ずい分と昔のこ とだけど、真剣に昆虫学の道に進もうと考えたことがある。アマゾンなどの未開地で発見した新種の虫や植物を使って、癌の特効薬を作り出すことができたら と、夢のようなことを考えていた。青かったとしか言い様が無い。そんな時、昆虫学部のある教授から、「グラブ(ジャパニーズビートルの幼虫)は、どう?あ の研究ならファンドがしっかり出るから、興味があったらおいでよ」と言われた。しかし、当時、害虫より益虫に興味があった私には、それがなんだかとてつも なく退屈なオファーに思えて、すっかりひいてしまったのだ。なのに、日々、ジャパニ-ズビートルと苦戦している今は、その研究がいかに価値のあるものか、 身にしみてよくわかるようになった。
それにしても、このネーミング、なんだか嫌だな。このトラップを買う際にも、「ジャパニーズビートル...」と言いなが ら、なんだか気まずかった。取り付けているときも、近所の人に声をかけられたら「ジャパニーズがジャパニーズビートルのトラップを...」なんて、早口言 葉を言われるのを想像したりして、つい自意識過剰になってしまった。(苦笑)「アメリカンがアメリカザリガニを...」というのとは、ちとわけが違う。 しょーもなくてすみません。