Thursday, May 29, 2008

NOBODY'S GIRL

            
Nobody's Girlは、フランスの作家Hector Malot(エクトール・マロ)の名作「家なき娘」...日本では、アニメの「ペリーヌ物語」で知られている。

あらすじ...

インドから両親と共にフランスのマロクール(父親の故郷)へ向けて旅をしていたペリーヌ。旅の途中、ボスニアで父親が亡くなり、また母親もパリで病死してしまう。その後ペリーヌは一人で旅を続け、マロクールまでたどり着くが、実名を隠し、オーレリーと名乗り、紡績工場を経営する祖父のもとで働き始める。

子供の頃にアニメを見ていたけれど、ストーリーの細かい部分はよく覚えていなかったので、小説を読んでみることにした。ところが、この小説Nobody's Gril(英訳)は、80年近く前にアメリカで出版されたきりで、この辺りの図書館には置いていなかった。オンラインの書店をあちこち見てまわったけれど、なかなか無い。置いてあったとしても、ちょっといただけない値段がついていたりする。UKならば違う出版社から出ている新品があるかもしれないと思い、調べてみたけれど、これまたなぜかフランス語のものしかない。そのうちフランス語の原作も手に入れるつもりだけど、今はとりあえず英語がよい。子供達に読んでやりたいのだ。 

で、ebay...あった、あった!即購入できるものが34ドル。そしてオークションで5ドルからの値がついているものがひとつあった。かなり古いけど、他にねらっている人がいないことを願いながら、Bid! スリリングな4日間を過ごし、なんと送料含めて$12.50で手に入れることができた。これはラッキー!

さて、届いた本には、1929年の日付のBettyさんという人のサインがあり、当時の定価$1.50が記されていた。古いけれどコンディションは悪くない。早速読み始め、家族みんなで楽しんでいる。

しかし気になることがひとつ...Introductionに"Only details, irrelevant for readers in America, have been eliminated."(訳すと...アメリカの読者に不適切な部分だけが削除されています)と書いてあった。原作が外国語の本にはたいていこのような注意書きがあるの?アニメと原作が違うのはわかるけれど、原作の訳も省かれているところがあるなんて知らなかった。だから、外国語の小説は原語で読めというんだね。それにしても、気になるじゃぁないか...何がアメリカンには不適切(理解不能?)だったのか。このIntroductionの一言で、ますます仏語の原作を読んでみたくなった。

というわけで、仏語の原作を検索中。今度はebayにもないぞ~~。UKかFranceか?Canadaという手もあるか。そしてその次はきっと日本語訳を探すんだろうな。インターネットよ、ありがとう!それにしても、なんだかしょーもないことにこだわって、今日も自分で自分を忙しくしているぞ私は。

ところで、マリはこの物語が好きで、しょっちゅうペリーヌごっこをしている。ペリーヌごっこだというのに、主役はなんと、ペリーヌのロバ(パリカール)。ここのところずっとロバが欲しいと言いつづけている。
                                  

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