを9個つくりました。そこに、たい肥が半分混ざったトップソイルを入れ、野菜畑完成!


マリも大活躍!


4月...小松菜が収穫できるようになりました。


フォーカルポイントになるように、ウィスキーの樽を半分に切ったものにナスタチウムを植えてフェンス沿いに置いてみました。葉や花をサラダにいれると美味しいのだとか。それにしてもこの樽、まだほんわかと甘いウィスキーの香りがするのですよ。ウィスキーの味がするかも?(^^)


ヨーロピアンミックスという数種類の葉ものの種が入ったものを植えてみたのですが、この紫の茎の葉っぱは、なんでしょう?Purple Kale?サラダに入れていますが...。


ルーバーブの栽培は、この辺りでは難しいと言われています。夏が暑すぎるのです。このままでは6個の株すべてがダメになるかもしれないので、暖かくなったら(なる前に)せめて半分だけでも裏の日陰に移そうと思います。


数日雨が降り続いて、いきなり氷点下になった翌日、イングリッシュワンダーピーが、こんなことになっていました。茶色になったところは枯れているのですが、それでもなんとか育っているのでこのまま様子を見る事にします。


Tuesday, April 05, 2011

早朝の雷雨

並んで草を食むブラッサムとスマッジ
午前4時。シャラシャラシャラ...という妙な音で目を覚まし、外を見ると木々が波打ちはじめている。前日の気温の上昇に、今朝は雷雨を想定していたが、やっぱり...。

ダニエルと二人で外に飛び出して、動物のチェックをする。こわいのは雨ではなく風。 先週末、突風で動いた小屋の下敷きになってヒヨコ一羽が犠牲となったなった。細心の注意を払って、小屋を地中に固定させる対処をしておけば防げたはずだった。

羊農家のCarvel叔父さんの言葉を思い出した。

We bury our mistakes...失敗を隠すという文章だが、それにひっかけて「失敗を埋葬することになる」ということだ。

この雷雨の中...

チビチキンたち(生後2ヶ月)は、昨日新しい小屋に移動させたのだけど、わざわざ雨が降り込む角にみなで身を寄せ合っていた。(なんで?)とりあえずモモのケンネルを移動させ、風雨が防げるようにスクリーンになっている窓をふさいだ。

ビッグチキンたち(7ヶ月〜10ヶ月)は、チビチキン一羽が犠牲になった同じ小屋で一晩明かしていた。テント用のフックを地中に打ち込み、風で小屋が持ち上がらないように固定させてはいたけれど、雨はかなり降り込んでいた。でも、だいじょうぶそうだ。

羊のスマッジは私を見ると「えーん、えーん」と鳴き、寄って来る。竜巻が来ない限り、外にあるテンポラリーシェルターでだいじょうぶな様子。

牛のブラッサムも同じくこのまましのげそうだ。でも...ブラッサムは雷雨がかなり嫌らしく、シェルターの隅っこに入ったまま私達を見ても出て来ようとしない。ふ〜む、これは困ったぞ。今回はよいとしても、次回はこの程度の雷雨でおさまるとは限らない。もしハリケーンが来るようなことになれば、嫌がるブラッサムをバーンまで誘導しなければならないのだ。一ヶ月ほど前、Jodiにハルタートレーニング(ハルターをつけて引き綱につないで移動させる訓練)をはじめたほうがいいと言われていたことを思い出した。ショーやオークションに出すわけでなし、搾乳ができるようになるまでには、2年はかかりそうだし、で後回しにしてしまっている。これではいけない。早速ハルターをオーダーすることにしよう。

腹痛があるといってソファーに座っていたサムが、今横で熟睡している。胃腸に問題があるというより、夜な夜な鶏小屋つくりを手伝わされていたので疲れがたまっていたのだと思う。マリは、その傍らで今日割り当てられた学習を一人でこなしている。クラスルームがやけに静か。サムにはかわいそうだが、こういうのもたまにはいい。

Thursday, March 31, 2011

羊に魅せられて...


鶏がやってきて、牛がやってきて、羊がやってきたわけですが...羊というのはこれまで飼った動物とはちょっと違うと感じています。羊ファームClover C FarmのCarvel叔父さんの「一頭飼うと、もっと欲しくなるよぉ〜」という言葉にすっかりのせられてしまったのか、ここのところ、スマッジを見る度に羊を増やすことばかりを考えてしまいます。いかん、いかん。

そもそもスマッジを迎えたのは、群れから引き離されてうちにやってきた子牛のブラッサムにコンパニオンを与えるためでした。もう一頭牛を入れるとしたら肉牛ですが、あまりにもお別れが早く来そうで、肉牛は今回は却下となりました。山羊も考えました。でも、山羊は植物であれば(いや、それっぽければ)なんでも食べてしまいます。果樹園やハーブ&野菜畑が心配です。おまけに高いところにジャンプするので、フェンスはあてになりません。友人のファームで、ロンリーな山羊がフェンスを超えて、家のドアをしつこくノックしてメェーとないているのを見た事があります(ホントだよ〜!)。外に干してある洗濯物も食べたりもしてましたっけ。結局、家の周りに植わっているバラを犠牲にする決心がつかなかったこともあって、山羊のオプションもなくなりました。

それで羊に白羽の矢が立ったというわけですが...今思えばこれが一番危険なオプションでした。

羊は...

臭くない(犬や牛よりという意味)
モコモコしていて触りたくなる
ついてくる(訓練された犬よりはるかに忠実...群れがないと不安というだけだが)
ウールがとれる
寒さに強い
ラック・オブ・ラムはおいしい
平和

実のところ、ブラッサムは、ひとりぼっちでもOKな感じですが、スマッジはいつもそばに誰かがいなければ安心できないようです。つまりコンパニオンを一番必要としていたのは、ブラッサムでなく、スマッジなのでした。(^^;)牛にくっついてまわる羊なんて見た事ないと言われますが、スマッジは私がいなければ、必ずブラッサムにくっついているのです。

哺乳瓶でミルクを与えている私の声を聞き分けているのか、においでわかるのか、姿格好でわかるのか、なぜだか私に一番なついています。私が行くところはどこでもついてくるので、サムが「メリーさんのひつじ」を「きこ」に替えて歌ってくれます。まるで羊飼いになった気分です。


羊は一頭では生きてゆけません。一頭にされれば、そのあたりにある動くものにくっついてまわります。それが人間であれ、牛であれ、羊の皮をかぶった狼であれ...ついてゆきます。群れになって変なものについてゆくということもあります。また一度ついてゆくと、その先頭にあるものが車の通る大通りを歩こうが、草がまったくない荒れ地を歩こうが、羊自らが危険を察知して回避することは、ありません。

フェンスをくぐって、バーンやガレージを行き来する私の後をテクテク平気でついてくるスマッジに「私だからいいけど(あてにならない羊飼いですが)、これが私のような格好をした盗人だったらどうするのよ?」といいながら、聖書に書かれてあるキリストの言葉を思います。


わたしは、よい牧者です。良い牧者は羊のために
いのちを捨てます。牧者でなく、また、羊の所有者でない雇い人は、
狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして、逃げて行きます。
それで、狼は羊を奪い、また散らすのです。
それは、彼が雇い人であって、羊のことを心にかけていないからです。
わたしは良い牧者です。わたしはわたしのものを知っています。
また、わたしのものは、わたしを知っています。
    I am the good shepherd. The good shepherd
lays down his life for the sheep.

 The hired hand is not the shepherd
and does not own the sheep.
So when he sees the wolf coming,
he abandons the sheep and runs away.
Then the wolf attacks the flock and scatters it.

The man runs away because he is a hired hand
and cares nothing for the sheep.
    I am the good shepherd; I know my sheep
and my sheep know me—
(ヨハネJohn 10:11-14)


私たちはみな、羊のようにさまよい、
おのおの、自分かってな道に向かって行った。
しかし、
主(父なる神)は、私たちのすべての咎を
彼(キリスト)に負わせた。
We all, like sheep, have gone astray,
   each of us has turned to our own way;
and the LORD has laid on him
   the iniquity of us all.
(イザヤIsaiah 53-6)
 ダニエルは子どもの頃(6歳くらい)、羊飼いをしていたことがありまして、その経験から羊を飼うことを快く思っていませんでした。3つ上のお兄さんと羊の番をしていると(きっと遊んでいただけ^^;)、いつもいつのまにか群れがいなくなり、父親に叱られ、夕刻に群れを探しに行かなければならないのが、とても嫌だったそうです。ヨハネ10章にあるような羊の所有者でない雇い人のような羊飼いモドキをしていたのでしょうね。そういう私も同じくモドキですが。

今朝もスマッジは私の足元にぴたりとくっついて歩いていました。ときどき私を中心にして弧を描くように歩こうとするので、蹴飛ばしそうになるのですが、それでも私から離れません。私が座って動かないのを確認すると、ちょっとばかり距離のあるところで草を食べ始めますが、立つと、慌てて走ってもどってきます。こんな羊飼いでも、自分の羊はやはり愛おしく、厳選したよいもののみを与えています。

キリストを主(羊飼い)とする幸いをスマッジから教えられています。(^^)

Wednesday, March 23, 2011

スマッジ(スマッジーとも呼ぶ)

子牛をひとりぼっちにしておくのは、よくないので、コンパニオンになる動物を飼ったほうがいいと思い、子羊を迎えました。名前はSmudge。これまた James Herriotの Smudge The Little Lost Lambからいただきました。ママ羊に見放されたスマッジは現在6週間で、今もなお哺乳瓶からミルクを飲んでいます。



スマッジは、Ray Family Farms のChadの叔父さんと叔母さんのファームからやってきました。Chadが私と叔母さんのCarolが絶対に気が合うはずだから、一度羊を見に行くべきだと言うので、ある日思い切って電話をしてみたのです。すると、「Chadから話しをきいていて、ずっと電話を待っていたのよ」ととても歓迎してくれ、会ってみると...ははは...なるほど...ホント...^^;、この叔母さんという人、妙に気が合いました。小麦を挽いてパンを焼くところとか、クッキーを常備しているところとか、いつも何かしらプロジェクトを抱えてわさわさと小屋の中を動き回っているところとか...似ているかも。Chadは私のことをこのCarol叔母さんと奥さんのJodiをかけあわせたようだと言っていたけれど、ホントにそうかもしれない。ただひとつ大きく違うのは、彼女は教師を何十年も勤め、表彰されるほどのすばらしい先生だったということ。最近白内障がすすんだために引退されたそうですが、サムとマリの年齢をぴたりと言い当てていましたよ。さすがに先生!(^^)




写真はご主人のCarvelと Carol、そしてスマッジです。

ブラッサム

二月の終わり、子牛がやってきました。名前はブラッサム(Blossom)...James Herriotの Blossom Comes Homeからいただきました。高脂肪の牛乳がとれるというジャージー牛を探していたのですが、なかなか見つからず、ジャージー/ホルスタインのクロスブリードを迎えることになったのです。

まだバーンが完成しておらず、牛舎なるものができていないので、とりあえず外側のフェンスにとりつけてあったゲートをはずして、ゲートで即席でシェルターをたてました。

現在ブラッサムは10週間になります。ようやくミルクを飲まなくなり(飲ませなくてもよくなり)世話が少しだけ楽になりました。

近所で肉牛の放牧をしているRay Family FarmsのChadとJodiが、フェンスのこと以来、何かとお世話をしてくれていて、ニューイングランド地方から取り寄せている上質の干し草をブラッサムのために安く分けてくれています。おまけにおじいちゃんのGeorge(乳牛を育てた経験がある)を連れて来てくれ、色々なアドバイスをしてくれました。二年後、ブラッサムが出産を終えたら、生乳のウエイティングリストの一番に入れて欲しいとのこと。(^^)Rayさん宅は、6代とか7代に遡れるほど古くからここにいるファミリーです。ここには何のコネクションもない私達をこのように暖かく迎え入れてくれ、サポートをしてくれていることに、とても感謝しています。

Black Java

二月のはじめ、Black Javaという品種の鶏がやってきました。予定より二週間早く到着したため、早朝(4時半)郵便局から電話が入ったときには驚きました。飼育箱も何も用意していなかったので、ダニエルに取りにいってもらっている間に、衣装ケースでインスタント飼育箱を作りました。(笑)



現在、Black Javaのような古来種の鶏は絶滅の危機にさらされているそうです。開拓時代に他国から連れて来られた古来種は、これまで小さな農家の庭先で繁殖していましたが、養鶏産業の発展とともにその数は減少しています。一般的に大規模な養鶏場では、品種改良を重ねて、短期間で卵をたくさん産むとか、もしくは肉が多くとれる生産性の高い鶏を飼養しています。

うちでは、去年、鶏を卵の殻の色で選びましたが、今年は古来種の繁殖に協力したいという思いがあり、Black Javaを育てることにしました。そもそも古来種(へリテージブリード)というのは、卵/肉兼用で、その多くが放し飼いで繁殖できる強い品種です。飼料を少なめにして、草原の虫や実を食べさせることも可能なので、うちのような小さな小さな農家にはもってこいなのです。そこで、Black Javaの繁殖のためのプログラムがあるというシカゴの博物館に問い合わせ、そこからさらに純度の高いBlack Javaの群れを飼育しているというミネソタ州の農家を教えてもらいました。

にわとりに関しては、この人の右に出る人はいないというミネソタ州のファーマーMr. Urch...「じゃぁ2月22日に到着するから...」と電話で言われたのですが、なんと、到着したのは2月8日。ははは...よくあることだとか。(^^;)

というわけで、ダニエルがせっせとこの25羽のBlack Javaのために小屋を作ってくれているのであります。

夜更かしして鶏小屋づくり

明日は4時半起床だ!とはりきって9時に床についたところ...ダニエルが「ちょっと手伝ってよ」とベッドルームにやってきました。なんでも新しい鶏小屋をつくりかけて行き詰まって、それをどうしても今夜終わらせたいとか。9時就寝ルールはどうなったのかい?と言いたくなったけれど、そもそもダニエルを思ってはじめた早寝早起きだものね。ここは、快く今夜はルール撤回することにしたのであります。そもそもかわいい屋根をつけて欲しいなどと少々余計な注文を出したのは、私なのだから。こうして忙しい仕事のあいまに、小屋を作ってくれているダニエルに感謝しなければね。

でもね...彼が私にして欲しかったことは、ただロッキングチェアに座って、そこに居るというだけのこと。写真を撮ったり、ブログを更新させたりしていただけで、それが真夜中まで続いたのでした。

Tuesday, March 22, 2011

東日本大震災

東日本大震災というふうに呼ばれているのですね。あれからすでに11日が経ちましたが、いまだに余震が続いているそうです。地震、津波、そして原発事故...これ以上被害が拡大しませんように。

3月11日の金曜日の朝、東京に住む友達に「かなり大きな地震がきたよ」というメールをもらい、テレビをつけてみたら、とんでもない惨事になっていました。津波の被害の恐ろしい映像は、まるで悪夢のようで、言葉を失いました。こんなこと夢であって欲しいと何度も思いました。うちは実家が九州なのですが、JapanといえばKikoだと思ってくれているアメリカ人の友達数人が、心配をして電話をかけてきてくれました。Japanのために自分たちに何かできることはないかと...本当にありがたいことです。

こんなところにいる私たちにでもできることといえば、まず祈ること、そして募金です。募金に関しては、色々な団体を通して可能ですが、今回はBilly Graham Evangelistic Association のWorld Emergency Fund を載せておきます。

被災された方々の必要が満たされ、神にあっての真の希望があたえられますように。

Thursday, February 03, 2011

Bayeux

This is our rooster, Bayeux whom I thought to be a hen until last week he started crowing.  :(  Yes, I was in denial... I admit.  He looks very much like a rooster, and you must wonder how in the world I mistook him for a girl.  Well, last fall I ordered two Welsummer hens from the hatchery for the purpose of getting chocolate brown eggs.  Unfortunately one of them, Beatrix, was kidnapped (by a hawk maybe) when they were still very young.  So Bayeux was my only hope to obtain chocolate brown eggs!!  Oh well....  after all he is a very gentle and handsome rooster.  :)

Tuesday, February 01, 2011

Brownie

Our hens who joined us last summer have been laying an egg a day pretty regularly.  Some say chickens don't lay eggs much or stop laying during the winter months due to less daylight, but it doesn't seem to slow down our hens.  I have not bought eggs for a month or more and have constant supply of at least a half dozen in my refrigerator. 

This morning when we let the chickens out, Brownie disappeared into the back of our house.  She did have the look.  Oh no, it is not potty.  :)  Somehow she finds the west corner of our house to be the ideal nesting spot.  She fluffed up the pine needle mulch and started mumbling as if she were saying "it's coming... coming.... coming...." 

Then, here came a blue egg!  She is an Amraucana hen who lays blue/green eggs. 

Marisa with an egg
All our chickens are very friendly and let us handle them, but Brownie is a bit on the skittish side.  She is very fast when we try to catch her.  It is not a bad thing.  When some dogs attacked our chickens last summer she came out without a scratch, whereas one of our hens suffered several puncture wounds.  (Luckily we managed to nurse this hen to health, though.)  Daniel found Brownie hiding in the tall grass after a thorough search on our large field.  When he passed near her she walked out on her own like nothing had happened and surprised him. 

I wonder if she could make a good broody hen if we would stop stealing her eggs. 

Wednesday, January 26, 2011

ホースフェンスとワイヤーフェンス


家の横を通って、バーンまでホースフェンスがつづいています。バーンの裏から、松林を通ると、ぐるっと一周して入り口にもどれるようになっています。松林の中は、ワイヤーフェンスを入れました。

Monday, January 24, 2011

フェンスが入りました!

フェンスのクルーの次はフェンスの塗装クルーがやってきます。こちらもケンタッキー州からです。なぜ、わざわざケンタッキー州から?と思うかもしれませんが、ケンタッキー州といえば、競馬! ホースファームが多いケンタッキーのフェンスカンパニーとあれば、重機が揃っていて仕事が早いというのです。交通費と宿泊費を入れても一番かかる人件費が節約できるとか。いざ、フェンスをつくるといっても何のつてもない私達に手を差し伸べてくれたのが、去年の秋に近所のファームツアーで知り合ったRay Family FarmsのChad & Jodi。彼らのファームのフェンスが美しかったので、思い切って相談してみたのです。

Beautiful horse fence & barn at Ray Family Farms
そこですすめられたのが、ケンタッキー州のShuck Fenceという会社でした。二年かけてやっと見つけた会社だそうです。写真はケンタッキーのホースファームを思わせるRay Family Farmsのフェンスです。ケンタッキーに15年近く住んでいたダニエルが見過ごすはずがありません。

At Ray Family Farms
Ray Family Farmsでは、市場に出すつもりでサラブレッドを育てていたらしいのですが、どうしても手放すことができず、増やすのをやめてしまったのだとか。気持ちはわかります。ちなみにうちではロバ(家畜の番をしてくれるらしい)と乳牛と肉牛は入れる予定にしていますが、馬は考えていません。駆け出しの私達には、馬はアップグレード(贅沢なもの)なので。でも将来のことはわかりません。半年前までは考えてもいなかったホースフェンスが、今うちに入っているのですから。(^^;)

プラン

先週の水曜日にケンタッキー州からやってきたフェンスのクルー(Shuck Fence)が、今日(日曜日)に、ようやくフェンスを完成させ、午後ここを発ちました。



どこでどんな手違いがあったのか、届いたフェンスにとりつけるゲートの数が足りなかったり、フェンスのポストやボードの数が多すぎたり...で、ぎりぎりまで調整をしなければなりませんでしたが、こういうことにもすっかり慣れっこになってきましたよ。

せっかく資材があまっているならばと、フェンスを入れる予定がなかったところにも、先々何かの役に立つかもと、とりつけることにしました。そのため、土曜日に終わるはずだった工事は日曜日にまで延長されてしまったのです。

プランというのは、なかなか思い通りにはいかないきませんね。フェンスのことだけではありません。これまでの土地探しから資金繰り...どんなに綿密にプランを立てても、なんでこうなるの?というようなことに直面することが多々ありました。経験と知識の無さがそういうことを招くということもあるかもしれませんが、原因はたいてい事前にはわからなかったことや、私達がコントロールできることではなかったりするのです。家が売れる時期、地上に埋まっていたボルダー(巨大な石)の数、お天気...など。

でも、どれもあとで振り返ってみると、こうなるのが一番よかったのだと感謝に思うことばかりなのです。



以前なら「困ったねぇ、なんでこんなことに?」と、苛々しながら対策を練り直し、悶々と夜を明かしていたところを、このごろは「神様がそれを許可して起こったことなのだろうから、このことも感謝して祈って、今夜は寝て、明日新たにプランをねりなおしましょ!」と言えるようにもなってきました。

私達が立てるプランがどんなに未熟なものであっても、神様のプランは以下の御言葉のとおり...委ねて前進してゆかねばと思うのでした。

わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。
——主の御告げ。——それはわざわいではなくて、
平安を与える計画であり、
あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。
For I know the plans I have for you,” declares the LORD,
“plans to prosper you and not to harm you,
plans to give you hope and a future.
 (エレミヤJeremiah 29;1)

写真は、杭打機(ポストドライバー)を使ってフェンスの支柱を打ち込んでいるところです。

Friday, January 21, 2011

みんなで手巻き寿司ランチ


すみえさんが、かんたくん、ひなこちゃん、あきみくんを連れて遊びに来てくれました。

この日は久しぶりにみんなで手巻き寿司のランチをしました。

具は、かにかま、アボカド、きゅうり、スモークサーモン、からあげ、卵。



カメラ目線のあきみくんです。ご飯でぱんぱんのはちきれそうな手巻きをつくっていました。




お兄ちゃん達は、食べる量が違う!







ひなこちゃんとマリはアップルタルトを一緒につくりました。パイ生地をのばして、アプリコットジャムをつけて、薄切りのリンゴをのっけて焼くだけの簡単なものですが、二人ともとても楽しそうでした。