Thursday, November 08, 2007

子連れでちょっくらイギリス④

          
起きがけにサムが「ママ~、おなかがいたい...」と言った。あぁこれは来るなぁと思い、ゴミ箱にビニール袋を入れて、ベッドのそばに置いてサムの足をさすった。昨夜、夕食代わりといって、ナッツ系のスナックをたらふく食べたサム。ナッツはこわい...私もクルミであたったことがあるので、よくわかる。

「だいじょうぶだよ、1人で寝かせておいて、すぐにもどってくればいいんだから」とサムを置いて朝食に行こうとするダニエルに、「そりゃぁいかんよ...こんなときは、1秒たりとも目を離さないほうがいい」と言って、まずダニエルとマリに朝食に行ってもらった。とりあえず私が部屋に残り、ダニエルが食べ終わったら、途中でサムの付き添いを交代することにしたのだ。

ダニエルが半分ほど朝食を食べたところで、マリをダイニングルームに置いて部屋に戻ってきた。それではと、今度は私がダイニングルームに行った。まもなく、宿の奥さんが温かい朝食の注文を聞きに来たので、ダニエルの注文を聞きに部屋に戻ってみると、ダニエルがゴミ箱を抱えてサムの背中をさすっていた。やっぱり...1年に1度あるかないかだが、サムの胃の調子が悪いときはすぐにわかる。そしてありがたいことに、非常にわかりやすいので後始末が楽。

といっても、湖水地方に向う朝だ。4時間近く車に乗ることになるし...と、ビニール袋をセットし、下からのことも気になったので、ガソリンスタンドでオムツを買っておいた。結局それからサムは2度車の中で吐いて、唇を真っ白にさせて2時間ほど眠った。ランチ休憩で立ち寄ったMotoでは、バゲットの端っこを齧り、水を飲んだだけだったけれど、顔色がもどってきたので安心した。それにしても心配していた下からのものは、全く見られなかったのは幸いだった。(ホッ)

というわけで、この日は観光をせずに、宿でゆっくり過ごすことにした。夜は、サムが「ご飯と海苔が食べたい」と言ったので、とりあえず白飯が手に入る中華料理店で夕食をとることにした。レストランでは、ろくに食べなかったサムも、宿にもどって持ち帰った白飯を海苔で包んでやるとたくさん食べた。やっぱり日本人よね。

お風呂に入って、ふかふかの布団にもぐりこんだサムが「ママはどうして僕がそんなに好きなの?」と照れくさそうに言った。体調が悪いときにありがたがられるのは、やっぱり母親。夜中に子供たちの寝室からき聞こえてくるのは、「ダディー」でなく「マミー」だもんね。

サムにはかわいそうだったけれど、これも家族旅行のよい思い出となった。
               

2 comments:

Anonymous said...

長期の旅行お疲れ様~。
サム君がぐったりしたときは、大変だったようですが観光もできたようでなによりです。
あまり食べ物にこだわりのない私ですが、朝食に出てくる焼かれたトマト。これのおいしいものにはまだ巡り合ってません。完熟していると確かにおいしそうでしょうね。

イギリスにきて1年半まだケント州とロンドン以外は観光に行った事がないので、近所のお友達も「そろそろあちこち行ってみたら。」と勧めてくれました。次回はぜひご一緒しましょうね。

きこ said...

いくこさん、

今回の旅行では、いろいろとアドバイスをくださってありがとうございました。いくこさんのアドバイスのとおり、余計なレインコートやジャケットを持ってゆかずに、現地で調達すればいいやと思って行ったのが正解でした。

あの朝食のトマトは、たいてい水っぽくてまずいと思っていましたが、今回一度だけものすごく美味しいのに出会ったのですよ。トマトの甘みが凝縮されていた感じです。ほどよい焼き具合だったのかもしれません。とにかく湖水地方の食事は、とっても美味しかった気がします。ちなみにあの空港に隣接しているホテルの朝食は、一人£17.5もするのに、ものすご~~くまずかったです。

ケント州だけでも、見所満載ですよね。うらやましい限りです。次回は是非ご一緒させてくださ~い。