Saturday, April 21, 2007

バイオリンのリサイタル 2007

             
今日は、年に一度のバイオリンリサイタル。去年は、はじめて3ヶ月足らずで初のリサイタルだったので、親のほうが緊張してしまったけれど、今年は、なんだかとってもリラックスして楽しめた。下の写真は、ジェニファー先生とサム。

ダニエルいわく、今年は、ボウグリップ(バイオリンのボウの持ち方)が、だいぶしっかりしてきたとか。以前にも書いたと思うが、この年齢の男の子に、バイオリンの練習をさせるのは、至難の技。子供は、一度バイオリンを正しい姿勢で弾くことを覚えても、からだの成長とともに、頻繁に姿勢を調整しなければならないので、やり直し、やり直し...で、嫌になる。この一年間、「パパが言うようにバイオリン弾いていたら、手がつりそうになる、僕はパパみたいに上手にできない」と、泣きべそをかきながら、私の膝に転がり込んでくるサムを何度なだめて、おだてて、練習させたことか。なだめて、おだてて...だ。

ダニエルは、サムに厳しい。何をするにしても厳しいけれど、特にバイオリンに関しては、サムがかわいそうなるほど厳しい。「そんな奴は、バイオリンなんかしなくていい!」とか、「やめてしまえ!」なんてことをしょっちゅう言われているサムのために、私がクッションの役目を引き受けている。ふかふかの気持がいいクッションになりきるのだ。クッションの私は、サムの言い分(涙の訴え)を聞いてやり、サムの背中をさすり、手をもみ、毎日サムの手や筋肉が大きく成長していて、どれほどダニエルと私がその成長を喜んでいるか、それがどんなに祝福されていることかを話す。そして、極めつけは、これ...ダニエルが5歳のときには、バイオリンなんて弾けなかったこと、だから、サムが11歳になる頃には、パパよりずっと上手くなるということを話すのだ。そうすると、みるみるサムの顔にスマイルが浮かんで、力が湧いてきて、また練習を続ける。結構効果的。

でも、私がそんなことを言ったりするからかなぁ...サムは、父親に対して、すごいライバル意識を持っている。そして、ダニエルもサムをライバル視しているようなところがある。見ていておもしろいんだけど、サムが「へたくそー!」なんてダニエルに言われているのを聞くと、楽器選びを間違えたかなと思ったりもする。この際、尺八とか、三味線とか、ダニエルがやったことないようなものにすればよかったのかなって。

リサイタルの後、今年は、バイオリンアンサンブルを作るので、サムに第一バイオリンをという話があった。同年代の子供たちと一緒にピースを演奏するというのは、あらたなチャレンジ。一段と練習が大変になるなぁと思っていたら、「あ、そういえば、パパも...でしたね、じゃぁ、あなたも大人の生徒に混じってやってください」とダニエルが言われていた。そうなのだ、生徒でもないのに、アンサンブルのアンケートが回ってきたときに、私に「パパもやりたいんですけど...」と書いといてと、冗談交じりに言っていたダニエルのその言葉を実は冗談半分に私がえんぴつで書いて、そのまま忘れて提出しまったのだ。でも、まんざらでもなさそうなダニエル。実は、すごくやりたかったんだね。

「4歳からバイオリンを習わせてもらえるなんて、なんてラッキーな奴だ!負けたくないなぁ」とダニエルは言いながら、サムの本の中から、まだサムが習っていない曲をすらすらと弾いてみせる。せいぜい二人でがんばってくださいませ。(笑)
                         

6 comments:

fkm said...

あは、サムくん、ちょっと緊張している?

だけど、バイオリンをこうして皆の前で弾くのだから、すごいよ~。

厳しいって、どういうことかな、と習い事の練習を家で見るときにふと考えさせられていたところ。

ダニエルさんときこさん、とってもいいコンビ(笑)で、サムくんに接しているんだねえ。
2人一つってかんじがするよ。
すてきだ。

きこ said...

fkmさん、

この写真、緊張しているように見えるよね。でも、本人は、全然平気だったって言ってた。私と全然違う。(^^;)

習い事の練習みるのって、大変じゃない?毎日のことなんだけど、サムは、ブログに書いたような、厳しく言われて、くじけて、なだめて、おだてられてのサイクルを繰り返してるよ。最終的に、気を取り直して、バイオリンを弾くんだったら、最初から文句言わずにやればいいのに...と思ったりもするけれど、このサイクルを繰り返すことによって、サムの中で、何かが少しずつ消化されて、何かが育っているような気がしてる。

fkmさんところのGirlsはどう?

kaokiki said...

たあくんが、この写真を見て、「サム君、すご~い。たあくんも早くピアノやりたいなぁ。」と言っていました。しばらく治まっていたピアノ熱が復活しそうです。でも、6歳になったらね!と言う約束です。
サム君は大きくなったら何になるんだろう?

きこ said...

kaokikiさん、

将来は、忍者になるそうです。

fkm said...

きこさん

え?忍者?
kaokikiさんへのお返事に反応しちゃった(笑)。


うちは、親がだれているから(笑)。

いろんな意味で、習い事の練習みるにも、
励まして続けていくのも、大変。

好きではじめたものでも、疲れればやりたくないし、行きたくないわけだし。
親が逆に疲れてしまうこともあるしね。

ピアノは、SDにいたころは、親に宿題を言う、というふしがあった(わたしがそう、感じちゃったのかも?)から、かなりプレッシャーだった。
親に余裕がなくなると、子は、好きだったものも、嫌いになってしまうよねえ。
そんな危機?があったよ(笑)。

今は、ピアノより、バレエが・・・。
ママたち(交流ないけど・・笑)情報??が
ね・・・。
正直、わたしのほうが怖気ついてる。

でも、思った。
「たのしく続けられたら、それが一番いいんだ」って。
だから、疲れたり、辛い時は、ムリしなくていいと、言っている。

これじゃ上手くはならないかもね(笑)。

だけど、きこさんが言うように、彼女達のなかで、何かか育っているような気がするよ。
わたしの勝手な希望的観測かしら?(笑)

きこ said...

fkmさん、

そうなの、なぜかパートタイムで忍者になりたいって言うの。パートってとこがいいでしょ。で、後の半分は、何か堅実なことでもやって食べていくつもりじゃないかなと思う。サムらしい計算の仕方。(^^;)

そっか、バレエも宿題ってのがあるんだよね。ママたち情報って、どんな課題がでてるっていうのが、他のママから流れてくるの?

あ、そっか、ダニエルがサムをバイオリンに連れて行っているから、「親に宿題を言う」ってのがあって、それがダニエルにプレッシャーをかけているのかも。ま、彼には、それもいいかも(?)ずい分冷たいよね。(^^)

うん、育ってる気がするっていうの...それなんだよね。実際には、上達することよりも、その育ってるっていうほうに価値があるのかもしれないって思うよ。