Sunday, July 27, 2008

人のふんどしで...

← これ、蛹から出てきた蝶をサムが手にのっけて窓から逃がしたことが、くやしくて泣いているマリ。「マリちゃんがしたかったのにぃ~」って。お兄ちゃんが自分にすることはいつも理不尽だと思っているような泣き方。うん、気持はわからないでもない。(^^;)

でも、そんなことばかりじゃないよ。

サムの歯が抜ける度に、歯の妖精(Tooth Fairy)が1ドル冊を抜けた歯と交換してくれるのが、羨ましくてしかたないマリ。自分で一生懸命に歯を引っこ抜こうとするマリを哀れに思ったのか?サムは、ある日、とっておいた自分の歯(お金より歯を持っているほうがいいといって、妖精にあげなかった歯)をマリにあげた。「うわぁ、サムくんありがとう!」と言ってマリは嬉しそうに、それを封筒に入れ、きっちりと封をして自分の名前をサインした。サムの歯だけど、ご褒美は自分にちょうだいねということだ。

ふ~む、人のふんどしで相撲をとろうというこの行為にどんな対処をすべきか、ずい分と迷った。挙句、お金はやらずに、彼女の好きな鬼太郎の絵がついた紙(私が作った)と千代紙数枚を封筒に入れておくことにした。

お兄ちゃんの歯を枕の下に入れて寝てるマリって、なんだかいじらしいし、何より自分の大切な歯を妹にやってしまったサムの気持が嬉しいじゃぁないか。これが逆だったら、マリの歯をサムがもらって...というシチュエーションだったとしたら(たとえサムが下の子だったとしても)、ダニエルは「甘い!」と言って、そういうことは一切させなかっただろうけど。(^^;)

その晩、子供たちが眠りについたのを見計らって、こっそりマリの枕の下から封筒を取り出した。そしてその封筒に蒸気をあてて取り出したサムの歯をピルケースにしまった。そこであらかじめ用意しておいた鬼太郎の絵と千代紙を入れ、またきちっと封をし直したら準備完了!どこから見ても開けた形跡はない。朝、この封筒を見つけたマリの顔を想像しながら、笑いをこらえてもとにもどしておいた。

さて、翌朝マリは自分が用意した封筒を触って、歯の感触が感じられないことに気がついた。そのかわりにかすかに厚みがあるといって、封筒をサムの前で開けた。「あ、鬼太郎!」と大喜びのマリの隣で、サムが封筒を何度も厳重に調べた。中身がどうこうというより、マリが自分でサインした封筒がそのままきれいに封がされていたのに歯が消えて、別のものが入っていたということが腑に落ちないのだ。「マリちゃん、Tooth Fairyなんていないんだよ(ホントはパパだよ)、なのに、誰がこんなことをしたの?」というサムにマリは「Tooth Fairyは、いないけど、鬼太郎が来てくれたんだよ!」と、嬉しそう。(^^)
   

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