Sunday, October 28, 2007

僕はだいじょうぶ

               
ウォーリック城からの帰り道 、サムが足が痛いと言い出した。前日に長いフライトで疲れ、今日は丸一日歩きっぱなしなので無理もない。しかめっ面をして、ふてくされてとぼとぼ歩いているサムの横で、マリがこれぞとばかりに「マリちゃん見て~、笑っておりこうにしてるよ」と言って、踊るように軽いステップを踏んでみせる。マリは、疲れたといえばダニエルにおんぶをしてもらっているのだから当然なのだが、それを見てサムが益々不機嫌になった。

ストローラーを持っていないし、同じくらいに疲れているダニエルにサムのおんぶを頼むのも忍びないと思い、しばらくサムのとぼとぼにつきあって、だまって横を歩いていた。

ところがしばらくすると、サムは顔を上げて元気に歩き始めた。「急に元気になって、足はもう大丈夫なの?」と聞くと、「うん、神様が大丈夫にしてくれた」と言う。「神様、足の痛いのを治してくれたんだね、よかったね」と言ったら、「違う、まだ足は痛い。神様は足の痛いのは治してくれなかったけど、僕の心を変えてくれてがんばれるようにしてくれたんだよ...だから僕はだいじょうぶ」とサムはちょっとだけ微笑んで、また真剣な顔つきになった。それを聞いて胸が熱くなった。

神様がくださるものは、テンポラリーな応急処置ではなく、永遠へと続く一番よいものであることをあらためて思い起こした。私自身が、こうであって欲しい/こうあるべきだと思うことが、神様の目にはその場しのぎの応急処置でしかないってことだ。人の心も将来も、私には見えないことだらけなのだから仕方ない。ただ言えることは、何が一番よいか知っておられる神様に委ねていれば、間違いないということだ。

今日のこの神様からの恵みも、目には見えないけれど、まるでドミノを倒したかのようにカタカタと音を立てて彼の中に築かれようとしているものに触れ、私の心に働きかけてきた。そしてまたどこかに触れて何かを変えている...これまた最善のこととして。

ところで、今週はイギリスでブログを書いている。その報告はまた後ほど。

      

5 comments:

fkm said...

下の子って、そうなんだよね。
で、上の子は、そう。
ますます不機嫌になっちゃったり、
辛い思いが溢れたり・・・・。


そんな時、わたしも黙って、並んで歩く。
手をつないでね。


だけど、サムくんはそこから一歩(っていうか、なんていうか)前へ出たんだね。

すばらしいなあ。



じいんときたよ。

Anonymous said...

突如、イングランドにお姿をあらわすなんて!でも、考えてみたら、そちらは日本に行くよりヨーロッパの方が近いのですね。

それにしてもサム君には世俗牧師も脱帽です。

マック

Yuko said...

キコさん、イギリスエンジョイしてますか?今日は水曜日だから、もう一日あるのかな?帰ってきたら写真見せてね~。たのしみにしてま~す。しかし、サム君私たちより、よっぽど良く神様のことわかってるよね。。。本当に脱帽だぁ~。でも、キコさんたちがちゃんと子供たちを育てているということの証しだね。子供は両親を模範として歩んでいるわけで.....キコさんたちにも脱帽です。。。。旅行楽しんできてね~。

きこ said...

fkmさん

なんでだろうねぇ、下の子は要領がよくて親のおいしいとこ取りするよね。上の子はそういうところが不器用で...。fkmさんはちゃんと手をつないで歩いているんだね。私は手をつなぐこともできなかった。なんかこう「ほっといてくれー」みたいな態度だったから、ホントにほっといてしまった。(^^;)

マックさん

そうそう大西洋をひょいと渡ったら、もうそこはヨーロッパなのです。しかも、RaleighからLondonに直行便もあるのですよ。こんなことしてるから日本に帰りそびれちゃって...もう3年も経ってしまってるんですけどね。(^^;)

Yukoさん

神様は親が情けなくても、委ねていればちゃんと子供を育ててくださるのでしょうね。私は子供を育てているのではなく、育てられているようです。この旅でまたあらためてそう思いました。

fkm said...

yukoさんの意見?に、
わたしも同感~。

「きこさんたちがちゃんとコドモタチを育てているということの証」!!