Sunday, August 30, 2009

Robert Fulton & Rascal

  
Robert Fulton Boy Craftsman by Marguerite Henry
&
Rascal by Sterling North

ここ半年、サムがはまっている本がこの二冊。両方とも私が一度読み聞かせたものだけど、暇をみては、何度も何度も自分で読み返している。やめられないんだってー。

ロバート・フルトン...蒸気船や潜水艦の発明家。サムの中では、エジソンやライト兄弟を抜いて、彼がダントツ一位らしい。彼の少年時代のストーリーを読んでいて、なんとなくその理由がわかってきた。このロバート・フルトンという人、サムによく似ている。似たような人種かも。サムは船やスペースシャトルや戦闘機(なんでかねぇ;;)のデザイナーになりたいという。でも船のキャプテンやパイロットや宇宙飛行士には絶対なりたくないって。つくりたいだけ。そういうところも似てるかも。

ラスカル...日本のアニメで見たけれど、本はサムと読んだのがはじめて。正直、淡々と書かれてあるこの物語をサムがそれほど気に入るとは思わなかった。すごいクライマックスが訪れるということもなく、さらりとラスカルと別れて終ってしまう。しかし、その最後のシーンをサムは「ここだけはどうしても読めない」と言ってそのページを開かないようにして読み返している。泣きたくなるのだそう。意地悪な母(私)は、その箇所をわざと言ってみたりする。「ラスカルのほうを振り返ることなく、カヌーを漕ぎ出しました」と。すると「あー、ママそこは言わないで!」と耳をふさぐ。スターリング少年と自分を重ねているよう。

子供のための本選びは、なるべく親の好みで左右されないように、リストを上から順に借りたり買ったりするほうがよいですね。私が選ぶとついカバーやタイトルに惹かれたものを与えてしまいがちで、上の二冊のような本を発掘することはなかったと思うので。

以下は私が利用しているホームスクール教材関係のサイトです。本のリストは、ちょっとわかりにくいのですが、学年(もしくはホームスクールの年数)別になって出ています。図書館に置いていない本もありますが、そういうのがお宝だったりするので、出版社のサイトや古本屋でさがしてでも読む価値はありますぞ。(^^)

Ambleside

sonlight

Veritas press

      

Thursday, August 27, 2009

The Story of the World

                  
最近子供達がはまっている歴史の本がこれ、The story of the world by Susan Wise Bauer 。古代から現代までが4冊のシリーズになっている。これを読み聞かせ、子供達は聞いている間に、紙に頭に思い浮かぶ絵や字を書かせていたことは、いつかのまなびや通信で書いたっけ?そして今月、このシリーズのワークブックを薦められたので古代と中世のシリーズを購入してみた。ワークブックには、ぬりえができる地図やクリップアートなど、プレゼンテーションに使えそうなアイディアが満載でなかなかよい...が、なんだか物足りない。なるほど素敵な画材がたくさんなんだけど、それをそのまま色を塗って切って貼り付けることが、なんとも味気なく感じてしまう。だったら...と、ワークブックのアイディアを参考にして、イラストや地図は自分たちで画用紙にフリーハンドで描いてみる。これがなかなかよい。

CDは長時間のドライブによいかなと2セット購入。好きな箇所を何度も聞けるのがよい。CD購入前は、何度も子供の好きなところを読まされていたので。(^^;)

Monday, August 24, 2009

Le Landais その2

                







右上は、スグリとチェリーのタルトです。とっても美味しかったので、オーナーの奥様マリーにレシピを聞いてみたら...「なんにも特別なものじゃないの」とコーンスターチの箱を出して、「生地は市販のものだし、中はコーンスターチと卵、それにフルーツをのっけて焼くだけよ」と教えてくれました。色がきれいで素朴な味のこのタルト...なんとも心あたたまるデザートでした。

テーブルの奥のお二人は、同じ宿のお客さんで、ベルギー人のお父さんと娘さん。ノルマンディー上陸の記念日6月6日をノルマンディで迎えるために、毎年この宿に来ているそうです。

Sunday, August 23, 2009

妖精なんだって

                            



なんだか、ふわんふわんと...


妖精...行っちゃいました
               

Le Landais

                                              
Le Landaisは、Lingevresという小さな街にある農家の宿。Bayeuxまで車で20分。Le Mont-Saint-Michel(モンサンミッシェル)まで1時間15分。ニワトリもいるけれど、牛、牛、牛...どこも牛ばっかり。ここでは、ノル マンディー牛よりはるかにホルスタインの数のほうが多い。

出 迎えてくれたのは、いかにもグランパ、グランマ風のチャールズ&マリー・ポリドールご夫妻。規模的には、所有されている土地も広く、農家そのものも大きい けれど、酪農家の忙しさを全く感じさせない雰囲気に驚かされた。それもそのはず、ご夫妻は農家を息子さんに継いでもらい、現在は小さな宿屋をしながら隠居 生活をされているのだとか。

子牛ちゃんたち、かわいいでしょ♪


牛さんたちにはさわれなかったけれど、ロバの親子と仲良くなりました。ペリーヌ物語に出てくるロバのパリカールにずっと憧れていたマリは、大満足!

宿 の奥さんが毎朝子供達にかたくなったバゲットを袋いっぱいくださったので、その袋をかかえて、ロバの小屋に通いました。ロバがバゲットをほっぺに含 んでカリポリ噛む音があまりにも大きくて、ロバの歯がまたかわいくて、思わず顔がほころんでしまいます。

Monday, August 17, 2009

記憶、想像、判断

                     
ファーマーズマーケットで買ったブラックベリー

ファーマースマーケットの帰り、風邪でダウンしていたダニエルのために咳止めを買いに薬局に寄った。棚には、咳止めシロップ、解熱剤が入ったもの、痰のからみや鼻炎にも効くもの...とさまざまな効用が書かれた薬が競うように並んでいる。え~っと、咳がひどかったけど、痰が絡んだものだったけ?もっとドライな咳だったっけ?熱はないって言ってたし...。考えるのがめんどうになってきて、ダニエルに電話をした。それぞれの薬の箱に書いてあることを読み上げ、最終的には彼に判断を任せた。

これと似たようなことをダニエルもよくする。会社の帰りにスーパーに寄り買い物をしてきてくれるのだが、買い物リストは持たない。お店から私に電話をしてきて、私が指示するものをバスケットに入れてゆくという方法。電話越しの私はまるでリモコン操作でもしているように喋り、ダニエルもリモコン操作されているかのように動いてくれる。こういう人たち、スーパーでよく見かけるよね、最近。(^^;)

そこのアイルの上から2段目の棚の左のほうにある〇〇とか、赤いパッケージじゃなくて、青いやつなどという指示を出す私に「これかなぁ...写真撮って送ろうか?」と言うダニエル。

百聞は一見にしかず。もはや細かい説明は必要ない。買い物リストやその他詳細もを記憶する必要ない。相手のことを考えたり様子を想像するようなこともしない。電話さえあれば、脳になかった情報がインスタントに入ってくるのだ。自分が持っている知識をもとに判断しなくてもよい。相手も電話の向こうで写真で判断できるし、決めかねるときには、パソコンでその商品について検索すれば、さらなる情報を得ることができる。

情報、情報、情報...あればあるほどよい?それを簡単に手に入れることができることで便利になっている?

かつて日本でコンビニがうちの冷蔵庫のエクステンションとなったように、携帯やパソコンが脳のエクステンションになっているではないか。

記憶したがらない→想像できない→判断できない脳になったら困るなぁと

ダニエルに言ったら...

たまに風邪をひくといいこともあるねって。(^^;)

Tuesday, August 04, 2009

Caen (カーン)

                          
Caen(カーン)では、トイレと食事を済ませた後、ゆっくり観光する時間はなかったけれど、せっかく立ち寄ったので、サンピエール教会の鐘楼とお城を見に行くことに。

ここCaen(カーン)は、第二次世界大戦のときに、あのノルマンディ上陸作戦ののちに激戦地となった街。ノルマン公・征服王のウィリアム一世によって1060年頃建てたこのカーン城...残念ながらこんなふうに城壁しか残っていない。それにしてもお城はお城でも、ここはいかにも砦。

こんな敵の動きを視察し矢を射るための細長い隙間はよいとして、壊されて石が崩れ落ちたような壁から下を見ると、思わず足がすくんだよ。手すりがついているわけでないしね。(^^;)

マリは、どこに行ってもタンポポ摘みに夢中。そして綿毛を吹きまくる...これはタンポポの思うつぼだわね。

こういう城内は子供達には、広くて走り回れるもってこいの遊び場。ダニエルと私はベンチに座って子供達を見ていた。で、ふと気が着いた。今回ダニエルは旅先で一度も仕事をしていない。ミーティングにも借り出されていない。こんなことって珍しい。インターネットがないところでも常時携帯で呼び出される。海外にいたって時差など関係なくかけてくる。アメリカ国内やイギリス(海外とは思われてない)では、すぐにつかまってしまうけど...そっか、フランスならかけてこないのかぁ。

そういう理由だけではないけれど、フランスはいい。アメリカでなく、日本でない...ダニエルと私の二人ともが外国人となれる場所(ある意味どちらにとってもハンディを感じる場所?)が心地よかったりするのだ。慣れた日常を飛び出して、異文化の中でお互いしか頼れる人がいないという状況に置かれると、相手の存在がさらに愛しく、ありがたく感じられる。相手のことがよく見えてくるのも旅のよいところよね。

      

Sunday, July 26, 2009

トイレのはなし

                                                
ノルマンディでの最初の3日間は、雨。そして今日は曇り。よく雨が降るから、どこもかしこも緑なんだね。写真は、セーヌ川を渡っているところ。

次の目的地Bayeuxに行く途中、Caen(カーン)でランチ休憩をとることにしたんだけど...そこでちょっとしたハプニングが...トイレ...そう、フランスでトイレに困ったっていうアメリカ人や日本人って結構いるのでは。

大人だけならばタイミングを見計らってホテルやレストランで済ませておくことも可能だけれど、子供は、そうはいかない。

「ママ、トイレ!」と車でお目当ての日本食レストランを探している最中に、サムがもよおした。路上駐車をしなければならない街中。とりあえずレストランの前でサムと私だけ降りて、レストランに駆け込むということにしたのだが、レストランが見当たらない。角を曲がったところにあるはずのレストランが...ない。「ちょっと待ちなさい、もうすぐだから」と言ったものの、公衆トイレも見当たらない。ガ~ン!!

とりあえず角の薬局に駆け込み、トイレを貸して欲しいとお願いしたけれど...もちろんダメ。それ以上交渉する時間もなく、あわてて店を出ようとしたところで、買い物客の一人が「マクドナルド知ってる?あそこならあるわよ」と教えてくれた。「私ね、この街に住んでいるんだけど、どこにどんなお店があるかよく知らないのよ。でも確かこの先をちょっと行くとマクドナルドが...」と説明してくれている。Merci beaucoup!と言ってお店を飛び出した。

アメリカに住んでいても滅多に行かないマクドナルド...まさかフランスで行くことになるなんてね。

お店に入るや否や、サムの手を引っ張ってダーッと一気に3階まで駆け上り、トイレにたどりついた...のは、いいけれど、トイレに入るのに、コードがいるらしい。なんと、買い物をしたレシートにプリントされてある番号を打ち込まなければドアが開かないというではないか!ひぃ~っ、「サム、もうちょっとだよ」と言い聞かせ、ダニエルにフレンチフライを買ってきてもらい、ようやくレシートを手に入れた。

そして、なんとかサムをトイレに連れて行くことができた。ホッ!めでたしめでたしなのだけど...

トイレがね

フランスのトイレってね

なんだか...

がってんがいかんのです!

原始的とかっていうんじゃないんです。原始的といえば...以前、コロラドの山の中で、自分で自分のトイレを掘って用を足して土をかぶせたという経験があります。そういうのは、私、平気なんです。そういうのは、がってんがいくんです。

そのマクドナルドのトイレはね、一見ふつうの洋式のトイレなんだけど、蓋も便座もない。どこに座ればいいの?座らないとしたら、どうやって用を足すの?中腰?それとも細い枠に両足でのっかってしゃがむの?たまたま便座がなかったというわけでもなさそうだし...。

男の子の小の場合は、いいわよ。でも女の子はどうやってするの? 私の前に入っていた女子高生らしき人は用を足して平気な顔をして出てきたけれど...どうやって使うのかなんて聞けないし...で、私は使うのを断念したのであります。

そこだけじゃなくて、たとえば高速道路の休憩所のトイレ...白くて四角い便器の中に足が乗っけられるようなところが2箇所あって、前(後ろかも?)にこぶし大くらいの穴が開いているだけ。あたりは水浸しなんだけど、どうやって流れているのかわからない。レバーやボタンが見当たらない。果たして流れるのか?小も大もその穴に命中させなければ、平らになった部分に残るし...。マリを連れて入ったときは、大変だった。和式トイレを使ったことがないので、しゃがむということを知らない。(教えとかなきゃね)失敗すれば下着も靴も靴下もぬれそうだし。たとえうまくやったとしても、便器が平らすぎて跳ね返りがこわい。で、結局がってんがいかないまま、ぎっくり腰を恐れながらマリを半分抱えるような感じでさせました。もちろん、私は、そこでも用を足すことができなかったんだけどね。(^^;)

そうそう、結局、その日本食のレストランは見つからなかったんだよ。で、ベトナム/中華料理店でランチをすることに...そこで私はやっとふつうのトイレにありつけたのです。ホッ

アメリカとは、ずい分と勝手が違うフランスのおトイレ事情。でもアメリカのトイレってね、座ると足がぶらぶらしてしまう高さのものがあってね。それにドアの下の隙間が大きいので、入っている人の足が丸見えだったり...荷物やドリンクをトイレの床の上にドサッと置いている人もいて、びっくりします。(@@)

フランスのトイレの使い方、次回はちゃんと聞いてみよう。
                                 

Thursday, July 23, 2009

サムの部屋...紙ひこうき

                              
サムにレゴ没収を言い渡して3日が過ぎた。明日は解禁。

今度は何をやらかしたかって?えっと、なんだっけ...と薄情にも母は、忘れそうになっているではないか。

そうだ、そうだ、ダニエルにヴァイオリンを注意されてふてくされた態度をして、きちんと応答しなかったとか、そういうことだったような...?

とりあえずサムの部屋に散らばっていたレゴは全て片付けさせ、すっきりした部屋を見渡したら、ブラインドにささった紙ひこうきが目に付いた。

そういえば、この間、教会のチルドレンズチャーチに子供達を迎えに行ったら、サムが椅子に立って、ブリテンで折った紙ひこうきを飛ばしていた。クラスの他の男の子たちもその紙ひこうきがサムの手から離れるその瞬間を見逃すまいと釘付けになった。その後それが爽快な飛行をして着陸したのを確認すると、みんな自分のブリテンを持ってきて、サムに折り方を教えて欲しいと押しかけた。みんな目をキラキラさせて。もはやブリテンにあるワードパズルやぬり絵などどうでもよい様子。先生(男性)までもが紙ひこうきが飛ぶ様を見て「おーっ」と歓声を上げている。方や壁を隔てた女の子達のグループは、ブリテンにあるパズルを解き、それはそれは丁寧に色をぬっている。そこから出てきたマリもやはりカラフルなブリテンを持っていた。これでいいんだと思います。これで。
                         

Wednesday, July 22, 2009

マリの部屋...ヨークシャーヴィレッジ

           
マリが時々遊んでいるジェームス・ヘリオット(獣医のヘリオット先生)のヨークシャーヴィレッジという仕掛け絵本...見ているとなんだかおだやか~な気持になる。ちまちまと細かい紙のキャラクターを動かして、なにやら頭の中にあるストーリーの一場面を作るのがマリは得意。

一昨年、イギリスのジェームス・ヘリオット博物館を訪ねた際に、買ってくるつもりだったけれど、どこを探してもなくてね。博物館のギフトショップにもね。本場なら絶対にあると思っ ていたんだけど。これ ↓ は、アメリカに帰ってきて、オークションサイトで見つけたもの。かなりリーズナブルな値段で手に入れることができたので、ラッキーだったよ ♪ 




ちなみにこの絵本、ぐっと開いて表紙と裏をくっつけてリボンを結ぶと、写真のような4つの場面で遊べるよ。
                      

Monday, July 20, 2009

牛はいい~♪

     
ノルマンディー牛の顔だよ。こんなに近くで見たことある?
Have you seen a Normandy cow this close?

搾乳は朝6時からと聞いたので、今朝はダニエルと二人で早起きをして、お手伝いをさせてもらうことに。
The milking starts at 6:00 am in the morning, and Daniel and I got up on time to join the crew. 

6 時きっかりにドアを出たところで、アニエスと鉢合せ。驚かせてしまったよう。「本気?じゃぁちょっと待ってて」と、トラクターの会社のロゴが入ったつなぎ の作業 着を2着と靴にかぶせるビニールカバーを持って来てくれた。昨夜私たちが牛の世話を手伝わせて欲しいと言ったのを冗談だと思っていたらしい。

We walked out the door at the same time as Agnès. She seemed to be surprised to see us such early in the morning. Perhaps she thought we were kidding when we told her we wanted to help milk the cows. Then, she let us borrow farm work jumpsuits and plastic booties.







「ファームステイを8年やっているけど、これまで誰ひとりとして牛の世話を手伝ったゲストはいなかった。あなたたちがはじめてよ」と驚いた様子。

She told us for 8 years they have been running this farm stay they had never had any guest who wanted to milk the cows until now.







搾乳の設備やプロセスは、アメリカのそれと同じ。
The milking process is pretty much the same as in America.  

洗浄液で、乳頭をひとつひとつを浸す。ペーパータオルでひとつひとつ丁寧に拭き取る。お乳がはってきたところで、マシンを装着して(これもひとつひとつ)搾乳をはじめる。搾乳が終ると、また乳頭をひとつひとつ消毒し拭き取る。

Clean and sanitize the teats of each cow thoroughly with pre-dip solution. Wipe off thoroughly. Then, when the cows are ready (let down the milk) attach the machine to each teat. After milking the teats were once again sanitized to prevent mastitis.

この作業を50頭分繰り返す。途中、緊張した牛は、トイレをするので、牛をよく見ていないと頭からかぶることになる。「モーッ」と声をあげて身をよじろうとする牛に要注意ね。(^^;)

One after another this process continues until about fifty cows pass through. Watch out for the cows that moo and wiggle to avoid a sudden shower.

Lovely cows and hard working people! 心に残るステイとなった。

また会いにくるからね~。À Bientôt.


Wednesday, July 15, 2009

Ruette ファミリー

              
この日の夕食は、宿のオーナーファミリーとみんなで食卓を囲んだ。写真は、ポール(15歳)、フランソワ、アニエス。ニコラ(21歳)は、この日は大切なテストがあってヘトヘトだったので、食事の途中で「おやすみなさい」。私はもちろんカメラマン。(^^)


この日のメニューは、卵とハムのココット、ノルマンディのチーズ、サラダ、アップルタルトに、自家製シードルとカシスのカクテル。話を聞くのが精一杯ですっかり写真をとるのを忘れてしまったよ。

ディ ナーのあいだは、オバマ政権、金融不況、雇用問題、社会保険制度などについて質問されて、ダニエルも私もあわわゎ、たじたじ...。(汗)質問されるたび に二人でタイムをもらって話し合い、簡潔にまとめてそれをダニエルが訳して伝えるという作業が続いた。アメリカ発の経済危機の影響は、この農家にも及んで いる。アメリカから輸入している家畜の飼料(とうもろこし)の値は高騰し続け、ここで作られているリネン(Flax=麻糸の原料)は以前ほど利益がでなく なっている。ちなみにここのリネンは、ベルギーで良質の麻になり、その多くがアメリカに輸出されているが、近年の不況でアメリカは安い中国産を求めるよう になってしまったのだとか。「アメリカがよくなってくれなければ、こちらも下向きのまま...」とため息。これから回復に向かってくれるといいのだけれど。

そ れにしてもオーナーの家族と食卓を囲めるこういう宿はいい。フランスの家庭では、こんなふうにティーンエイジャーも親と一緒にきちんと食事をするのかと聞 いてみたら、最近は、ここのように家族が揃って食事をする家庭は少なくなってきていると言っていた。アメリカも日本も同じよね。
           

Thursday, July 09, 2009

ちょっと一息...ミルク寒天

                   
子供達が大好きな夏のおやつのひとつが、ミルク寒天。以前は、ふるふるのやわらか~いのが好きだったけれど、最近は箸でつまめるくらいの硬めがよくなってきた。子供達もこのくらいがいいんだと。

ところで、このミルク寒天に入っている牛乳は、うちの牛の乳。といっても、うちの裏庭に飼っているわけではないよ。知り合いの農家の乳牛を共同購入したんだよ。
            

Sunday, July 05, 2009

Fecamp(フェカン)

          
Fecamp(フェカン)は、静かな港町。昔はニシンなどの水揚げがあり、漁業が盛んな町だったそうだ。雰囲気がイギリスの港町Whitbyによく似ている。カラッと晴れて、海が輝いて見えるような日もよいけれど、私はどちらかというと、海がしけるこういう天気 ↓ が好き。

フェカンには、ベネディクティン教会など目を見張るような美しい観光スポットがあるけれど、「美しい建物」を退屈~に感じるであろう子供たちのために、今日は海岸沿いの小さな水産博物館に立ち寄った。




木製のジオラマが、かわいいんだよね。(^^)この博物館、こじんまりとしていて、45分もあれば十分に楽しめる。




   
左は、木靴にキャンバスをはったブーツ。

右は、海中に沈んでいたトーク(金属でできた首の飾り物)。トークって、その昔ケルト人が首につけていたそれだよね。




















↑ これは、海中で見つかった折れたパイプのコレクション。その昔、漁師達は、港が見えてくると、無時に帰港したことを祝って、パイプの柄を半分に折って海に投げたのだとか。

右は、スモークハウスのジオラマ。この建物は三階建てになっていて、向こう側の壁にはずらりと魚が干されている。こんなふうにニシンが燻製にされていたんだね。

子連れの旅のポイント(私たちの場合)...どんなに綿密に計画を立てていても、子連れの海外旅行は、思い通りに行かないことがしばしば。世界遺産のすぐ近くまで来ていても、子供の体調、食事、宿、またはトイレ事情を考慮して「また今度にしようか(って、今度がホントにあるのかどうか...^^;)」とあっさりとあきらめて、他を周ることがあります。あくまでもプライオリティーは、家族みんながお互いを大切に思い、笑顔でいられることなので、名も知られていない街の名もない公園でタンポポを摘んだなんていう午後があってもいいと思います。かえってそんな何気ない時間がいつまでも心に残っていたりするのです。